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3・目覚めて5歳


 流石に健全男子17歳から授乳の記憶は辛いので5歳まで記憶を封印して貰った。

 いや、召喚された時に67歳だったけど精神年齢は17歳のままだったんだよ、マジで!

 今はピチピチの5歳だけどな!

 シワシワからツルツル卵肌だ!


 因みに出自はとある貴族の次男になりました。

 ひゃっはー、伯爵家だぜ!

 なんちゃら旗本の次男坊とかあったじゃん、テレビで。

 上様の隠れ身分?

 家を継ぐ重圧も無さそうだし、衣食住困らなそうだし、次男なら貴族の義務無いよね?

 多分。


 あ、手足のバランス崩してコケた。

 痛い。


 子供って頭が重いのかなぁ、記憶の封印が解けてから頻繁に転ぶようになった。 頭と身体が上手く連動してない感じ。

 暇を見ては歩くようにしているんだけど難しい。

 一応封印中の朧気な記憶もあるよ、じゃないとどう生活してたか誰が両親か解らないし、記憶喪失みたいになっちゃうからね。


「アディー、大丈夫かい?」


 今年で11歳になる今生の兄が心配して駆け寄ってくる。

 サラサラのアッシュブラウンの髪にオリーブグリーンの瞳、将来絶対美形な感じがする父親似のエンジェルフェイス、長男のロキシュ・ワーグナー。

 10歳から学園都市魔法科に通ってた兄、ロキシュが長期休暇で帰省してきたので迎えに出向いたらバランス崩して転んだんだよな。


 だって魔法の事が早く聞きたかったんだ。

 転生しても魔法のまの字もわからないので転生前に読んでいたラノベの様に直ぐに魔法が使えなかったんだ。

 魔力がどういう物かも分からない、こう意識しても身体のどこにあるのか分からないんだ。

 くそう、チートってなんだろう?


 いや、幼児が大人顔負けに魔法使えたら怖いよな、うん。

 でもちょっと練習してバーン!って魔法使えて「俺、凄い!」とかやってみたかった。


「大丈夫です、あに…兄様」


 危なー、兄貴って言おうとした!

 涙目になりながらも自力で立って服を直し、兄に微笑む。

 顔が引きつるのはご愛嬌だ。

 だって、この子供の体で受ける痛みって結構キツいんだ。

 皮膚が薄いのかな?


 アディーことアイザック・ワーグナー、今生の俺の名前だ。

 淡いミントグリーンがかった銀髪、群青色の瞳、色合いは母親似、将来性はまだ不明。

 両親や兄妹は愛称のアディーで呼ぶ。

 家族構成は父と母、兄、妹の5人家族だ。


 因みに妹は緩い癖毛のアッシュブラウンの髪に、群青色の瞳、両親から半々の色を貰った感じのナターシャ・ワーグナー4歳、目にいれても痛くない自慢の可愛い妹だ。




「アディー、元気だったかい?

 会えないのがとても寂しかったよ。」


「僕は大丈夫です。兄様は学園でどんなことを習ってきたのですか?

 お話聞かせて下しゃひ」


 あ、噛んだ。

 言葉選んで喋ってたらプチっとね、痛い。


「ふふ、アディーは学園が気になるんだね。

 いいよ、お父様とお母様にご挨拶がすんでからお菓子を食べながら話そう。」


 そういうと手を引きながら歩いてくれる。

 ナチュラルに歩幅合わせてくれるとかスゲーな、兄貴。

 チラチラと顔を見られるので微笑んだらエンジェルスマイルで微笑み返された。

 良く分からないときは愛想笑いだ!

 愛想笑い最高!


ーーーーーーーーーーーー

 

 僕はロキシュ・ワーグナー


 学園から初の長期休暇で実家に帰ってきたら、弟のアディーが駆け寄って来てくれた。


 笑顔が可愛いマイエンジェル。


 あ、転んだ。

 涙目で一人で起き上がるのは偉いぞ頑張れ!

 助け起こしたいけど弟が頑張ってるんだ、僕は我慢して応援するよ、頑張れアディー!


 どうやら学園が気になって仕方ないようだ。でもね、僕は寂しかったよ?

 可愛い弟に会えないのが…学園で友人は出来たけどそれとは別なんだ。

 だけど噛みながら喋るアディーは可愛い!


 あぁ、可愛いアディー、見つめれば微笑み返してくれる。

 父様と母様に挨拶がすんだらお土産話を沢山聞かせてあげるよ。

 待っててね、アディー。

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