M-111 スワーガー
スワーガー
デメリット効果付き魔法
「わし、こういう魔法嫌いだけど作ってみた」
「どんなんだよ」
舟長が魔法使いの作った魔法陣を覗き込む。
当然、読めないので、舟長は聞くしかない。
「ブチ切れを魔法にした」
「なーる。オッケー」
「ブチ切れっていうのは、攻撃力が上がる代わりに防御力が下がって、操作が効かなくなるんだ」
「アサシンちゃんの持ってる爪にも同じ効果があるし、斧戦士さんも装備してないアビリティのなかにあったよね」
「うん」
魔法使いみたいな人がかけてもただの的になるだけだが、斧戦士やアサシンが使うと鬼のように強い。
防御力が下がってしまうので、結局的になってしまうところが変わりないが。
「で、魔法にしたから全員が使えるようになった訳だが」
「オレは腕力が低すぎて、戦力にならないんだよな。せっかく攻撃力が大アップするのに」
「右に同じ」
「……オレもアサシンほど攻撃力高くないしな」
「では、お蔵入りということで」
魔「なんと……デメリット魔法なんて大っ嫌いです」
斧「そう言わずに」
舟「まあ、ほら。任意でかけられるのは案外いい点かもしれないぞ」
剣「三人が瀕死、一人が呪縛で動けない、って場合でも容赦なく発動するもんな」
ア「アビリティとか武器の追加効果って融通が効かないものね」




