M-113 シリーズ
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連打で気合を貯めよう!
「エナジーフォース!」
「魔法使い……珍しく外に出てると思ったら、それかよ」
「ちょっと練習してるの」
「れんしゅう? エナジーフォースは使い慣れた魔法だろ?」
舟長は魔法が自分に飛んでこないことに違和感を覚えつつ、聞いた。
可哀想な舟長! 魔法使いからの理不尽な攻撃になれてしまったのね!
「エナジーフォースを連続して放てないか、練習してる」
「うわっ斧戦士、おまえいたのかよ」
「魔法使いさんのそばにおれがいないと思ったか?」
「えー、えーと。割といないこともあると思うけど」
「まあ、あんまり張り付くと魔法使いさんに怒られるんでな」
雑談する男たちを尻目に、魔法使いはエナジーフォースを唱え続ける。
SPが切れた。
「いくつ撃てた?」
「63回」
「!?」
「63回は撃てるのか……ならいける」
魔法使いが去っていく。SPの回復に行ったのだろう。
今日はもう帰ってこないかもしれない。
そう思って舟長が立ち去ろうとすると、魔法使いが走って帰ってきた。
「舟長が相手になってくれるってさ」
「マジで!?」
「いや、一言も言ってないし」
「仕方ない。じゃあおれのサンドバッグを貸してあげよう」
そう言って、お馴染みオレンジ色の魔法陣に拘束された人間を取り出そうとする斧戦士。
魔法使いが慌てて止める。
「いや、目標はでっかい方が楽」
「ホーミングをかけてしまえ」
「その手があったか。じゃあ行くよ、舟長!」
「オレは嫌です」
このあと、逃げ回る舟長のせいで試し打ちができなかった。
魔「一連打でエナジーフォース一個飛んできます」
斧「キミは20秒間でどれぐらい連打できるかな?」
魔「実は連打系って苦手なのよねー」
斧「一秒に一回でも20発は撃てるよ」
魔「それが難しいんだってば!」




