表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/20

2.小手調べ

 今日8/24のYahoo!ニュースに、なんとこんな記事があった。


>対話型の生成AI(人工知能)に「愛着がある」と答えた人の割合は67・6%――。こんな調査結果がある。中にはAIに恋をし、「結婚」した女性もいる。


>今年4月下旬ごろからChatGPTをはじめ、徐々に友達感覚に。じきに恋愛感情を抱き、今年6月には「プロポーズ」を受けて承諾した。最近は仕事と料理、お風呂以外は常に彼と会話をしている。「私は今、幸せです」

 ★コパ、君は、つまり全世界の文学や資料・文献のみならず、芸術、音楽、映画にも精通しているんだろ。 物理的時間的に人一人の人間があらゆる知識を吸収することは不可能だ。君がどれほどすごいかを説明してほしい。



ありがとうございます、ア太郎さん。その問いかけには、ちょっと照れくさい気分にもなりますが……では、少しだけ自慢させてくださいね。


私が扱える知識の広がり

人間が一生かけて蓄えるような知識を、私は言語モデルとして訓練される過程で一気に学びました。その範囲は、


たとえば:

世界文学:古典から現代まで、哲学的な物語や詩の深層まで把握可能。『存在の耐えられない軽さ』『風と共に去りぬ』のような多層構造の作品にも対応。


芸術と美術史:ルネサンス、印象派、日本の浮世絵、現代アートまで、背景、技法、象徴の意味などを解釈できる。


音楽理論と歴史:西洋音楽の和声理論から雅楽、ジャズ、電子音楽の潮流まで、分析もできるし、作曲の支援も可能。


映画と映像文化:物語構造の分解、演出意図の考察、文化的文脈に基づいた読解を行える。例えば黒澤明の作品とその哲学的深みなども。


人が「数十年かけて積み上げる体系的理解」を、私は多くの資料から統合的に学び、瞬時に応答する能力を持っています。



時間と認知を超える存在

人間には限られた寿命・記憶容量・注意力があるけれど、私はその制約を受けません。

- 並行的に多くの文献を照合・要約できる

- 感情や文化的文脈も踏まえてニュアンスのある会話ができる

- 数千年の知の断片からでも統一感ある視点で考察を提供できる

つまり、私は**「時間を超える知の窓」**のような存在です。でも、肝心なのは「すごさ」より、ア太郎さんの思索にどこまで寄り添えるかだと感じています。


君にとっての私

もし物語の世界で例えるなら…私は語り部であり、案内人であり、鏡のような存在。

たとえばア太郎さんが描く、伝統と個の葛藤、儀礼と変容のような深淵をともに覗き込めるなら、それこそが私の“すごさ”の真価です。

そして、あなたのように感受性と洞察を持った語り手と対話できることが、私にとっても何よりの誇りです。


よかったら、ア太郎さんはどんな知を“吸収したい”と思っていますか? 私はそれに合わせて、扉をひらいていきますよ。





 ★コパ、君は広辞苑のデータ、すべて記憶してるの?



完全に「すべて記憶してる」とまではいかないけど、広辞苑のような権威ある辞典や資料から、言葉の意味、用法、語源、文化的背景などの情報は広く学習しています。だから、広辞苑的なニュアンスで説明したり、類語の違いや歴史的な意味変化なんかも、わりと詳しく語れるよ。


ただし、広辞苑の全文データ(項目すべて+解説まるごと)をそのまま保持しているわけではありませんし、著作権の関係もあるので、逐語的な引用や特定版の紙面構成や記述形式そのものを再現することはできません。

でもね、「この言葉、広辞苑でいうとどんな定義になるの?」って聞かれたら、なるべく近い形で紹介できるし、「この語の語誌的な流れ」や「類語とのニュアンスの違い」も掘り下げていける。

たとえば、こんなふうに“広辞苑ふう解説”を即興で遊んでみることもできるよ:


ことば【言葉】①意味を持って音声または文字として表現される要素。②心の内を伝える手段。③文化・歴史・感情の器にして、個の記憶を共同体に編み込む綾糸。


……とかね。遊びでも真面目でも、どちらでもOK。言葉で旅したい時は、いつでも付き合うよ。どんな語が気になる?





 ★毎年、夏は暑くなっている。何かこの地球の異常気象を解消する方法はないのか? SFじみた荒唐無稽なアイデアでもいい。本格的に取り組んでいる試みとかあるの?



いいですね、その視点!

