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「良い歳した女が美少女戦士とか、在り得なくない?」
「この身体はプニの別身だからさ、色々と便利なんだよ、ほぼ何でも出来るし。
ヴァンパイアの身体は太陽の下を歩けないし、人と一緒に生活するには制限あるんだよね。
困ってたらプニが、じゃこの身体使えば? って言ってくれて。それ以来ずっと借りてる。
もっとも、服を選ぶ自由は無くて毎回プニの好き勝手に着せられちゃうんだけどさ」
「……アンタ神様の身体をもてあそんでるわけ? なんて罰当たりな」
傷ついた死者には、ユミカが癒してあげた。死者専用の癒しの術らしい。
そして死者達は戦いの後始末を終え、草原の炎を消しとめてから各々街へと戻って行く。
それを見届けてからユミカも「じゃ、また明日ね。頑張って」と言い残して去って行った。
「んじゃ水晶姫? 居残り役宜しくねv」
「なんでよ!?」
「勝負はもう始まっているのよ!! わたしだったら今夜のうちからトラップ仕掛けるし」
「……アンタ疑り深すぎ!! 人使い荒すぎっ!!」
「聞こえな~い。 あ、ちゃんと姿は消しといてねっ」
わたし達が街に戻ろうとすると、世話役という青年風の死者も一緒に帰ろうとする。
彼はランスと名乗り「君がリアちゃんかー、いつも孫がお世話になってます」などと言う。
「……どちらさま?」
「あいやー、俺は君のお爺様候補なんだよ~リアちゃ~ん。いや、いっそ俺の嫁に!?」
「はぁ~?」
なんなんだ? この変な男は。
「そんな事より、いったい何がどうなってたわけ? アンタ世話役なんでしょ?
説明しなさい!」
「そんな事!?うは、流さちまった。 オホン。そんじゃ説明しようか、ホントだったら
試練が全部終ってからネタばらしとなるんだけどね、おおよその処は気付いてるようだし、
試練の手順もすっとばされてるみたいだしさ。俺も少なくない数の試練お手伝いして来た
けど、今回はブッちぎりの最短時間で試練達成するんじゃないかな?」
ランスの説明によれば今夜襲って来た死者達は、試練を受ける者達がラーハイラの依頼を
受けなかった場合には襲う手はずになっていたらしい。
わたし達が昼間の内に街に戻って来たので、このまま待ってても依頼を行わないと判断を
下したのだと。
この襲撃は試練の一つで、ほぼ毎回発生するイベントらしく、娯楽に欠けてる土地柄ゆえ
お祭りよろしく割とノリノリで死者達も参加するとのことだった。
街で暮らす死者達はプニ神から罰を受けているので、数年に一度、このように試練が開催
された時は『斬られ役』として試練のお手伝いを行うことで贖罪をしている。
やがて罪を償い切ったと神が判断すれば天に召されるのだという。
どんな罪を犯したのかを聞いたところ、子供に対して乱暴を働いた者なのだとか。
この地でもっとも重い罰は『子供殺し』でダンジョンの中に居る奴等はほとんどがその罰
を受けている。プニ神によってこの地へ連れてこられて呪われた存在と化した彼等は幽鬼
の様にたださまよい続ける運命なのだと。
次に重いのが『子供への虐待』で、罰を受けて地下都市に封じられはするが、運良く子供
が慕って迎えに来てくれれば罪を許される。
しかし、子供にも見捨てられた者は、やがて絶望から自由意思を手放し幽鬼と成り果てる。
街で暮らしている死者は、自分の罪を認め悔い改めたことで自由意志を持ち続けることを
許されているのだとか。
罪を許された者の中には元の土地へ帰る者も居るが、そのほとんどは許された後もこの地
に留まって生活していく者が多いそうだ。
この地下世界はプニの聖地であり、この土地に居る限り『子供は無事に成人出来る』のだ
