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SF『自己鍛造弾頭』  作者: 壱りっとる
第三章『非日常』
23/36

『終日』

工房街編終端

短い

整備街:A505-23番地  夜 1998/6/20 24:00


強襲型偵察機:RBYF-19E 大輪

整備機:ENGJmw-23456 8代村生


「あ、あの聞いて頂きたいことがアリマス! オホンッ」


「〈edrft43e5rt67yuj8~略~iujmik,olu0000jikop@[文末コード:Damass:dtrgkmlolojkp,ctv]〉」



 -電信及び発光信号による、S級コードを受諾-


 【機密】1998/6/20 24:00 時限暗号コード生成 合致

 作戦規定に則り、速やかに上位機種への通信を行う



 どうやら正式な上位命令コードを受け取ったらしい。


「『今確認を行うので待って欲しい』」


 こんな場所で、しかも整備機から、何故に上位命令コードが出されるのかは分からないが、【BB】(ブラックボックス)が上位命令コードを確認したからには、令に従って上位機種にお伺いを立て辞令を受け取らなければならない。


『お、おう!? えーと・・・確認しよう。そうしよう』


 当然オヤジもコードを確認した筈だが・・・生まれてこの方、命令コードなんて受けた取ったことは---従軍整備機だったら別だが---ないのだろう。オヤジにしては珍しく焦っている。


 ギャリギャリギャリギャリ メキメキ


 動転したオヤジが壁際の小さい旋盤を破壊している。

 たぶん、その隣にある端末を使いたかったのだろうが、踏み潰された旋盤が哀れである。


(しかし、オヤジの顔見知りっぽい整備機と軍との関係ってなんなんだ・・・?)


 疑問を挟みながらも、慌てるオヤジより先に端末に取り付いた大輪は、人差し指に仕込んだ通信端子で回線を繋いでみる。


【ツーーーーーーッ】


 相変わらず通信回線が繋がらない。

 しかしこの回線封鎖がもし”軍の行動の一環”であるならば、上位命令コードは通るのかもしれない。


「『まあ、通ろうが通らなかろうがやるしか無いんだが。えーと復号したのがこれか』」


 物は試しと。

 復号した上位命令コードから出てきた返信文を、一緒に入っていた暗号鍵で封印、更にそれを個人鍵(の一番いいやつ)で括って署名を添えて(注:1)通信回線に流し込む。


【RBYF-19E 大輪 9zxfg20pl;~略~95gykptfugybihjnkm@[文末コード:Damass:dtrgkm~略~lolojkp,ctv]   ツ ツツツ   L5 秘匿回線 tibjll68guo~略~ad7vyi-u9[文末コード:Damass:dtrgkm~略~lolojkp,ctv]:117】


 最初は回線が繋がっていない風では有ったが、取り敢えず返信暗号を唱えてみれば、回線の切り替わる音と共に返信があった。


 ビンゴ!


 やはり通信封鎖は軍によるものだったのだろう。正式なコードの組み合わせでL5秘匿回線から指令を受領した。


(・・・100番代、最高機密指定? コード1-1-7:発生時点からの関連情報全てのブラックボックス化・・・ブラックボックス内でブラックボックス化(封印)ってなんなんだろうな)


 発生時点。


 この場合の発生時点は、コード117付随マニュアルによる”コード発行キー保持対象の確認時点”となり、この”コード発行キー保持対象”である整備機を確認した時点から現時点まで、全ての情報を封印。電脳網構築による改善終了(忘れる)まで、ブラックボックス内電脳野のフィルタリング対象として扱われる。


 この封印期間の情報は最高機密扱いとなり、最上位ではない軍・警察機構等のあらゆる権限の対象とはならない。


(このプラズマ砲事件は軍がやらかした・・・? しかし最上位機種? 一体何をしでかしたら整備区でぶっ放すことになるんだ・・・姐さんに聞きたいが。)


-通信制限-


 コードに従う記憶封鎖が着実に進行し、外部に対するあらゆる信号送信の類は真っ先に停止される。


 そもそも「(誰に? 何を? どうして聞こうとしたのか?)」という思考すら、メモリーの奥に仕舞い込まれていく。


『おー? おーー?? うおおおお!?!?  オイ大輪、なんだこりゃあ 』


 当然向こうも同じ事が起こって動転してるのだろうが・・・オヤジ、慌てすぎだろう。


 暗転。



(注:1)

『上位命令コードは、ブラックボックス内のデコーダーで照合され確認・復号手順を行う。この機構は電脳とは切り離されており、本人に分かるのは『そのコードが正しいかどうか』だけである。


 デコーダーで復号された上位命令コードの中には、返信文と上位機種の暗号鍵(素数鍵)が含まれている。


 それを使い返信文を暗号化(第一暗号化)。

 更に第一暗号化された返信文に”自分の暗号鍵”(これも自動生成される)を使い複暗号化(第二暗号化)する。


 後は上位回線に繋ぎ氏銘を告げて第二暗号化した返信文を渡せば、上位機種は上位権限のデコーダーで”署名した物の暗号鍵”を生成、あとは”上位機種自身の暗号鍵”と”署名した物の暗号鍵”とを使って複合できれば、本人であると確認が取られたことになる。


 そして確認が取れた場合、上位機種からの指令を正式に受領することとなる。



 ・・・と、言葉で説明すると非常に複雑に思えるが、所詮過程は全自動なので実は難しくもなんともない。


 ようは軍に於いて「お偉いさんが呼んでるよ!」といった感じで使われる、お偉いさんとの直接回線開設手順である』

評価、ブックマークなど熱くお待ちしておりはべりいまそがり

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