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ここは、魔導研究所  作者: 紅藤
本編(Mシリーズ+Aシリーズ)
110/527

M-107 リバースエイド


リバースエイド

バフ引っぺがし




「くそっ鬱陶しいな……」


 ダンジョンを踏破し、ボスと向かい合うスカイアドベンチャー。

 彼らは現在苦戦中である。

 ダンジョンボスが、補助スキルをふんだんに使って身を固めるので、なかなかダメージが通らないのだ。


「下げてもきりがないよ!」

「しかも、補助スキル唱えてるヤツは毎ターン回復してきて倒せねーし!」


 たぶん、これは死んでも1ターン後には蘇生される流れである。

 つまり、こいつに構っていてはいけない。トラップなのだ。


「本体を叩くしかない!」

「だが、23ダメージしか与えられんのに、HP15000を削れと!?」

「こっちへの攻撃が激しくないのが救いだね……」


 クエストの掲示板に、いらつくボスだとか、戦いたくないボスランキング1位だとか、すごい文句が飾られていたわけだ。

 システムの関係でボスから逃げ出すことのできないスカイアドベンチャーは、戦い続けるしかない。

 どんなに嫌な敵か分かっても。


「わたしにも凍える風が使えたら……」


 だから、凍てつく波動だってば。

 やってもないのに引用するからだよ。まったくもう!


「そだ! 作っちゃえ!」


 魔法使いお得意のスペルメイカーである。 

 そして30分後……。


「できたぞ!」


 魔法使いのリバースエイドの掛け声とともに、斧戦士、舟長、アサシンが駆けだしていく。

 このクソむかつくボスにとどめを刺すためである。

 ちなみに、今回のボスには魔法が効かないので、魔法使いの仕事はリバースエイドを唱えるだけ。

 呪文を唱えること三回。ボスは倒れた。






魔「素材はなし。ただ、その討伐した証拠がいるので、首が手に入りました」

舟「まあ、魔法使いのおかげで少し楽になったし。素材が欲しければまた行けばいい」

ア「首って何に使うのかな」

斧「討伐証拠だけだろ。あとでゴミになる」

ア「えー!?」

剣「あり得て、はく製になるぐらいかなあ。リビングのインテリアにどう?」

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