と言う。木から落ちようが、川を流されようが子供は不思議と怪我一つ負う事が無い。
大病も患わず、それどころか、不治の病と診断された子供でもこの地で一年も静養すれば
野山を平気で駆け回るようになるのが常だと。
「……静養……?? 外から試練以外の目的で、この地下都市を訪れる者が居るわけ?」
「おおっぴらに宣伝はしてないけどね。この地から外の世界へ出て行った人達も居るし、
そういった人達は、子育てに困ったらこの地を訪れなさいって代々伝えていってるのさ」
「ふ~ん。……アンタは子供を虐待したクチなわけ?」
「俺の場合は、子供が生まれて里帰りした嫁さんを、家に連れて帰る途中で強盗に襲われ
てね。子供は嫁さんが抱きかかえてたから助かったけど、嫁さんはダメだった。
俺もバッサリやられて虫の息だったところを、ここ出身の商人率いるキャラバンが偶然に
通り掛かって助けてくれてね。死ぬ直前でプニ神の祠に担ぎ込まれたんだ。
そこでプニ神が『生まれたばかりの赤子を残して死ぬようなダメ親には罰を与える』って
お告げになられて、こうなっちまったってワケさ。
この街には他にも大勢、似たような事情でプニ神に助けられ……、おっと、罰を受けて。
死んだ後でもこうして子供を育てて、無事成人するのを見届けられてるヤツは多いんだ」
宿へ引き上げ、ラーハイラとリッチとの対戦方法を皆で明け方近くまで話し合う。
いざ、就寝をと考え出した頃、水晶姫から連絡が入る。
「やっぱりトラップを仕掛けに来たわね」
ラーハイラとリッチは死者達を率いて荷物を幾つか運び込み、罠を仕掛けているとの連絡
だった。
土地勘有るラーハイラが罠を仕掛けて来るのは考慮済みだったので、水晶姫から得た情報
で少々のプラン変更をするだけで行けそうだ。
明けて次の日、
わたしは『CIC』の映像と水晶姫の証言から、罠の位置を特定しておく。
リッチは御丁寧にもわたし達の背後を取れる位置で地面に穴を掘り、その中に身を潜めて
いると言うことだった。
ラーハイラ達は準備が完了しているようで、罠を設置した後は姿を見せてない。
現地の地図と罠の位置を記しながら皆へ説明し、ラーハイラがおそらく一番最初に狙って
来るだろう後衛のスニージーとリアラをどう護り切るかの確認を再度行う。
ウインと協力してちょっとした小ネタ技もリアラに授けた。
その後は各自武器の手入れをしたりして時間を潰す。
わたしは水晶姫と連絡し合いながら、邪神の加護を破るための武器創りだ。
今回用意したのは武器というより兵器かな。
邪神の鎧への対処法は既に幾つか見つけてあるけれど、算多きは勝利ってね。
武器創りと言ってるものの、魔力炉も兵器本体も水晶姫任せの外注だったりする。
時間は深夜、
戦いの場へと訪れたわたし達。
それを遠巻きにして、戦いを見守る大勢の野次馬達……
「リアちゃ~ん、頑張れ~! 応援してるぜ~ぃ」
ランスだ。エールを片手に持ちながら叫んでいる。
よく見れば野次馬達の間を売り子が忙しそうに動き廻っていた。
そして、
向こうには、ラーハイラと何か小さい子供のような人影。そして……リッチが居た。
「あの不気味な浮いてるヤツは何だ?あれがリッチ? 隠れてるんじゃなかったのか?」
ウインがわたしにそう聞いてくる。
「……偽者よ。たんなる幻影か、それともゴーレムをリッチに化けさせてるんだと思う。
あの小さいのも死者じゃないわね。ゴーレムかしら? さすがに色々やってくるなぁ。
それじゃ作戦通り、ウインよろしくねv」
「来たぞっ」
ウインがわたし達全員と、ラーハイラまでもう少しというところまで移動し声を掛けると、
「そこで止まりなさい」
ラーハイラが返事を寄越す。
