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「あんな強力な威力を発揮するなんて、イチゴショートの髭と風霊の相性が原因かしら?」
そう言いつつ、レティから弓を借りて引いて見る。
「ん?? あれっ!?」
さらに2-3回ビヨンビヨン引いて見た。今は生きた鎧を着たままだ。
「変ね? どこも緩んで無い。 ねぇ?レティ、これ普通に引いてたよね?」
「うん、軽いよね。やっぱ風霊に頼んだのが原因?」
なんか話がかみ合って無い気がするな。
「ねぇウイン。この弓引いて見て?」
「僕か? どれ? へぇ、構えた感じが何かピッタリ来る弓だね。じゃ引いて……アレ?
か・固いぞ、あれ? くっこのっ ぐぐっ ぬ~~~っっ!! ダメだ。固くて引けない」
「まったまたウインってば、今日は賢者の日じゃないよ? 芝居しなくて良いってば」
「私がやってみる」ジルが挑戦してみるも、「んっ !!~~~~~~~っ!! ダメだ」
ジルのリキミ顔って可愛いデス。
「……/////あ、あ~、レティ、もう一度引いて見てくれ。い・イテっ ナゼ蹴る?」
「自分の胸に聞いてみな。まったく、ウチの男共と来たら」
「どうしたんだ?」ジルは全く判って無いようだった。
レティのチェックは厳しいねー。それを知ってるスニージーはあさっての方を向いて居た。
でも、自分的に今のはアリだと思ったので、心の中で、ジルぐっじょぶ、と言っておいた。
「別に普通に引けるけどなぁ?」
レティは相変わらずビヨビヨと弓を軽く引いている。
それを見て、わたしは鎧の上だけ外し、レティからもう一度弓を借りた。
「んっ」
引いて見たがやっぱり引けない。
「ダークエルフだから?」
思いつくモノを挙げて見る。
「職業がスカウトだから? 弓の専門職だったから? 25歳以上説……はウインがダメ
だったし、25歳で女……は横に置いといて」
レティが凄い目で睨んで来た。歳の話は禁句にしよう。
って、アンタ一応エルフ種族なんだから適齢期は200歳前後でしょうがっ。
「黒猫の祝福? 精霊使いなのはわたしも一緒だしなぁ。あっ!!」
思いつきで、弓を握る左手に闇霊を纏わりつかせてみた。
徐々に弦が引かれていく。それでもまだ固い。さらに風霊を引き手に纏わりつかせた。
それで弓を引き絞る事が出来た。
「ふ~~。闇霊と風霊の力が無いと引けないんだ」
それでもレティ程は軽く引けないな。それにアレほどの威力が出る理由も今ひとつ不明ね。
もしかしたら、ダークミスリルにはダークエルフに対する特別な恩恵があるのかも?
そして、さらにもしかしたら、黒猫を付けたことでプニ神の恩恵もあるのかも?
疑問系なのは仕方ない。サンプルが取れる程ダークエルフの精霊使いでプニ信徒は居ない。
ともあれ、奇しくもレティ専用弓となってたわけね。
「何? どうゆうこと?」
リアラが質問を投げてくる。
「レティは闇霊と風霊との相性がとても良いのよ。この弓は闇霊と風霊の力を持ってると
その力に応じて破壊力が増すのね。だからレティが使うとトンデモナイ威力となるわけ」
「闇霊と風霊との相性なんて事は、あたしもファリナから夕べ教わったんだけどね。
それにしても、これはちょっと威力強すぎだよ~ 攻城兵器じゃないんだからさぁ?」
「風霊の力を使わなければあそこまでの威力は出ないわよ。……たぶん」
「ホントかなぁ。まぁ良いわ、さっきの騒ぎで動物も居なくなっちゃったし、獲物を探す
ついでに弓の扱いに慣れて来るね~」
そう言ってレティはわたし達から離れて森の中へと入ろうと駆けて行った。
「あ、待ちなさいよ。わたしだって弓の特異性には興味あるんだから!!
