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第5章「タイタン計画:怪物たちの夜明け

ジャングルは静まり返っていた。あまりにも静かだった。夜風に揺れる葉一枚一枚、目に見えぬ影の重みで軋む枝一本一本が、不気味な予兆を告げているようだった。島そのものが息をひそめているかのようだった。


Brayanは先頭を進み、汗ばむ手でライフルを握りしめていた。一歩一歩が慎重で、わずかな物音にさえ身を震わせる。彼の周囲では最後に残った部下たちが注意深く進み、銃を構えて、いつでも応戦できるようにしていた。


やがて、木々の間に巨大な影が現れる。

そこには、密林に隠されるようにして立つ巨大な倉庫があった。


コンクリートの壁面には、半分消えかけた文字が刻まれている。


――「PROJET TITAN」


挿絵(By みてみん)


「ここ、何なんだ?」兵士の一人が息を潜め、巨大な建物に視線を釘付けにした。

「また別の秘密施設だ……」もう一人の兵士が神経質に呟く。


Brayanは、壊れた壁や吹き飛んだガラス、嵐のせいで天井から垂れ下がった金属のケーブルを観察しながら眉をひそめた。そして視線を下げると、巨大な足跡と深い爪痕があった。空気には、乾いた血と腐った肉の混じったような悪臭が漂っていた。


「俺たち、ここに一人じゃない……」彼は小さく呟いた。


突然、茂みの中から物音が響く。全員が同時に銃を構え、発射準備を整える。しかし、現れたのは恐竜ではなく、別の生存者グループだった。Sarah Darthingsの一行だ。Brayanは鋭い目で彼女を睨み、指を引き金にかける。


「Dr. Sarah!」彼は吠える。「一体この島で何をしているんだ?!GiganotosaurusにSpinosauresだと?!あいつら、Isla Exeのリストには載っていなかっただろ!この恐竜たちは本来ここにいるはずがない!」


Sarahは木にもたれながら、冷静に聞いていた。


「Archéogénix-Islaは俺たちに嘘をついた!」彼は叫ぶ。「ここで誰も生き残れない!そしてこの『PROJET TITAN』って一体何なんだ!」


「私には関係ないわ」Sarahの視線が鋭くなる。「私が担当した唯一のプロジェクトはプロジェクトAlphaよ。でもこの恐竜たちについては……島には別の科学者が実験を行っているの。」


再び葉の間から音がした。全員が緊張して振り向く。Tricératopsが現れ、その重い息で砂埃を巻き上げた。


だが反応する前に、影から姿を現したのはBaryonyxだった。素早い動きで、鋭い爪をTricératopsの首に突き立て、苦悶の声とともに倒す。肉食恐竜は彼らを見上げ、その目は捕食者の光で輝いていた。


「中へ!」Brayanが叫ぶ。


彼らは倉庫に駆け込み、金属製の扉を閉めた。


中はまるで技術の墓場だった。壊れたコンピューター、ひしゃげた槽、引き裂かれたケーブル……そして奥の暗闇には、巨大な何かがあった。Sarahは端末に駆け寄り、必死にキーボードを打つ。


「信じられない……」画面に流れる情報を見て、彼女は呟いた。


ハイブリッド生物の画像が表示される。本来存在すべきではない怪物たちだ。


「彼らはDNAで遊んだ……」


すると画面に名前が浮かぶ。Elena Vasquez。隣にはGenesisBionic-corpのロゴが輝いていた。Sarahはショックで後ずさり、BrayanはElenaに銃を向ける。


「裏切ったな」


Elenaは震えていた。


「Archéogénix-Islaに兵器を作るよう雇われたの…でも、彼らがどこまで行くかは知らなかった。私は本当にすべてを止められる。研究内容をハードディスクに移すつもり。」


彼女はUSBを差し込み、データをダウンロードする。しかし、完了する前に……


Baryonyxが扉を破って入ってくる。


彼らは逃げ出した。しかし、絶望したと思った瞬間、闇からさらに巨大な存在が現れる。ケーブルや金属板で覆われた怪物だ。


地響きとともに壮絶な咆哮が響く。


「何だこの生き物は!?」兵士の一人が叫ぶ。


「皆さん、これが究極兵器です!この装置で制御できます。」


Elenaは笑みを浮かべ、リモコンを手に取る。ボタンを押す。


「殺せ!」


しかし怪物はElenaに顔を向け、顎を一振りして丸ごと飲み込んだ。


彼らは逃げ続けた。怪物は恐ろしい咆哮を上げる。


挿絵(By みてみん)


その間、MercerとOrtegaは自分たちの地獄にたどり着いていた。

ラプトルたちは執拗に追い詰めてきた……今、辺りは重苦しい静寂に包まれていた。


「なぜ止まったんだ?」Ortegaは不安げに尋ねた。


Mercerは跪き、壁に残る血まみれの引っかき傷を観察した。


「自分たちより大きいものを見つけたんだ。」


Ortegaの体に戦慄が走る。


「ラプトルより大きいって……?!」


Mercerは答えず、霧の中にある巨大な影を指差した――Laboratoire Alphaだ。


その頃、Brayan、Sarah Darthings、Emilyたちは草原に到達した。地面が揺れ、咆哮が夜を裂いた。次に、巨大な影が現れる。


Alpha Rex。


挿絵(By みてみん)


その鋭い目は人間たちを見据えたが、彼らを狙っているわけではなかった。


別の影が現れる――Giganotosaurusだ。

二つの巨獣が対峙する。そして地獄の戦いが始まった。


Giganotosaurusが突進し、顎を開いて相手を粉砕しようとする。

しかしAlpha Rexは恐ろしい敏捷さでかわし、その顎をGiganotosaurusの側面に食い込ませた。痛みの咆哮が響く。


だが戦いは途中で中断された。別の、不自然な音がした。

機械的なシューッという音。Sarahはゆっくりと顔を向ける。


闇の中から怪物の影が現れた。輝く目、ねじれた四肢、そして凄まじい咆哮。

Sujet I-9はT-Rexと同じサイズに成長していただけでなく、島の新たなアルファとなっていた。


――島の真のキングが到着した。そして殺す準備は整っている





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