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補遺 もし、第二次世界大戦が無かったとして、どうなったのか

 感想欄を読んだことから一言。


 この話は余談めいた補遺で、もし、第二次世界大戦が起きなかったら、どんな艦隊整備が世界で推進されたろうか、という私の想いになります。

 実際問題として、第二次世界大戦が無かったとしたら、世界の海軍大国の軍艦、艦隊整備はどうなっていたのか、私自身が色々と考えてしまいます。

 更に言えば、ネット情報を様々につまみ食い(?)して、私が見る限りは百家争鳴の気がします。


 ある者は、更なる大艦巨砲主義が続く、要するに大和級戦艦を凌ぐ、更なる超大型戦艦を中心とする艦隊整備が続く、と主張しています。

 ある者は、そうは言っても、航空機がジェット化する等、更なる進化が起こるのは必然である以上、史実同様に空母機動部隊中心主義に、徐々に艦隊整備は変化する、と主張しています。

 細かいことを言えば、二兎を追う艦隊整備、超大型戦艦を整備し、又、空母機動部隊の整備を図られる筈だ、と主張される方までおられます。


 この辺りはそれこそ、その人なりの考えが溢れて当然なので、色々と割れて当然です。

 更に言えば、第二次世界大戦が無かった、という大きな歴史変動があった流れが合った世界です。


(この辺り、ヴェルサイユ条約等からして、第二次世界大戦が起きるのは必然で、どうにも変えようがない歴史の流れだったのだ。

 だから、そういったことを考えるのは無意味だ、という運命論めいた主張まで散見されますが。


 そう言ったことを言い出したら、何もかも歴史の必然論になりかねず。


 私が度々愚痴っていますが、それこそ、

「ペリー来航以来、米国は日本と戦争する気満々で、太平洋戦争は必然だった。それなのに、太平洋戦争が起きない、とは歴史を知らない妄想にも程がある。そんなアリエナイ火葬史小説等は描くな。本当に日本はペリー来航以来、対米戦争にひたすら備えて軍拡をすべきだったのだ」

という主張、歴史の必然論が正しい、ということになりかねません)


 そんな逸れた考えまで浮かんでなりませんが。

 私なりに史実の英海軍や日本海軍の艦隊整備の流れ、更に史実まで考えあわせるならば。


 対水上艦戦闘を考えるならば、(超大型)戦艦と軽巡洋艦と駆逐艦の組み合わせに収れんする。

 更には空母(及び航空隊)中心主義に流れる気がしてならないのです。


 実際、史実の英海軍は、既に大量の軍艦を保有していたのもありますが、キングジョージ5世級戦艦とタウン級軽巡洋艦、更に様々な駆逐艦整備を、第二次世界大戦前は進めています。

 日本海軍にしても、海軍軍縮条約脱退後、太平洋戦争突入までは、大和級戦艦に加えて、様々な軽巡洋艦と駆逐艦整備に奔ったと言っても、あながち間違いない気がします。

(勿論、空母戦力強化にも、日本海軍は様々な手法(商船改造等)で奔ったのが現実ですが)


 細かなことを考えれば、ドイッチュラント級装甲艦が独仏伊の軍拡を招いたような事態が、更に起きるかもしれませんが、戦闘巡洋艦は、超大型戦艦と軽巡洋艦、駆逐艦の組み合わせで対処できないのか、と言われると、対処できます、と私としては、言うしかないのが現実です。


 それこそ戦闘巡洋艦では、超大型戦艦は対処不能でムダと言われても仕方ないのです。

 そして、旗艦機能についても、タウン級軽巡洋艦のような大型軽巡洋艦で十二分に果たせるのでは。

 もし、それ以上の旗艦機能が必要な場合が生じたら、それこそ、地上において、旗艦というか、艦隊指揮機能を与えた方が合理的なのではないか、と史実の第二次世界大戦時の米軍等を見て、私は考えてしまうのです。


 対水上艦戦闘だけを考えるならば、超大型戦艦整備に努めるべきでしょうし。

 対空、対潜まで考えた汎用性を求めるのなら、大型軽巡洋艦を旗艦とし、駆逐艦隊を主力とする艦隊を整備するのが。

 費用対効果等まで考える程に合理的では、実際に日英海軍の流れを見れば。

 そんなことを私は考えます。

 此れで、完結します。


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― 新着の感想 ―
 幻の高速水上艦“超甲巡”を題材にした他ではなかなか得難い含蓄のあるエッセイを完結まで描ききりありがとうございました山家先生♪ヽ(´▽`)/  歴史の蓋然性──前大戦の敗北に復仇心満々なドイツは中道の…
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