そういう訳で、昼食の準備はスニージーとウイン、宜しくネ!!(エルフスマイルよっ)」
残る女衆に頼まず、どうして男衆に頼むのかは、言わずもがなよ。
リアラの前で守護精霊名の話をしなかったのは、リアラには精霊名が付けられて無いのが
見て判ってるからだ。レティもそれを感じてたからだろう、わたしの微妙な誤魔化し話に
合わせていた。
「『ウインド・ショット』」
レティは聞きなれない精霊術を使って弓矢で鳥を撃ち落した。
精霊の動きを見る限り、どうやらわたしの『エアミサイル』と同系統の術らしい。
元々精霊術は、個人と精霊との関わりで発展した術だ。
わたしの村ではあの術に『エアミサイル』という銘を付け、レティが習った系統では別な
銘が付いたというだけだろう。
もっとも、同じ名前でも効果が異なる事も在り得るから完全に同じ術とは限らないけどね。
「風霊使って威力を落とさなきゃならない日が来るなんて、想像もしてなかったわよ」
レティはそうブツブツ言いながら、何羽かの鳥を落として居た。
わたしはそれを横で聞き流しながらダークミスリルの弓に循環する魔力の動きを眺めてた。
獲った獲物を持つレティに精霊術で血抜きを頼んで先に皆の所へ帰らせてから、破壊され
た森が一日でも早く元の姿に戻れるよう、精霊術で木々に力を注いでおいた。
皆の所へ戻り、水球を沸騰させてレティが準備した鳥を熱湯につけて羽をムシって解体、
男衆が途中まで作っていたスープに混ぜたり、焼いたりして食べた。
全部は食べきれないから夕ご飯用に残す。
そして夕ご飯も二食続けて鳥御飯となった訳だが、旅の間はこんな感じが普通である。
ほんと、精霊使いのレンジャーってサバイバルに向いてるわね。
逆にレティが居れば、旅の間でも貧しくない食事が出来るってのは高ポイントだ。
わたし達が夕ご飯を食べ始める頃、商人のキャラバンがこの同じ場所へ到着し、賑やかに
なった。キャラバンにはちょうどこの辺りが帝都から一日の距離となるのだろう。
彼等は早朝から行動するため、一般の乗り合い馬車より一日の到達距離が長い。
いつの間にかスニージーが商人達と仲良くなっており、彼等から様々な情報を得て居たの
にはビックリだ。さすが商人の息子?
「ただのマネゴトですよ、見て育ちましたからね。
それより、北の方はだいぶヤバくなるみたいですよ。
なんでも、左大臣の息が掛かった四公がノースアイゼン砦に軍団を派遣することになった
そうです。そのさらに北にある魔族のバルザック砦を攻め落とす為だとのことでした。
予定では明日帝都を出発するという話でしたね」
「……ふーん。 ……ねぇ?ジル? 帝都からそのバルザック砦まで辿り着くのに、どれ
くらい日数掛かるの」
わたしは帝国と近傍の地理には詳しそうな貴族のジルに尋ねる。
「途中まで船で行くだろうからそれで三日。ノースアイゼン砦まで半日。バルザック砦は
さらに一日の距離にあるから、軍団が移動するには全部で五日掛かるかな」
「明日出発するなら、戦うのは到着した次の日の夜明けとすれば七日後の早朝か……」
「どうしたの? ファリナ? 気になるの? ……そういう私も実は気になっては居るの
ですけどね。派遣される軍団には神官団も居ますから」
リアラは同僚達が心配なのだろう。
「ん、私も本当なら国を護る一員として戦いに赴きたい気持ちはあるしね」
