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ピクシースパイス ―魔法少女大戦―  作者: 弥馬田 ぎゃん


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半年後

半年後――、

南大阪自治区岸和田・南大阪自治区庁舎に16名の迷彩柄のミニスカドレスを着た16歳〜18歳の少女達が整列していた。

そこに肩襟章の付いたシルキーピンク色の軍服を着た19歳の女性がきびきびとした足取りでやって来て、壇上に上がり、後ろ手を組んで、胸を張った。

迷彩柄のミニスカドレスの少女達は、一様にその人物を見上げ、

「あの人が北大阪府シティの魔法少女課の生き残り……」

「大魔人会の首領ドボスもクラーケンマン久保田和也も魔法少女狩りもダイヤモンドダストも倒したっていう……」

「泉総理暗殺犯」

「伝説の魔法少女ピクシースパイス」

とざわざわしだす。

シルキーピンク色の軍服姿でシルキーピンク色の軍帽を被ったピクシースパイス古生小梅は、

「私語は、慎め!豚供!!」

と怒鳴った。

迷彩柄のミニスカドレスの少女達は、ぴりっと直立し直す。

「ここに集った我々の目的は、なんだ?おい、そこの豚、答えろ!」

ピクシースパイスは、一列目の迷彩柄のミニスカドレスの一人の少女を指差し、問い詰める。


「はい!憎き北大阪府シティの東京流民や非大阪民供を一人残らず、淀川の藻屑もくずとし、真の大阪府民である我々の元に大阪を取り戻すことであります!!」

とまだ、あどけなさの残る顔つきの少女は、答えた。


「違う!」

とピクシースパイスは、鞭を鳴らす。

「我々の目的は、全世界のどこかに隠されたサタンソースとブレイブハートの放出機を全て見つけ出し、それを破壊。そして、サタンソースとブレイブハートのワクチンであるヘヴンオアヘルの入手である!!」


「サタンソースとブレイブハートって?」

「あの人の善悪の感情を操るっていうウイルスよ」

「都市伝説じゃなかったの?」

ひそひそと話す迷彩柄の少女達に


「私語は、慎めと言っとるだろう!!」

と再び、ピクシースパイスは、鞭を鳴らす。

びくっと直立したまま身がすくむ少女達。

「いいか!サタンソースとブレイブハート及びヘヴンオアヘルの捜索、入手にあたるお前らの任務において、これから一切の殺人を禁ずる!!そして、死ぬことも許さん!誰も殺さず、また誰も殺されるな!違反した者は、私のスパイスストリングスでバラバラにし、大阪湾に沈めてやるから、覚悟しろ!!」


「矛盾してる」

「ムチャクチャだ」

「魔法を使えなくなったババアがやれるもんなら、やってみろよ」

陰口を聞こえるか聞こえないかのボリュームで言う反抗的な少女達につかつかつかと靴音を鳴らし、近づき、ピクシースパイスは、鞭を向ける。


「わかってないだろうから、言っておくが、今は、南大阪の化学医療も進んで、18歳以上の年齢の魔法少女でも強化剤という薬を飲めば、魔法が使える。私の使える最上級魔法の威力は、北大阪府シティを一瞬で消し去ることができる程だ。その気になれば、貴様らなど南大阪ごと皆殺しにできるという事をようくそのミジンコ以下の脳みそに叩き込んでおけ!!」

言って、再び、つかつかつかと靴音を立て、ピクシースパイスは、壇上に戻る。

「紹介が遅れた。私は、本日付けでこの南大阪自治区魔法少女特別遊撃隊の司令官に任命された古生小梅だ。私をこれから呼ぶ時は、スパイス長官と呼ぶように!!それと、あともう一人!!貴様ら、豚供の上司となる者を紹介する!!」

スパイス長官となった古生小梅がそう言うと、南大阪自治区庁特別魔法化学研究所所長の柳 大和に押されて、車椅子に乗り、ネトゲ廃人のようなぬらぬらとした黒髪で顔色の悪い女性が現れた。

「どうも、皆さん、おこんにちは。人生のエンジョイ組代表 弥馬田グフ子っす。一応、南大阪自治区特別軍事作戦部参謀本部長なんで、皆さんとは、なが〜いお付き合いになるかもなんで、そこんとこヨロへそ。グフッグフフフフ〜」

揃うべきメンツが全て揃い、今、新しい時代の魔法少女たちを主役とする次のステージの戦いが幕を開け、ピクシースパイスを主役とする物語は、終わりを告げた。

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