第三十八話 試験完了!
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今回は幼女がケツ出すお話です
ダンジョンを出て街に戻りますとワタクシ達はギルドへと向かいますわ
すると丁度ブレンダさんが出勤してきた所でしたわ。
「ごきげんよう、ブレンダさん」
ワタクシの挨拶を聞いたブレンダさんがワタクシの方を見ると。
「あ、おはようございます! すぐにマスターを呼んできますね」
「あらら、もう行ってしまいましたわね」
慌てて奥に戻っていくブレンダさん、もう少し彼女を見ていたかったのに残念んですわ。
少しすると金髪美女じゃなくハゲたマッチョが出てまいりました。
「今、ハゲっていってなかったか?」
「誰もハゲなんて言ってないわよぉ」
「そうか」
最近、心の中でハゲと思うだけでも反応しますわね、人間辞めだしておりますわね。
「思ったより早かったな」
「ええ、思ったより広くはありませんでしたからね」
「なるほどな」
「それでも流石に全部は周っていないと思いますわよ」
そしてまた奥で話すことになりましたのでガリアスさんの案内で奥の部屋へとまいります。
部屋に着きワタクシ達が椅子に座り少ししたらブレンダさんがお茶を持ってきてくれましたわ。
ガリアスさんとブレンダさんがナルリアちゃんを見て首をかしげております。
「その子は何だ? ダークエルフって珍しいな、ナリからして奴隷か」
「ワタクシの奴隷ですわね」
「へ? どういうことだ?」
「そうですわね、そのことも話しておきませんといけませんわね」
ワタクシはダンジョンであったあのクソ男の事を話しますと。
「アルバートかあまり関わりたくない名前だな、しかし何故新エリアの事を知ってたんだ?」
「ここではガリアスさんと私、あと一部職員しか知らないはずですよね」
「ああ、後は王都にある本部の連中だな」
「本部かここの一部職員から情報が洩れてたということですかね」
「そう考えるのが自然だろうな」
どうやら情報を漏らした職員がいるようですわね、そこはギルドの問題ですのでお任せするしかありませんわね。
「あと、奴隷の扱いはギルドの感知する事じゃないがアルバートの親父は親馬鹿でな、どんなことをしでかすかわからん、お前たちも十分に注意しておけよ。めんどくせぇ事になったなぁ、確実にこっちに何かちょっかいかけてくるぞ」
ガリアスさんは毛のない頭をポリポリと掻くと改めてワタクシ達の方に向きます。
「さて、その奴隷ちゃんの事はお前さん方に任せるとして、ダンジョンの調査の方の話を聞かせてくれ」
ワタクシ達はガリアスさんに促されて調査の事を話しました、そしてワタクシ達がまとめたメモとマップを渡します。
「なるほどなぁ……相変わらずいい仕事するな。エリアボスまで分かったのは大きいな、これで無用な被害が出ないで済む」
「ええ、二階層でも新エリアは適正が五等級と私たちは判断するわよぉ」
「わかった、上にはそう報告しよう。ここまでの情報なら確実にお前たちは合格だろうさ」
「が、頑張ってエリアボスに、い、挑んだ価値ありましたね」
ガリアスさんは資料を纏めると椅子から立ち上がります。
「よし、これで依頼完了は確認した、結果はまた後日知らせよう。ブレンダ、マナカ嬢ちゃん達に報酬を支払ってやってくれ追加報酬で少し上乗せしてやれ、この内容なら上も文句は言うまい」
「わかりました、では皆さん報酬をお渡ししますので少しお待ちください」
「よし、それじゃ俺も失礼するよ。書類をまとめにゃいけねぇからな」
ブレンダさんとガリアスさんが部屋から出ていきます。
「追加報酬が来たわねぇ」
「あ、有難いことです」
やはり追加報酬は嬉しい事ですわね。
ブレンダさんがお金の入った袋をもってやって参りましたわ。
「こちらが報酬になります、お一人様八万リシェになりますね」
「結構奮発してくれたみたいねぇ」
「それだけ、未知のエリアは危険があるという事です、本来なら探索奴隷の仕事ですからね」
探索奴隷って何か嫌な響きの単語ですわね。
「探索奴隷? なんですのそれ」
ワタクシが聞くとブレンダさんが教えてくれました。
「探索奴隷と言うのはダンジョンの新エリアが発見された場合ある程度の危険度を調査するための奴隷ですね、探索奴隷には重罪人、主に死刑囚になるような凶悪犯罪者がこの探索奴隷になることが多いです」
「なるほど、刑罰の一種なのですね」
「そんなところです」
それならまだマシですわね、これがナルリアちゃんのような方々がやる仕事だというならワタクシ暴れてたかもしれませんわね。
「それでマナカさん達は今日はこのあとどうされます?」
「そうですわねぇ」
流石に今日は一日フリーにした方がよろしいですわよね、ナルリアちゃんの事も考えないといけませんし。
その前にお風呂ですわお風呂!