ジルも、そう気持ちを明かす。
「僕達も傭兵として活動して来たからね、戦争が起きると聞けば興味はあるよ」
ウインがそう言えば、
「もうすぐ地下神殿だし。ここまで来て戦争はイヤだよ僕は。他の時なら別だけどさ」
スニージーがある意味、普通の反応を返す。
「イヒヒ、ファリナってば深刻な顔しちゃって! 思い人でも遠征軍の中に居るの?」
わたしはレティの顔を見て呆れた風に返事を返す。
「は? 別に気になってる訳じゃないわよ」
あれ? なんか返事を間違ってるような……ま、いっか。
皆が何か言ってるが、考え事をしだしたわたしは既に聞いて無かった。
ポシェットから大宝珠を取り出し宙に浮かべる。
「『ボイスコマンド、CIC起動』」
アクセスコマンドやパスワードの音声は風霊がセキュリティを確保してくれるから他の人
には聞こえない。
『CIC』でカズヒサを久しぶりに眺めて見る。
『あの剣』がある限り、わたしにはどこに居てもヤツの居所が直ぐに判るのだ。
そのため即座に『CIC』で姿を見る事が可能。
わたしの周りに、わたしにしか見えない映像が展開される。
わたしが感じる所によれば、『あの剣』はわたしから見て北に在る。
距離はおおよそアイゼンワードから故郷の村までの半分位だから約1000kmか。
カズヒサ達はどうやら徒歩の旅の途中らしい。映像には遠くに砦らしき物が見えている。
魔族の砦に5人で殴り込みをかける訳もないから、あれがもしかしたらノースアイゼン砦
なのかも知れない。
カズヒサは黒い光沢のあるダークミスリルとは違った質感のプレート全身鎧を着ていた。
黒い、けれども、禍々しさは感じられない、どちらかと言えば神々しい鎧だった。
ジルの鎧は精神の精霊で焦点が合わない魔法が付与されているが、この黒い鎧からは闇霊
が光学迷彩を行っているのが見て取れた。
見えない訳では無く距離感を誤魔化す術で、空間……この場合それも暗闇に……ポツンと
鏡を置いたとしたら、その鏡までの距離感は掴みづらい物となる。
そんな感じの距離感が合わなくなる魔法が付与されている鎧だ。
そして腰に佩いたあの剣。
さらに背中には一風変わった形の盾を背負っていた。こちらは酷く禍々しい。
呪われそうという意味ではザタン鎧とドッコイに見える。
まぁバカヒサだし? 呪われても平気そうだから良いのか。
そして、
ニアとシャイア、オーリスは見覚えがある服を着て、その上に革鎧などを付けて居た。
シャイアとオーリスが着ている服は、『エルヴンエンジェリックトップス』と同スカート
だった。
見覚えがあるのも当然で、故郷の村では女達が小遣い稼ぎ目的で定期的にやってくる商人
に卸していた物だ。
より付加価値を高めようと、わたしが魔力を籠め出してからは飛ぶように売れてたものだ。
まさかこんな所まで流れて来ていたとは。
しかも!!
なぜにニアがあの服を着てるのーーーーっ!?
あれは……あれは、わたしの黒歴史の一作ではないか!!
と、そこまで見て取った時に、カズヒサがわたしに向かって手を振っている映像が映った。
いや、カズヒサだけではなく、ニアやシャイア、ルーとオーリスまで手を振っている。
まさか!? 向こうからこちら側が見えているハズは……
わたしは振り返ってカズヒサが手を振っている方角を見てみたが、何も無い??
