交差する魂
「神?何を言っているのか分からないな」
もしかしたら、過度なストレスで多重人格でも生まれたか?
まあ、いい。取り敢えず、こいつの情報を鑑定するか。
~~鑑定結果~~
スキル効果は無効化されます。
【称号、神への冒涜を獲得しました】
は?
俺の。俺の、lv10つまりマックスの鑑定を無効化だと?
って事はこいつは上位スキル持ちって事か?
それか、本当に神?
称号、神への冒涜は、確か神へと至った人間、もしくは神様自身にスキルを使用すると獲得できるメリット称号。
ってことは、こいつは神になったってのか?
そういや、文献に書いてあったな。
神へと至ったら人間界の汚らわしい記憶をすべて取り除かれると。
もしかして、いや。これしかないか。
「ああ、俺は神だ」
「そうか、進化したのか?」
「いや、元々神だった。訳あって、この体に転生したがな」
「は?まじで神様なのか?記憶はないのか?」
「あ、そうだな」
そういい、神と名乗るなにかは目をつぶり出した。
どうしたのだろうか。
何か、気になる事でも…………
「あった!!!!!」
「うっわ!!」
びっくり!!急に叫ぶなや!
「記憶、見つけた!!」
「見つける?」
「ああ、記憶、見つけた。この体に依存している魂を見つけた」
「魂操作系の魔法が使えるのか?」
「魔法、ではないが、やってることは魔法と一緒。で、この体に元々入ってた、情報集合体、つまり魂を吸収した」
「吸収?」
魂の合成は、約3000年前に小さな村の魔導士が成し遂げたとされる魔導士の中の禁術だ。
まあ、出来る人はその人以外居なかったんだけどね。
で、それをこの男はやってると…………。
まじで神なのか?
「本当か?」
「ああ。全て、分かった。俺と言う人物像が。だから、データ化して、仮の人格を作ってみた。あ、そろそろHR始まるから行った方がいいぞ?」
「お前も来ないのか?」
「ああ、俺は分身体を作成して、そこに仮の人格を入れる。そいつを行かせるつもりだ」
「じゃあ、お前はどうするんだ?」
多分、こいつはこれからえげつないことをするつもりなんだろうな。
だって、神様だぞ?
この世界で神様と言えば、天と地を創造し、そのありふれるお力を地上に落とし、動物と澄んだ空気、水、植物を生み、人間に特別な祝福を送ったとされる、伝説上の生き物さ。
しかも、恐らくは強い。
まあ、神様だから強いとかそういう次元じゃないのは当たり前なんだけど、この僕を前にして、同族嫌悪を発動させない神だとすると、まあ。弱くても上位精霊と同等の権限。
下手すると、この世界に住み着く4大精霊の権限を持ってる可能性すらある。
楽しみだな。この、神と100万の人間の命を喰いし暴食者、ウルスを前にしても狼狽えない、規格外の。
化け物野郎が
次回予告!!
とある村にたどり着いちゃった神!
そして、そこで妙な伝説を聞く?
一体、何が起こるの~~???
次回!!村の謎前編!!
楽しみにしててくれよな!!
(やりません)