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バレたらアウト! 魔力0の裏ボス無双  作者: 雲川ぬーぬー


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23/23

本日二回目の正直者

 迫る剣を片手で逸らし続ける。

 剣の練度もパワーも、部下達よりは上だ。


「キサマ、誰の差し金だ」


「何の話?」


 降り注ぐ剣の嵐が止んだ。


「キサマは、何の目的でカルタ・クラムを狙ってる?」


 淡い桃色の目が激情に染まっている。


 別に誰かの指示って訳じゃないし、カルタさんを守ってるつもりもないんだけど。

 うーん、どうしたら裏ボスっぽくなるかなー?


「さぁ? 誰だと思う?」


「やはり答える気は無さそうだな」


 おぉ、上手くいった!


「君こそ、どうなの? 誰の指示でカルタさんを狙ってる訳?」


「話すと思ってるのか?」


「思ってないでーす」


 ギリッ、とボスさんの奥歯が軋んでいる。

 イラッ、としたらしい。


 僕の後ろには戦闘不能の副長さん、残りの部下八人は僕達との戦闘に割って入る気はない。

 ボスに従うだけの忠犬か、興味が無くなった。


 めんどくさいから、先に数だけ減らそう。


「ちょっと待っててね?」


 先に部下を片付けることにした。


 存在感を消す。


「キサマ、どこに行った!?」


 見失ったのはボスさんだけではない。

 部下の八人も、僕を見つけることはできない。


 手刀、手刀、……で部下を八人全員気絶させた。

 残るは、ボス一人だけ。


「お待たせ」


「なにをした?」


 気絶させた部下達は、副長の横に一人ずつ並べてある。

 漁港の競りみたいだ。


「もう一度聞くけど、誰の指示?」


 僕の質問に対し、短剣が飛んできた。

 やっぱり答える気は無さそうだ。


「言う訳ねぇだろ」


 ボスさんは短剣を投げて牽制しながら、別の短剣で僕を狙ってくる。

 青紫色の髪が目に入った。


「あ、そっか。もしかしてカルタさんのお兄さん?」


 動きが止まった。


「な、なな……なんの事かな?」


 図星らしい。

 よく見れば、顔もそっくりだ。


 淡桃色の目も、青紫色の髪も、短剣と投剣術の組み合わせも、体捌きも全て瓜二つだ。


 僕は、動きの止まったカルタ兄に近づいた。

 動揺して目を離した隙に懐へ入り込み、喉元に手を当てる。


「降参だ」


 両手を挙げるお兄さんは、観念したように剣を落とした。

 僕も、刃を納めた。


「それで? 理由は話してくれるんですよね?」


「仕方ない。全部話そう。俺の名はマグナ・クラム。カルタの兄だ」


「初めまして、マグナさん。僕のことは、仮面さんとでも呼んでください」


「本当の名前は?」


「カーメン・サンです」


 彼は、苦虫を嚙み潰したように顔を歪めていた。


「偽名だろ?」


「そうですが、なにか?」


 さすが兄妹、よく似ていらっしゃる。

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