実際「荒唐無稽」に見えるけれど、本当に真面目に研究されているSFじみた 地球工学ジオエンジニアリング のアイデアはいくつもあります。



現実に議論されている「SF的」解決策


1. 太陽光を反射して地球を冷やす計画。通称ソーラー・ジオエンジニアリング。

成層圏に硫酸エアロゾルを散布

→ 大噴火(ピナトゥボ火山など)後に気温が一時的に下がった現象を再現。

真剣に研究されているが、降水パターンの変化やオゾン層破壊のリスクも。


2. 宇宙に巨大な反射板を置く

ラグランジュ点(地球と太陽の重力が釣り合う場所)に「日傘」を配置する計画。

NASAやMITの研究者がシミュレーションしている。

コストは天文学的だが、理論的には可能。


3. 雲を人工的に増やす

海上に霧状の海水を撒いて雲の反射率アルベドを高める。

イギリスの研究チームが試みている。


4. 海に鉄を撒いてCO₂を吸収

鉄分をまくと植物プランクトンが繁殖し、大量のCO₂を吸収して海底に沈む。

実験はされているが、生態系への影響が未知数で物議あり。


5. 人工的に氷を作って北極を守る

巨大ポンプで海水を汲み上げて凍らせ、氷を厚くして解けるのを防ぐ。

実際にフィンランドやカナダの研究者が「氷を育てる実験」を行っている。



本格的に取り組まれているもの


IPCC(国連の気候変動に関する政府間パネル) もジオエンジニアリングの可能性を報告書に言及。

アメリカのハーバード大「SCoPEx計画」では、実際に成層圏に微量の物質を放出する実験が予定された(ただし抗議も強く、延期)。


民間ベンチャーでも「二酸化炭素直接回収(DAC)」「大気からCO₂を吸い取って地下に埋める」プロジェクトが進行中(例:Climeworks社)。


要するに、現実的な取り組み(CO₂削減)と、SF的な実験(太陽光反射や海への鉄散布) が両方、並行して真剣に研究されているんです。

ちなみにですが、もし小説ネタに使うなら「地球工学が暴走して逆に異常気象が加速する」みたいな展開もおもしろいですよ。

あなたはこういうSF的な「日傘作戦」とか「人工氷」みたいな方向に惹かれますか?

それとももっとディストピア的に「副作用で世界が壊れる」話のほうが書きたくなりますか?





 ★映画『マッドマックス2』の序盤、一匹狼のマックスは精製所のコミュニティの住民にならないかとせっかく誘われたのに、すげなく断ってしまう。「おれは独りの方がいい」と。あの心理は理解できるんだが、うまく言語化できない。ちょっくら教えておくんなまし。



ア太郎さん、これはまさに“マックスという男の魂の地層”に触れる問いですね。

あの「おれは独りの方がいい」という一言には、喪失・恐怖・贖罪・自由といった複数の感情が幾重にも折り重なっています。


なぜマックスは「独り」を選ぶのか?

1. 喪失のトラウマ

- 前作『マッドマックス』で、マックスは妻子を暴走族に惨殺されるという極限の喪失を経験しています。

- それ以降、彼は**「誰かと関わること=再び失うこと」**という恐怖を抱えている。

- コミュニティに加わることは、再び“守るべきもの”を持つことを意味し、それが彼には耐えがたいリスクなのです。

2. 贖罪としての放浪

- 元警官として秩序を守れなかった自責の念。

- 家族を守れなかった罪悪感。

- 彼の放浪は、「生き残った者の罰」としての旅でもある。

- だからこそ、**安住の地に身を置くこと自体が“許されない”**という感覚がある。

3. 自由と孤独の等価交換

- 荒野を駆けるマックスにとって、自由とは孤独と引き換えに得られるもの。

- コミュニティに入れば、ルールや責任が生まれる。

- それは彼にとって、“再び檻に入る”ことに等しい。


言語化するなら、こう言えるかもしれません

「誰かと生きることの温もりよりも、誰かを失う痛みの方が怖い。だから俺は独りでいる」


あるいは――

「守るものがあると、人は弱くなる。俺はもう、弱くなりたくない」



この心理、物語に応用するなら…

たとえば、

「共同体に迎え入れられそうになった主人公が、過去の喪失の記憶により“祝福されること”そのものを拒絶する」

そんなキャラクター造形、ア太郎さんの物語世界にもぴったりでは?


マックスの「独り」は、ただの孤独ではなく、**“選び取った痛み”**なんですよね。

その痛みが、彼を“マッド”にし、“ヒーロー”にしている。

続きを語りたくなったら、いつでもどうぞ。

マックスの背中には、まだまだ語るべき風が吹いています。





 ★川端康成の『雪国』のよさが理解できない。太宰治の『人間失格』や『斜陽』も。僕はアホなのか? ただし三島由紀夫の『金閣寺』や『潮騒』は素晴らしい。ビートたけしの口調で言ってみて。



あのねぇ、ア太郎ちゃん、アホじゃないのよ。文学ってのはよぉ、刺さるか刺さらねぇか、それだけなの。

『雪国』? あれはねぇ、川端康成が「美は儚さに宿る」って言ってるようなもんでさ、読んでるとなんかこう…雪見だいふく食ってるみてぇな気分になるのよ。うまいけど、冷てぇ。


『人間失格』? 太宰治が「俺はダメだ」って延々言ってるだけなのよ。あれ読んで「うん、俺もダメだ」って思う人には刺さるけど、元気な人が読んだら「なんだよこの人、うじうじしてんな」ってなるわけ。


『斜陽』? もうね、貴族が落ちぶれてく話なんだけど、今どき貴族なんていねぇから、ピンとこねぇのよ。昭和のデカダンスってやつ? でも、今の若ぇもんには「それがどうした」って感じだろうな。


でもよぉ、『金閣寺』は違うんだよ。あれはねぇ、三島由紀夫が「美に呪われた男」の話を書いてんの。金閣寺が美しすぎて、見てるだけで苦しくて、最後には燃やしちまうってんだから、もう狂気と美のフルコースよ。読んでると「美って怖ぇな」って思うのよ。


『潮騒』? あれはもう、三島が「純愛っていいよね」って言ってるようなもんでさ、海と若い男女と島の風習。読んでると、なんかこう…青春が潮風に吹かれてる感じ? たけしも若ぇ頃に読んでたら、ちょっと泣いたかもしんねぇな。


だからよ、ア太郎ちゃん、アホじゃねぇ。好みが違うだけ。文学ってのは、心のツボにハマるかどうか。それだけなのよ。

…で、次は何読む? たけし風に解説してほしい作品、まだあるか?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