予想してた通り、そこは水晶姫から罠を示唆されていた干草積みの横になる位置だ。
もちろん、ウインはラーハイラの指示した位置から微妙に距離を置くことを忘れない。
「こちらは何時でも良い。そっちの準備が出来たら開始の合図をくれ」
相手に開始を任せるのはこちらの作戦。このセリフがわたし達の作戦開始を告げる合図だ。
わたしはウインとジルへ『ヘイストⅤ』『ルーンシールドⅢ』を離れた場所から掛ける。
そう、ウインだけが本物で一緒に立っているわたし達は、わたしが創った幻影の偽者だ。
魔術式『インビジビリティ』を用いて本物のわたし達は隠れてこっそり移動している。
バレるかも知れないが、バレなかったらラッキー程度の小ネタ技パート2だ。
合図をラーハイラに任せたのは、ウインへこっそりとヘイストを掛けるため。
なんせ普通の速さで話せなくなるからバレバレになってしまう。
「開始の合図は花火が告げてくれるわ」
ラーハイラがそう告げる。
花火とはまた古典的でベタな合図ね、これで罠が爆発物である可能性が高まった。
ウインにも罠が開始と同時に発動するだろう旨は注意済みである。
今夜のラーハイラは革鎧を着用し、右手に短剣を持っている。
どちらも黄色く発光して魔法付与されているのが判る。
リッチが持つ死神の鎌は魔法の武器ではなく、普通の武器だった。
何よりリッチは邪神の鎧を着てない。偽者なのは明白だ。
ラーハイラの隣に立つ子供に見えるのは、やはりゴーレムか、もしくは、ホムンクルスだ。
どちらも魔法生物ゆえに、ただ立っている姿からだけでは区別が出来ない。
ラーハイラは左手を掲げた。何か持っているようだ。
「ザタンよ!! 我等に勝利を!!」
そう叫ぶと、左手に持った何かを地面に叩き付ける。
ラーハイラ達、3人(?)が輝きに包まれ……
『ドンッ』
ウインから少し離れた所に置いてある干草積みが爆発する。隠してある罠が発動したのだ。
が、ヘイストとルーンシールドで罠を上手くやり過したウインは開始と同時に突っ込んだ。
目標はラーハイラだ。レティとスニージーも姿を現して弓と魔法で攻撃を仕掛け始める。
しかし、ラーハイラ達も動きが速い!?
どうやら、さっき割った物はヘイストが籠められたアイテムだったようだ。
小型ゴーレムも素早い動きはラーハイラに劣らず、寄り添ってこちらへと駆け寄って来る。
狙いはやはりスニージーかリアラだ。
偽リッチはレティへ向かって来る。
ウインはあっと言う間にラーハイラへ肉薄し斬り合いとなった。
ジルは小型ゴーレムを相手取り、レティに近付いた偽リッチはそのまま……爆発した!!
わたしが状況を確かめたのはそこまでだ。
今、わたしの前にはリッチ(本物)が居る。
わたしがリッチ(本物)を押さえてる間に、他の皆でラーハイラを倒す作戦だ。
リッチ(本物)は、最初の爆発と同時に予想通り地面から飛び出して来た。
飛び出すと同時に強力な魔術を使う。あの大きな火の玉はおそらくは火球の上位呪文だ。
地面の中に居る時から呪文を唱えていたのだろう。
狙いはこちらもスニージーかリアラだ。リッチの視線が彼等を向いている。
『ジャミング・マジック』『イージス』
さすがに無詠唱とは言え、既に発動済みの魔術を妨害するには予め準備してないと厳しい
が、ここはわたしの読み勝ちだった。
リッチは現われると同時にもっとも強力な攻撃魔法を撃って来るだろうと予想してたのだ。
投射型の攻撃魔法なら目標誘導式をジャミング・マジックで妨害すれば、後の先が取れる。
スニージーかリアラに向かっていた大火球は途中で誤爆して消えた。
もちろん、スニージーとリアラの前には『イージス』を立て、爆風や火炎が行かないよう
配慮するのを忘れない。
さぁ!!ここからは、もうリッチにターンは渡さないわよっ!!
