死霊魔術は、死のう魔術
前回のソウルブレイクの解説を変更しました。
そして、その少女は死霊魔術を発動させようとするが、勿論そんなの許さない。
俺がな。だって、勝っても負けても死ぬ、メンヘラ攻撃を使わせて死ぬところを見て、美味い飯が食えるかってんだよ。
「は、こ、これで呪文はあってるはずなのに。私は、悪魔の数も減らせずに、ただし死ぬしかないのか」
なんか勘違いしているが、そうりゃそうなるか。
だって、人間の本能に抗い死ぬ覚悟で敵を殺す意思をを持った奴が、ただ死ぬだけになったのだから。
そりゃ、絶望するか。
「ま。取り敢えず、ここの雑魚どもは全滅させとくか」
どうせ、悪魔王と戦うときには全滅させることになりそうだし。
「あんま魔力使いたくないし、ちょっ面倒くさいけど、聖属性で浄化するか」
この世界では、基本四種である、土、水、火、風を基盤とし、そこから発展した魔術や、全く新しい革新的な魔術までいろいろと存在する。
そういう魔術は、普通の場合職業によって(例えば、聖者だったら聖属性とか) 決まるのだが、ある程度の補正、つまり才能があれば、習得できる場合もある。
ただし、そういう人は限りなくすくない。故に、この世界の常識は、職業でしか発展属性魔法を使えないとされている。
「王級魔法、、完全なる浄化」
その言葉と共に、悪魔たちが苦しみだす。
まあ、魔物特化だからこのくらいの効果が無ければ困る程度なのだが。
「まあ、これだけじゃまだ動きが遅くなる程度か。じゃあ、俺の本領を発揮してやるよ」
そういい、とっておきを呼ぶ。
「消し炭になって吹っ飛ぶがいい。上位精霊召喚、最恐なる炎」
その言葉と共に、俺の掌のなかにとてつもない魔力がこもる。
これが、俺の炎の王だ。
使い方は、簡単だ。
演算権限を使い、悪魔のみを燃やし尽くす軌道に、この魔力を振りまくだけ。
「これは、上位精霊⁉なんでこんなところに」
驚かせちゃったかな。
まあいいや。動かなければ、それでいいよ。
この権限の計算外の事をしなければいい。
制限解除
その言葉と共に、俺の魔力によって制御されていた上位精霊が悪魔目掛けて飛んでいく。
そのことに驚く悪魔だったが、もう遅い。
その炎は、魂ごと悪魔を燃やす。
「毎回思うけど、これ、なんで上位精霊で収まってるんだよ」
下手したら四大精霊にも勝てそうなレベルだ。
だって、魂を燃やせるんだからな。
まあ、それは一旦おいておいて、あの嬢ちゃんの話を聞こうか。
「どうした、大丈夫か?」
嬢ちゃんの目の前に下りて行ったら、多少は驚かれたが、緊張がようやく解れて、眠そうにしている。
「あり、がとう…ございます」
そういい、ばたっと倒れる。
そいつは、銀色の髪の毛を赤い地面に押し付けて、仰向けに倒れていた。
「はあ。仕方がないが、運んでくか」
と言っても、体にずっと触る訳じゃない。
俺は紳士なのだ。まあ、神様だしね。
時空魔法の最上位魔法、次元魔法の王級魔法が、アイテムボックスなのだ。
だから、そこに入れようと思う。
「アイテムボックス」
俺がそういうと、女性は次元の狭間に入っていく。
そして、その美しい神が完全に見えなくなると、狭間を閉ざす。
「お、高エネルギー反応があったからか、近づいてきてるぞ。悪魔王がね」