「今日はこのままフリーですわね、色々とせねばならないこともありますので」
「そうですか、では今日はゆっくり休んでください」
「ええ、ではこれで失礼しますわね」
ワタクシ達はギルドを後にします。ギルドを出るとワタクシは皆さんにお風呂を提案しますわ。
「皆さん提案があるのですが?」
「なんです?」
「まずはお風呂だと思うんですのよね」
「そうねぇ、お風呂は大事よねぇ」
「ベティさんは男湯ですわよ」
「……世知辛いわね」
皆さんお風呂に賛成のようですわね、ナルリアちゃん凄い顔してますわね。
「――お風呂、お風呂に入っていいの? 今までは桶に水を汲んで体をふくだけだったのに、冬も……」
聞いていられませんわね……ワタクシはナルリアちゃんを抱きしめます。
「アルバートのとこの奴隷の扱いは劣悪のようね……」
「貴女のこれからも考えましょうね」
「マナカさん浴場に向かいましょう」
――
――――
「――お風呂大きい!」
ワタクシ達は今浴場に来ております、ナルリアちゃんはお風呂に感動しておりますが――
「ナルリアちゃん……流石に前くらい隠しませんこと」
湯船の前でスッポンポンで仁王立ちするナルリアちゃん、眼福ですが少しは恥じらいがある方がワタクシは好きですのよ。
「――マナカ、入っていい? 入っていい?」
今にも飛び込みそうなナルリアちゃんを止めますわよ。
「ダメですわよ、先に体を洗うのがワタクシの国でのお風呂のマナーですわ」
「え? そうなんですか」
マウナさんまで何言ってるんですの? まあ、異世界ですしーそういった常識は無いのかもしれませんわね、そうなるとお風呂があっても衛生面は一歩劣りますわね、この世界の石鹸もなんか怪しいですしシャンプーも無いですから髪もバサついてしまいますわ、ワタクシの髪は特別制ですので今でもつやつやですわよ。
しかし、これは魔王領では衛生管理にも改革が必要ですわね。美容や衛星面の話は国益にもなりそうですわね覚えておきましょう。
ワタクシは隣にいるミスオッパイを覗き見ます……完璧なプロポーションですわね。前衛ではないのに引き締まった体をしておりますのに出るところは出ており引っ込む場所は引っ込む、これで自信が無いとか言ってると後ろから刺されますわよ。
そしてマウナさんは……肌も綺麗で色も白い、ですがラインはつつましい、しかしそれがいい。ん? 少しですが成長しておりますわね、桜色のつぼみをたたえた丘が少し成長しておりますわ! 百歳超えてるのに成長期ですの? さすがは魔族ですわね。
そしてナルリアちゃんは……可愛いですわね今後に期待ですわ。
「マナカさん……さっきから黒いオーラ出して何見てるんですか……なんとなくわかりますけど」
「美の鑑賞ですわ! 見ないのは失礼ですからね。ワタクシの芸術的パーフェクトボディも見ます? 絵画にしてもよろしいんですのよ、裸婦でもいいですわよワタクシはこの体になんらコンプレックスはありませんものね!」
「――マナカすごいキレイなカラダ! ワタシはまだ小さい」
「ナルリアちゃんはこれからですわよ」
ふふふ! かわいい子に見られるのはいい気分ですわー。
美の鑑賞は有意義な時間ではありますが体を洗って温まらないと風邪をひいてしまいますわね。
ナルリアちゃんを洗ってあげてるとくすぐったそうにしておりますわね。
「んー、眼鏡の無いアルティアさんもいいですわねぇ」
「ま、マジマジと見ないでください……マ、マナカさんと比べられると惨めになってしまいます」
「ワタクシが美しいのは当然ですが、アルティアさんも負けてはおりませんのよ、自信なさすぎは嫌味ですわよ」
「私もそう思いますよ、アルティアさん目的でパーティーに誘ってくれてる人も多いんじゃないですか?」
「そ、それは無いですよ、わ、わたしなんて回復魔法しか取り柄がありませんし、ひ、人見知りですし」
何故そこまで自信が無いのか謎ですわね、せめてそのどもり癖さえ治ればもっと良くなるのですが……まあ、本人がここまで言うのですしワタクシがアレコレ言いすぎるのもダメですわね。
「アルティアさん、貴女は容姿にもっと自信を見ちなさいな。このワタクシ、マナカ・クナギが言うのですからそれだけは絶対ですわよ」
「あ、ありがとうございます」
ナルリアちゃんがお可愛いお尻を突き出して浮いておりますわね……ん?
「マ、マナカさん! ナルリアちゃんがのぼせて浮いてますよ」
「うわー! 皆さんナルリアちゃん回収して上がりますわよー!」
ワタクシ達はお風呂を切り上げることにしましたわ。
ナルリアちゃんを介抱してからワタクシ達はお風呂屋さんを後にします。
「もうお昼ですわね、そろそろ昼食にしませんこと?」
ベティさんとも合流して時間的にもお腹的にも丁度良い時間なので昼食の提案ですわよ。
「そうねぇ、今日も熊の干物亭かしら? 奴隷連れて他のお店だと嫌な顔されたりするのよねぇ」
「私は熊の干物亭でいいですよ」
「わ、わたしもかまいません」
「――ワタシがいるとマナカに迷惑」
「そんなことはありませんので安心なさい。奴隷も人だというのに……まあ、熊の干物亭にしましょうあの二人はきっと嫌な顔はしないでしょうし」
まったく、早くなんとかしませんと。
ワタクシ達は食事をするため熊の干物亭へと向いましたわ。
次回は6/15更新予定
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