表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
VAMPIRE STREAMING  作者: 未羊


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

413/447

第413話 ブイキャス新年ゲーム配信

 昼の二時を迎える。


「みなさん、こんにちは。司会進行の華樹ミミです」


「おう、同じく蒼龍タクミだ」


 配信が始まると、二人がそろって挨拶をする。

 リスナーたちからはそれぞれ反応が返ってきているのだが、どれもこれも期待する声ばかりである。

 やはり、箱の配信というのはそれだけ強みがあるというものだろう。


「本日の配信内容は、ブイキャスの恒例となった新年ゲーム大会です。それでは、今回参加して下さるアバ信の方々を紹介しますね」


「まずは、俺の同期である『腐乱ケン』だ」


「やあ、みんな。腐乱ケンだ。今年初めてだから、あけましておめでとうというべきかな?」


『あけおめ~』


『相変わらずさわやかなクリーチャーだなwww』


 腐乱ケンの見た目はその名の通りでかなりつぎはぎの多いアバターだ。それでも、中の人の性格のよさがにじみ出ているのか、人気になっているのである。


「次は、個性的な配信でおなじみの『瀬琉フィルム』!」


 タクミが次を紹介する。


「みなさん、こんにちは。映画の批評でおなじみの瀬琉フィルムです」


『はやりからB級まで幅広く紹介してくれる瀬琉フィルムだ』


『次の映画の批評も楽しみにしてます~』


「ははっ、それはどうも。扱ってほしい映画がありましたら、ぜひともブイキャス意見箱までどうぞ」


 瀬琉フィルムは映画を扱った配信が中心なので、コメントもそれに集中してしまう。

 コメントを見てみる限り、瀬琉フィルムの映画批評はそこそこ評価されているようだ。期待の声の方が大きかった。


「ここからは私が紹介しますね。次は『泡沫ふぃりあ』」


「どうみなさん、こんにちは。泡沫ふぃりあですよ、うふふ」


『なんか、妖艶な感じが増してね?』


『あかん、赤ちゃんにされる・・・』


 ふぃりあが挨拶をしただけで、リスナーたちは圧倒されているようだった。

 なんといっても、大人の魅力を詰め合わせたようなデザインなのだからしょうがないというもの。夜風パピヨンと並んで、ブイキャスのママとして人気を集めている。


「そして、この二人ですね。ぴょこまいのツッコミ担当、鈴峰ぴょこら」


「あけましておめでとうなのにゃ~っ!」


 紹介をされたぴょこらは、まるで招き猫のようなポーズを取って挨拶をする。

 さすが親戚が食堂をしているということもあってか、そのゲンも担いでいるような仕草である。


『ぴょこらたんhshs』


『正月からこれは縁起がいいや』


『ワイ、ロリコンかもしれん・・・』


 さっきまでとはすっかりコメントの様相が違っている。さすがに蒼龍タクミは苦笑いといった感じである。

 ぴょこらが自己紹介をしただけでこれでは、次はどうなるのか分かったものじゃない。

 そう、次は自己紹介のトリであり、ぴょこらの相方の登場なのである。


「最後は、ぴょこまいのボケ担当、黄花マイカです」


「みなさん、あけましておめでとうございます。それと、ミミ先輩、さすがにボケ担当は酷いと思いますよ」


『あけおめ~』


『まあ、担当かいうたら、ちょっと違うかもな』


『ぴょこらたんもよくボケをかますからな』


『二人揃ってボケもツッコミもできるもんな』


『ただ、マイカたそはどじっこだから、ボケにされやすい罠』


『どじっこは可愛いじゃまいか』


「も、もう、みなさんまでーっ!」


 どじっこというコメントを見て、マイカはついつい怒ってしまう。

 マイカにはちょっと自覚はないようだが、周りのみんなはうんうんと何度も頷いてしまっている。


「ちょっと、先輩たちまで!?」


 この反応には、マイカも戸惑ってしまう。


「諦めるのにゃ、マイカ。マイカのどじっこ属性は今に始まったことじゃないのにゃ」


「ぴょこらちゃん~?!」


 相方であるぴょこらにまで言われてしまい、マイカはしゅんと落ち込んでしまっていた。まったく、相変わらずの可愛い反応である。

 とまぁ、ちょっとしたハプニングはあったものの、無事に自己紹介が終わる。

 華樹ミミと蒼龍タクミは、それを確認して配信を進行していく。


「というわけで、本日の配信は私たち七名で行わせていただきます」


『なるほど。正月だから七福神になぞらえたか』


『七草ともあるから、7っていう数字にはこだわっちゃうよな』


「ははっ、リスナーたちも鋭いこったな」


「はい、その通りですよ。あと、単純にみなさんのスケジュールが合わなかったというのもありますけれどね」


「おい、そんなことを暴露すんな」


『wwwwwww』


『ミミたそwwwwwww』


 華樹ミミがぶっちゃけると、コメント欄は草で覆い尽くされてしまう。

 どうやらつかみはオッケーといったところである。


「反応も良いようですので、いよいよ本編に入っていきましょう」


「一応予定は二時間になってはいるが、オーバーするかもしれないから、お手洗いは今のうちに済ませておけよ?」


『はーい』


『楽しみやでぇ』


『大丈夫だ、問題ない』


『期待しかないので、お年玉だぜ ¥10,000』


 様々な反応が飛び交う中、いよいよブイキャスのアバ信七人による新年のゲーム大会が始まろうとしている。

 マイカとぴょこらは一か月以上ぶりの配信なので、ちょっと緊張しているようだ。

 はたして、どんなハプニングが待ち受けているのだろうか。リスナーたちもワクワクドキドキなのである。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