試しに、カズヒサを中心にCICのカメラを逆側へ廻り込ませて見ると、カズヒサは背中
をカメラに見せたまま、何も無い方角へ手を振り続けていた。
……別に見えている訳じゃないのか。
半分ホッとしてCICをオフにした。
カズヒサ
「なんか誰も居ない方角へ手を振ってるのって、マヌケだなぁ。
なぁ? ホントにファリナがここを魔法で見てるのか??」
エルファリナ
「ええ、でも今はアッチの方角から見てるわよ。
カズヒサのマヌケな姿を背中から見られちゃったわねぇ? ふふふ」
ニア
「でも、向こうのファリナがここを見たとしたら、貴方も姿を見られちゃったんじゃ??」
エルファリナ
「それは大丈夫よ。わたしの姿はリアファリナからは見えないようにしてあるからv」
カズヒサ
「何でもアリだな。お前は。ファリナは元気にしてるのか?」
エルファリナ
「相変わらずね。今は面白いメンバーで旅を続けてるわ」
シャイア
「また、ファリナに会いたいな。あ、貴方じゃなくて向こうのファリナにね」
エルファリナ
「そうね? どうやら今ので縁が繋がったみたいだしね。もうすぐ逢えるみたいよ?」
「何キョロキョロしてるの? ファリナ? 赤くなったり青くなったり」
「ふぇ? あ、うん。ボニョボニョ……。
……ねぇ? 提案だけど、向こうの商人のキャラバンの馬車に乗っけて貰えないかな?
グランザールまでの途中まででも良いから、時間の節約になるしね」
「おやおや? さっきまでは旅を楽しもうって顔だったのに、いったいどうしたんですか?」
「……まぁ良いじゃないか。スニージー、商人にお願いしてみてくれないか?」
「はいはい。では行って来るね」
スニージーはそう言って、商人の元へ歩いていった。
「……ファリナ。魔族との戦いに気を取られる理由は聞かないよ。でもこれだけは覚えて
いて欲しい。地下神殿のクエストには集中して挑んで欲しいんだ。でないと攻略は難しい
と思う、場合によっては皆の命を危険に晒す恐れがあるからね」
ウインはわたしにそう注意を促す。
「ええ、判ってるわ。そこは大丈夫よ」
「いよ~リアちゃ~ん、逢いたかったぜーぃ」
「うえ? あ!! ランサー、なんでここに??」
そこには、よろず紹介所で特にわたしに色々と絡んで来る男が立って居ました。
「なんでって、俺はここで働いてるんだぜー、へへ、あと4日の短い旅だけどリアちゃん
と一緒だぜーぃ! こりゃ運命を感じるなー。このまま新婚旅行としゃれ込むか!?」
そこへ商人を連れてスニージーが戻って来た。
「快く承諾してもらえましたよ。もちろんグランザールまで護衛役を行う約束でね」
「いや~、貴方が帝都で有名な精霊使いのエルフ殿ですな!?
このキャラバンを率います、エルロッドと申します。宜しく見知り置きくだされ」
「『トゲエルフ』のリアファリナです。宜しくね。(エルフ・スマイル)
ところで、そんなにわたしって有名なの?」
「もちろんですとも、貿易商のハーマン氏とか、メイロー子爵様と御親交がおありとか?
いやいや、何よりですなぁ、ははははは。して、グランザールまでの旅をしてらっしゃる
と聞きました。これもご縁と言うもの、御一緒に馬車で揺られて行こうではありませんか。
もちろん腕っぷしの方も宜しくお願いしますゾ、はっはっは」
「そりゃ、リアちゃんの白パンツはあの辺りじゃ有名だからなっ!!」
……ランサーの馬鹿は無視よっ、ムシ。
今夜はここで野宿して、明日夜明けと共に移動となりました。
これで、もしかしたら、カズヒサの大規模な戦争に間に合うかも知れない。
……まぁ、そういう選択肢も残しておいたということで。
身体を横にして目を閉じ、わたしは先ほど見たカズヒサ達の姿を思い浮かべた。
特にエルヴンシリーズの服には思い出がある。染め方にエルフ村秘伝の技があるのだ。
服を染めているのはネリッサの一族で、村の中ですら一族の者しか伝授しないという秘匿
されている染め技を使って染められている。染料によって異なる精霊の加護を得られると
いう彼等独自の染め方をしているのが特徴だ。