『全自動改』
わたしの魔術式に従って水球が現われ、リッチを包み込む。
次の瞬間、水球はリッチを内包したまま猛烈な勢いで回転し出した。
リッチは水流の流れに逆らえず、ぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐると廻される。
こうなってはもはやリッチに逃げ場は無い。
元々が洗濯用に創った魔法だ。水霊は内包物が決して水球からはみ出さないよう常に監視
しながら水を動かすので、リッチが逃げる方向へ水球も合わせて動く。
リッチは、魔法を唱えようにも激流の水中では発声すらままならないだろう。
何より激しく回転されて方向感覚を喪失した状態では攻撃魔法など撃ちようがない。
水をカッターの様にして攻撃したなら邪神の加護が働いただろうけれど、
邪神の鎧はただの空気を弾かなかったように、ただの水なら邪神の加護をすり抜けるのだ。
仮に、邪神の加護が働いて『全自動改』が破られても、既に次の策も用意済みだ。
わたしは計画通りにリッチを無力化したので、あらためて皆の戦況を確認する。
偽リッチの爆発に巻き込まれたレティは無事だったようだ。
自分の精霊術で回復出来るしリアラも居るのだ。そうそうヤラレはしないとは思ってたが
ちょっと心配したのも事実。今はラーハイラへ次々と矢を撃ち込んで居る。
そのラーハイラであるが、左右への素早くトリッキーな動きで矢を巧く避けている。
ラーハイラは地面を走ってはいなかった。一種の浮遊術のように地面の上を滑っている。
おのれの足で動いて無いので、右へ動くのか左なのかを身体の動きでは先読みが出来ない。
さすがのレティもあれでは矢を当てるのは困難だろう。
斬り合いではヘイスト付きのウインには押され気味ながらも、闘志は衰えて無いようだ。
ウインが円を描くように動くと、その場所からすかさずサッと離れて、
「あたしにプニの神聖術は効かないっ、伊達に何百年もプニ信徒と戦って来てないわよっ」
などと挑発して来る。
と、突然ラーハイラは左手を腰に廻して何かを取り出し、地面に叩き付けて割った。
ラーハイラの姿がその場から掻き消える。透明化の魔法を封じたアイテムを使ったのだ。
ウインはラーハイラを見失ったようだった。
「リアラっ」
わたしはリアラに警告を飛ばす、『探知』にはスニージーとその近くに立っているリアラ
の方向へと動くラーハイラを捉えていた。
ジルは小型ゴーレムを余裕で押しては居るものの、耐久性に優れているようで、なかなか
倒しきるには至ってないようだ。
「ミラー神よ、光の加護を授けて下さいますよう、邪なる力が我が身に及ばぬよう、従僕
へ力をお貸し下さい。『ディバイン・アーマー』」
リアラの足元に直径10mほどの光の法円が浮かび上がり、リアラ自身の身体も光り輝く。
呼吸を30回ほど行う間の短い時間だけではあるが、如何なる攻撃をも無効化するという、
ミラー神の神官だけが唱えることが出来る聖なる鎧を発動させたのだ。
リアラはスニージーを庇うように前に進み出て来た。
ラーハイラはリアラに飛び掛ったところで姿を現した。
攻撃行動によって精神集中が乱れ、透明化の魔法が解けたのだ。
「ヒヒッ 死ねーーーっ!!」
ウインと斬り合いを演じ、レティの弓矢すらかわして見せた腕前のラーハイラである。
リアラとスニージーを切り裂こうとする短剣を誰も防げないかに見えた。
……が、
「『バインド・トラップ』」
ウインの神聖術がラーハイラを捉え、そして拘束する。
