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ここは、魔導研究所  作者: 紅藤
本編(Mシリーズ+Aシリーズ)
105/527

M-103 リプレイスメント


リプレイスメント

ちぇんじ!




「ちっ、ここで負けるわけにはいかない!」

「みんな、必殺技を出すんだ!」


 叫んだのはスカイアドベンチャー……ではなくて、相手のチーム。

 今日は学園の公式対戦の日。

 普段は仲良く遊んでいる輩とも、激しく競い合っている強敵とも戦える良い日なのだ。

 なお、スカイアドベンチャーはいつも臨戦態勢なので、こういうセリフは必要ない。


「何をする気だ……?」

「分からんが、とりあえず攻撃してみればいいだろう」

「相手ひん死だしねー」


 好戦的な魔法使いと斧戦士。

 止める気はないのでそのまま続行だ!


「本人目の前だが大丈夫か!?」

「もうこれしか手がないじゃない!」

「ん。あの詠唱は……どこかで聞いたことがあるような」

「げっ。まずい、気付かれたか!?」

「いや、分からん! ええい、そのまま行け!」


 意外と魔法使いという人物はポンコツである。

 この時も魔法使いは全然思い出せず、結局この人が警鐘を鳴らすことになったのだ。

 斧戦士。戦士の癖して魔法に造詣が深い謎の人物だ。


「魔法使いさん、これはハートマジックの詠唱だぞ!」

「ハートマジック……ハートマジック、はっ、自重してない回復魔法を使うだと!?」

「確かそれって、回復しながら能力あげるヤツだっけ?」

「そんなの撃たれたらまずいよ!」


 ハートマジックは、体力を1000ぐらい回復して、攻撃・防御・知力・素早さを上げる究極魔法だ。

 SP消費が重い分、いい仕事をしてくれる。

 これを放たれたら終わるわけではないが、戦いづらくなることは必須だろう。


「こうなったら! リプレイスメント!」


 相手が唱え終わる直前に、魔法使いと敵の僧侶との位置が入れ替わった。

 ハートマジックはスカイアドベンチャー側で発動する。


「なにぃ!?」

「位置が入れ替わる魔法を瞬時に編み出したというのか!?」

「どうやらそのようだが、よそ見は厳禁だぞ」


 斧戦士のベルセルクアタックが炸裂!

 敵の騎士は敗れた。






魔「リプレイスメントは、使用者と選択した誰かを入れ替える魔法だよ」

舟「あの試合を見る限り、結構長くあっちにとどまってたな」

魔「解除は使用者だけができる設定。わたし以外を倒してから、入れ替えを解除すれば、相手の僧侶一人になって戦いやすいかなって」

舟「最近、おまえの思考、斧戦士に汚染されてないか?」

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