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すと4

カチッ…カチカチッ…タンッタタタタン…


「くっ…くそっ!!いや、違う…そこで…」


パァン!!ピチパチ…ドッ!ピキーン…ズババババ…


K-----O-----!!!


「にぎゃああああああーーー!!!」


「フン!!どうだあんにゃちゃん!!ララのスーパーエクセレントなコンボは!!」


「ちっっっっっくしょう!!

もう一回だ!!」


「何度やっても同じ事ー!

ララに"すと4(よん)"で勝つことはできないのだ

だーーーはっはっはっは!!」


「いいから早く…もう一回やるぞ!!」


「はぇ?あんにゃちゃん…

そりが人にものを頼む態度なんですかにぇ?

頭が高いんじゃねえですかい?

人にものを頼む時はー、ほらー、昔からある作法がございますでしょう?」


「くっ…くそっ…」


「そうそう。

膝ついて手ついて頭をー?頭を床にぃー?

そうそうそう。では願いを聞いてみましょうかね?ほれ!申してみよ!!」


「ララ様…お願いします…どうか…どうか私と…

一緒に…一生一緒にいて下さい!!」


「しょうがない…その願い叶えてしんぜよー…って、あれ!?何か今、とんでもない約束をしてしまった気が…」


「ララ、今の会話の一部始終はこのボイスレコーダーさんが記録済みだ」


「ボイスレコーダーさんが!!」


そう。ボイスレコーダーさんが記録した証言は裁判でも有効に活用できるほど、その効力は絶大である


「しまった…」

「ララ、お前は今日から私の嫁だ!そして私も嫁だ!私たちは嫁同士!!夫婦ならぬ婦婦だ!!」


「いやー!!なんであんにゃちゃんなんかと…しかも婦婦(ふふ)って何?初見の人何て読むかわからないよ!!」


「大丈夫だ。わからなくても勘で100%当たる!漢字テストで必ず2、3個はあるラッキー問題みたいなものだ」


「嫌ー!!そんなラッキー問題みたいな関係嫌ー!!

"ザ・ラッキー問題ズ"なんて、そんな昭和の(かほ)り溢るるコンビ名ぜったい嫌ーッ!!」


「ララ…別にコンビ名は付けなくていいんだよ…」


「ムキュッ!」


「お…!?」

「どーしたの?リザーラ

ゲームやりたいの?」


「ムキュッムキュッ!プププププーッ!!」

「あ!?なんだぁ?珍獣の分際でこの私とすと4で一戦交えようってのか?」


「ムキィーユッ!!」


リザーラは昨晩生えてきたばかりのフニフニの手で器用にアーケードスティックを包みそしてガッチリ掴みます

<ガチッガチチッ!>


全方向感度良好。いざ参ります!


「やる気だけは一人前か…ならばこちらも容赦はしない…本命のキャラで相手をしてやる!!」


「リザーラは誰を使うの?」

「ププププムキュッ!」

<ポォーン!!>


「何ッ!前髪のサラットだと!?コンボの火力こそ心許ないが、単発の威力が絶大な正に初心者にうってつけのキャラだ!!

体力の少ない私の使用キャラ、チェソリーとは相性が悪い…実力で(まさ)っていても事故死が十分あり得る」


「サラットはララ使い方わからないからアドバイスできないなぁ…ごめんねリザーラ…」

「ムキィーユ…」


(まぁ、相手は今日初めてアケステを握った初心者だし、どうにかなるか…)


らぁ~うんど1!!はっじまっるよーぉ!


ポップでキュートなラウンドコールで闘いの火蓋は切って落とされた


「さあ、どっからでもかかってきな!」


「ムキュッムキュッ!ピキィーープププププ…」

「こいつ…くそっ!!なんてデタラメな動きだ…」

「スゴーイリザーラー!勝ってるよー♪ビギナーズラックってヤツだねー」



(ビギナーズラック…いやっ、違う…こいつ…チェソリーの素早い攻撃の一瞬の隙に合わせて反撃してやがる…まさかフレーム単位で動きが見えてやがるのか!?)


「たとえ完全に動きが見えてようが初心者には変わりない

喰らえ!!地を這う系の飛び道具!」


飛び道具を避けて飛び込んでくれば行動が制限される…そこにコンボを叩き込んでやれば逆転できる!!全ゲージ消費の即死コンボ…

お見舞い申し上げてやるぜー!!ってあれ?」


ドオオオオオオオオンンン!!!


気が付けばサラットはチェリソーの目の前に来ていた

通常は着地時にイチイチこんな派手な音はならないが、あんにゃは突然目の前にサラットの巨体が降り立った恐怖から脳内で勝手に効果音を鳴らしていた


(おかしい…なぜヤツが目の前に…!!)


説明しよう!

格闘ゲームにおいて飛び道具を撃つ行為は相手の攻撃を誘う有効な手段であるが、それはあくまで撃ったのを見てから飛び込んだ場合であり、撃つと分かった瞬間に跳ばれては絶好のチャンスを相手にプレゼントしたようなものなのだー!!


「神々しいまでにサラットが光ってやがる…」


「ぬあっ!?これはサラットの究極奥義!!

ジェノサイドギガクロスだーーー!!!

実況はララがお送りしております!」


この時既にチェソリーの体力残り20%


(おいおい耐えられるわけないだろ…

確実にオーバーキル〔過剰攻撃〕じゃねーか…)


「レッツゴージャスティーン!!!」


「ムキュキュッキュッキュキュー!!」


「にぎゃああああああアアアーーー!!!」


けーぃおう!!勝ったのはー?

サラット~ォ!!


「ふわぁお!よくやったねリザーラ!!」

「ムキュキュッププ…」


ヒソヒソヒソヒソ…


「え?なんだービギナーモードだったんだー!

それならLボタン1つで究極奥義が出せるもんね!」

「ムキュッ!」

<ポォーン!!>




第1話から瀕死状態だったリザーラは水をあげたらあっさり元に戻ったので、復活のシーンは省かせていただきました



-すと4とは-

すとろべりーふぁいたーず4(よん)

の略で

可愛らしい女の子とむさっくるしいオッサンと少々の人外たちが繰り広げる白熱バトルアクションゲーム

すとろべりーふぁいたーずシリーズの第4作目

登場キャラは7:3でオッサンの方が多いよ!

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