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15・神域にて…。




 偶然起動してしまった魔方陣でスティラに来てしまった地球という異世界の迷い子。


 神域にて保護は出来たものの、時間速度が違う地球からスティラに来た時点で67歳も年をとってしまっていた。

 人族としての寿命では転移しても長くは生きられなく地球に帰しても運が良ければ生きていられるかどうかの年齢。

 異世界間の往復の年月が110年も経過してしまうので、家族や知己の友が居ないかも知れない世界に帰すのは無責任過ぎる。


 此方の世界の管理不行き届きであり転生をお勧めしたのは当然の事だった。


 地球の神の加護で地球での経験はそのままに喪失感は薄まっているはず、転移時点の記憶では望郷の念も強かった。

 精神への多少の干渉は仕方ない。


 そのお陰か異世界の迷い子はスティラにて健やかに成長している様子。


 個にして多、多にして個の私達はあまり世界に干渉しない事にしている。

 少しの干渉で干魃や地震、長雨や竜巻など歪みからくる災害が発生する可能性がある。


 異世界の迷い子がスティラに来た時に起動した魔方陣は使えなくしたものの、形としては遺跡にまだ残っていた。


「どうにかしなければ……」

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