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24・何でどうしてこうなった?

 いやぁ、本当に、何でどうしてこうなったの?


 決闘なんて先生が許すはずないじゃない? って、思ってたら、なんと、決闘申込書なる物があって、それに記入して学園長の許可が下りたら、教員立ち会いの元、体術訓練の練習場で刃を潰した練習用武器のみでの試合ならOKだった。

 肉体強化などの付与魔法も無しで、技術のみでの戦いならAクラス、Bクラスの関係は無いらしい。

 魔法素質が上でも体術訓練が苦手なAクラスの人がBクラスの人に負けることもあるそうだ。


 教員立ち会いで事故が起きないようにして、ガス抜きの意味合いもあり、決闘申請は昔からある正式な物だった。

 決闘制度が無い時、小さないざこざからガチでの魔法の打ち合いになり、負傷者が出た事があったらしい。



 ケインが僕に決闘を申し込んでから1週間後、僕は練習場に立っている。

 なぜかっ!? 決闘申込書にサインしなければケインが帰してくれなそうだったからだ!!

 本当ならここに立っているのはヴェルドのはずなのに……。


「準備が出来たなら双方、宣言をして構えなさい」


 立ち会いの先生がにやにや笑いながら言う。

 楽しんでますよね? 思いっきり楽しんでますよね?


「宣誓、ケイン・アストリタンはトリスティ・マテドゥナ嬢との交際申込みを賭けて、魔法を使用せず正々堂々アイザック・ワーグナーと闘う事を誓います」


「………青いな、だがそれでこそ青春だ」


 先生、ボソッと言ってますが聞こえていますよ?


「宣誓、アイザック・ワーグナーは………トリスティ・マテドゥナ嬢とは無関係で何故この場に居るのか解りませんが、魔法を使用せず正々堂々ケイン・アストリタンと闘う事を誓います」


「「「おおぉぉぉーーー!!」」」


 野次馬とか何処から聞き付けてやって来るのだろうか?

 何故か練習場を囲むように生徒が集まっている。

 ああ、野次馬の中にヴェルド、ステファニー、ナタリー、サーシャまで居る。 多分、トリスティさんは何処かに隠れているんだろうな。

 そしてヴェルドが手の平を振りながら応援している。

 君のとばっちりなんだけど? ねえ、気付いてる?

 貸し一つだよ?


「では怪我の無いように、始め!!」


「「はいっ!」」


 先生の合図に模擬刀を構える。

 ケインは下段に構えて此方に駆けようとしているが僕は防御の構えだ。


「うおおぉぉぉーー!」


 雄叫びを上げてケインが……下段に構えた模擬刀に足を引っ掻けて顔から地面に突っ込んだ。


 ええぇぇぇーーーーーっ!! ケイーン! ケインくーん!?

 自信満々だったけど体術訓練の成績どうだったのよ?

 届いてないよ? 僕なにもしてないよ?

 こういう時どうするの? 先生の顔を見ると「マジかっ!!?」って顔してる。


「「「………………………」」」


 野次馬達も呆然としている。

 打ち所が悪かったのかケインは失神しているみたいで動かない。

 僕は防御の構えを解いて、スタスタとケインの元に行くと模擬刀の先をケインの背中にちょんっと軽く触れさせる。


 どう? 先生、これでいい?

 確認の意味を持って先生の方を向く。


「………そこまで、勝者アイザック・ワーグナー!」


「「「………………………おおう!?」」」


 野次馬の反応も微妙だった。

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