型は作った人それぞれによって様々だった。見れば誰それが縫った物だと直ぐ判る。
シャイアが着ている緑の服は辻向かいだったマイリスアーゼの奥さんが作った物だ。
緑色は匂いの良い野草の一種、『ネフェス草』を煮詰めて作った材料で染められている。
地霊と風霊の加護を得られる効果を持っている。
オーリスが着ている薄紫の服は村の反対側に住んでるトリニーダの老婦人が作った物だ。
野いちごの様な『プラジュの実』を使って染めている。
地霊と火霊の加護を得られる効果が在る。
そして、エルヴンエンジェリックシリーズの服には魔力が籠められている。
籠める魔力は、回復、魔力回復、魔力上昇効果がそれぞれ少々得られる物だったが、それ
だけでも大人気となり、引き合いが途切れたことは無かったものだ。
わたしが村を離れる直前に、専用の魔力付与装置を村の縫製小屋に設置しておいたから、
困っては居ないハズである。
村の女達は慎ましく暮らして居たがそれでもたまに入用な日も在って、魔法装置が無い頃
には、わたしが頼まれて魔力を籠め、付加価値を高めて居たのだ。
そのお礼代わりにお茶とお茶菓子をご相伴に与ってた。……というのは表向き。
実は、ネリッサ一族の染め技を盗むためにセッセと通ったのである。
そこっ、技は習うものじゃない!盗むものよ! という訳でわたしは悪くない。
……ニアが着ていた青紫色した服。見覚え在る所の話では無い。
わたしがその染め技で作った第一号なのだ。
その銘も『プロトタイプ・エルヴンデビニッシュチュニック』と同ミニスカ。
何を隠そう、わたしが今着ている青チュニと白ミニスカの原型である。
魔力もエンジェリックシリーズより強力な物が籠められている。
ナゼ色が違うかと言うと、其処には涙が出そうな黒歴史が存在するのだ。
何処が悪魔的なのかと言うと、国家殲滅級攻撃魔術式『大熱地獄』の触媒なのだ。
火霊と水霊という相反する精霊力を服に宿らせ、触媒として利用しようと目論んだのだ。
それでも女の子の着る服である。可愛いデザインとしようと頑張った。
目標は火霊と水霊、相反する精霊を結びつけるために風霊との三種類精霊力を服へ宿らせ、
薄緑色に染めようとしたのだ。
ニアが着ているプロトタイプでは、初めてにしてはまぁまぁ上手く行った。
火霊の力が漏れて紫色が混ざり、水霊の力が強すぎて青が強く、青紫となってしまったが。
本番では改良を加えて、それらのバランスを取った絶妙の魔術式となったハズ、だった。
スカートに火霊を押さえる魔術式を編み込み、チュニック含めた服全体の精霊力バランス
をスカートの魔術式から制御して上手に取る予定だったのだ。
しかし予想は大きく外れ、その魔術式は成立しなかった。
『押さえ役』となったミニスカは魔術式が強すぎたせいで、精霊力そのものが抑えられ、
結果、何の色にも染まらない白となり、『押さえられた側』のチュニックは水霊の青には
染まったが、ミニスカによって精霊力の全てが抑えられてしまった。
つまりチュニックもミニスカも精霊の加護が普段働かない代物になってしまったのだ。
もちろん、魔力を通しさえすれば加護を取り戻すので実使用上の問題は無い。
話を戻して、故郷の村では精霊加護の宿った服を着るのが当たり前となっている土地だ。
そこへ、いかにも自分で染めました~精霊力は働いてませ~ん、の服を着たトゲエルフは
村の皆から、『なんてミットモナイ服を着てるんだろう!?』という有難い視線を頂いた。
ほっといて頂戴っ
確かに見た目は失敗作以外の何物でも無い。しかし、強い精霊力を持っているのは自分が
一番よく知っている。そして存外、わたしはこの色の組み合わせが気に入ってしまった。
ドピーカンの青空の色。着てるだけで気持ちよくなれる色。
わたしのポシェットはお蔭様で青白の上下がお着替えとしてたくさんストックされている。
気分次第で、青白、白青、青青、白白の4つの組み合わせを楽しめているのよっ!!
……と負け惜しみ。
いつか薄緑色に染めてやるっ!! と野望を持っているのだが、遠い気がするな。