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ピヨネラ  作者: 猫姫 花
3/6

約束


 ピヨネラが魔法の森に遊びに行くと、そこにはマシューがいました。


 遠くの方から声をかけて、手をふるピヨネラ。


 その時、つむじ風が吹いてマシューの帽子が飛んで行きました。


 どうやらマシューは帽子に髪の毛を詰めていたらしく、豊かな髪の毛が出現。


 帽子を拾うマシューに駈けて来るピヨネラは、マシューの髪型にびっくり。


 マシューは、びんそぎ。姫カットの髪型なのです。


「帽子大丈夫?」


「うんうん」


「マシューって、髪型可愛い!」


「姫カットって言うのよ」


「私は天然癖毛だしなぁ・・・姫カットは似合わないかも」


「うふふ、そうね。でも今日もあなた可愛いわ」


「ありがとう。嬉しいな」


「うんうん」



 何をして遊ぼうか、と言う話になり、ピヨネラが魔法の森に行きたいと言います。


 マシューも「少しだけだよ」と言い、ふたりは魔法の森へ。



「スィーティーって言う魔法の森のキノコを食べてみたいの」


「ほう、あれは栽培できないんだよなぁ。自然にはえてるの」


「甘いんでしょう?」


「まぁ、スィーティーって名前だし。ブドウ糖が入ってるの」


「なまで食べれる?」


「食べれるよ。むしろ生がいい」


「どんな色なの?」


「カラフルだよ」


「色によって味とか違うの?」


「そう、違うよ」


「楽しみ~」



 そう言えば、今日のファッションも素敵ね、とマシュー。


 ピヨネラは髪を高くお団子に結っていて、花のピン止めを飾っています。


 首元にリボンのついたワンピースドレスに、同色の靴。


 

 マシューは麦わら帽子をかぶっています。



 ふたりが楽しくお話をしていると、目の前に立ちはだかる何者かの気配。


 

「姫っ!」



 そこにいたのは、将棋の形に似ているココア色の肌に緑色の髪の毛の精霊。


 マシューは「あ」と言って、ピヨネラの影に隠れようとします。


 ピヨネラはその目の前にいる者に言いました。



「なにっ、マシューに何か変なことをするつもり?」



 すると「わたしは姫の下僕です」と返事が返って来ました。


 マシューが「ごめんごめん、そっち、『コーカ』って言うの」



 横の茂みにある岩場から、ひょっこりと顔を出したのは白肌に金髪の精霊。


「あ。いたのね。んーふっ」


「そっちはコーカの親友の『フェネル』」


 マシューから紹介されて、ピヨネラは「危ないひと?」と聞く。


「違うよ」


「姫」


「余計なことを言うな!」


「「え?」」



 ピヨネラは「姫?」と言って、マシューに振り向きます。


 マシューは「はい。マシューは姫なんだよ・・・」とぼやきます。



「マシューがそれでいいなら、まだお友達をしていたいよ」


「本当?」


「本当」


「じゃあ、なんでもない。コーカ、フェネル、一緒にスィーティー探そうよ」



「うふふ、それならこっちですよーん」



 フェネルが誘導し、それに着いて行くピヨネラたち。


 コーカの後ろ姿を見て意外だったのは、小さな羽根がついています。


 ちなみにフェネルの金髪は、七三分けの髪型で七部の毛先が上に向かって巻いています。



 フェネルの案内で小川に板を渡し、魚影を楽しみながら進むピヨネラ。


 丘の上の大きな木の前に到着すると、木肌にカラフルなグミみたいなもの。



「まさか、これが?」


「そう。スィーティーですよん」


「摘んで食べてみたい」


「うんうん。全部はダメですよ~」


「なるほど」



 ピヨネラはスィーティーの黄色を摘んで食べてみました。


「あ。これ美味しい!」


 マシューが「グミに似てるって人間が言っていたわ」と言う。


「私はグミは知らない」


「なるほど」


「今度、ママに相談してみよっと」


「うんうん」


「スィーティー食べながら休憩しようよ」


「それでいいよ」


「うん!」



 色も味もカラフルなスィーティーを食べながら、丘で休憩。


 しばらく雑談をしていると、無口なコーカが言いました。



「姫、そろそろお帰りになりませんと」

 

「ええ~、イヤだよ~」


「今日は大切な会議の日です」


「・・・分かったよ。ピヨネラ、ごめん。用事がある」


「うん。ここでお別れ?」


「ううん。入り口まで送るよ」



「ありがとう!もしよかったら、今度も遊ぼうよ」


「うん!」



 帰りに沢山咲いているツム草と言うお花を見つけて、花冠を作りました。


 『オオカミ』と言う男子と鉢合わせになり、ピヨネラは花冠を彼にあげました。



「ありがとう」


「・・・うん」


「僕のことが怖い?」


「違うの。なんだかドキドキする」


「そうなんだ?」


「なんだろう?」


「僕も君に会うとドキドキするよ?」


「そうなの?」


「そう」


「今度、クッキーを焼いてオオカミさんのお家に持っていくわ」


「ありがたいな」


「呼び方は、オオカミ君でいーい?」


「それでいいよ。ピヨちゃん」


「うん!それじゃあ。もう帰らなきゃ」


「うん。気をつけて」



 こうして再会を約束して、ピヨネラは無事にお家まで帰ることができましたとさ。


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