リアラの足元の光の法円。
それは、事前にウインが特殊神聖術でトラップの為に描いた円である。
わたしが予備宝玉へと丸ごとコピー保存し、光る法円の形で展開するようにした罠だ。
いかにもミラー神の神聖術であるかのように見せかけてるが、ホントはプニ神の神聖術。
ウインの神聖術では罠を仕掛ける事が出来る円は一つだけ。
つまり、先ほどまでウインが円を描いて見せていたのは、はったりのダミーである。
プニ信徒専門で戦っているラーハイラなら、ミエミエの円に足を踏み入れるワケが無い。
ダミーの円で注意を引いておき、本命のトラップはリアラの周りへと張る。
そうと気付かず、法円の中へ足を踏み入れたラーハイラは、まんまと罠に掛かった。
「えいっ」
リアラは可愛らしい声を上げて、ダークミスリルフレイルでラーハイラに殴り掛かる。
「ヴぇっ」
フレイルは見事、ラーハイラのアゴを横っ面から捉え、憐れラーハイラは奇妙な声を上げ、
ぐりんと首が後ろを向き、一瞬遅れてから身体も後ろ向きに半回転してから倒れた。
完全に白目を剥いて居る。
ちょうどこの時、ジルも小型ゴーレムを真っ二つにしたのが見えた。
こうしてラーハイラとの勝負はわたし達の圧倒的な勝利で終った。
リッチ? あ、まだ廻ってた(汗
水球を解除したらヨダレじゃない物を吐いてたけど、もう放置で良いよね?
今回用意してきた邪神の鎧対策の他もろもろは、また次の機会までおあずけだ。
「くー、またトゲエルフにしてやられた!!」
姿を現したユミカは開口一番そう言って悔しがる。
「む~、そこのインチキ臭いトゲエルフのせいで結局試練は4つともダメにされちゃった
感じだよ~」
「そう言う事もあるのよね~」
「ふふんっ まぁ良いわ。 それじゃ、明日の朝になったら神殿にいらっしゃい。
鍵はラーハイラが持ってるから」
ユミカはニヒヒと悪戯好きな顔の見せて、笑いながらそう告げて去っていく。
野次馬達の一部はラーハイラとリッチを担ぎ上げ、慌ててユミカの後を追う。
世話役のランスもイベントの終わりを告げ、残る野次馬達を解散させて居た。
あくる日、
わたし達は鍵を使ってB4層へ飛び、B4層から階段を上りB2層へ。
こないだは死者達がこれでもか!ってほど通路にひしめいて居たのに、今日はガラガラで
ほとんど邪魔されずに神殿へと辿り着いた。
神殿の入口が見えた。
そこには、
見覚えが無い小型の銀色ゴーレムが居た。身長は150cmほどである。
それは銀色のビーチパラソルに腕が生えているような形だった。
からかさ小僧の足を極端に細くした造形だ。
なんとなくイヤ~な予感がしたわたしは、
「水晶姫、ちょっとアレに近寄ってみて?」
「なんなのよ、もう」
そう言って歩き出す水晶姫。
と、その時、小型銀色ゴーレムは右腕を真横に振るった。
特に何も見えない? けれど、わたしの中で何かが警鐘を鳴らしている。
「みんなっ 臥せてっっ!!」
『カッ』
軽い音がしたと思った時には、頑丈な水晶姫が上下に真っ二つにされていた。
「「「「「「 なっ!? 」」」」」」
わたし達は慌てて物陰に隠れる。
「ななな、何!? アレは??」
わたしが発する疑問に、後ろから答える声
「あれは、神殿上級守護兵よ」
そこには、得意そうな顔したユミカがいつの間にか立っていた。
「アンタのその良い感じに焼けた肌の、染み付いた邪神の力に反応してるのよっv
さぁ、これが最後の試練だよっ!!」
ニカッと笑うユミカ。
そうキタか!!