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この作品には 〔ガールズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

こたつもうで

作者: 涼星 黒音

「お姉ちゃーん!起きてー!今年こそ初詣一緒に行こうよー!」

 掛け布団に頭まで潜り込んだお姉ちゃんは、不機嫌そうに「うう………」と声を漏らす。

「おーきーて!ほら!行く………よっ!」

「ああー!布団剥がないで!やめて!死んじゃう!」

 掛け布団を投げ捨てるとお姉ちゃんは、まるで赤ちゃんが駄々をこねるように手足を振り回す。

「こ、こたつ!こたつー!」

 バタバタと走って部屋を出る。私も歩いてついていくと、お姉ちゃんは、早くもリビングのこたつに身体を埋めていた。

「はわー、生き返るー」

 お姉ちゃん、それ高校生っぽくないよ………おっさんだよ………

「初詣行く約束でしょ!?」

「あー、ほら、とりあえずね。朝ごはん食べよう?鍋に入ってるおしるこ、温めてきて」

「自分でやれーっ!」

「もー、私は動けないの。わかる?今にも足が凍っちゃいそうなの」

「初詣は行くからね!絶対だからね!」

「はーいはい、わかってますよー」

 お姉ちゃんは適当な返事をすると、こたつの真ん中に置いてあるテレビのリモコンに手を伸ばす。

 もう、何なの?昨日は一緒に行ってくれるって言ってくれてたのに、全く動く気配がない。

 私はなんだかんだでお姉ちゃんの言うとおりにコンロに火をつける。ほどなくして大きめのお椀を二つ取り出し、それぞれに熱々になったおしるこを注ぐ。

 その一つを台所からこたつに運び、お姉ちゃんに手渡した。

「はい、お姉ちゃん」

「ありがとー………いただきまーす」

 ズズズ、と。おしるこをすする音が聞こえる。お姉ちゃんは、お椀で自らの手を温めながら、ゆっくり、大事そうに飲んでいた。

「はぁ………お姉ちゃん、私もこたつ入れてー」

「いいよ。おいでー」

 私はもう一つのお椀を持って、お姉ちゃんと向き合ってこたつに入る。

「───つめたっ!」

 思わず、声が出てしまった。

「ふふっ………大袈裟だよもー」

「ちょっとお姉ちゃん、その足ほんとにどうなってるの!?冷え性なのは知ってるけど、いくらなんでも冷たすぎ!」

「わかってくれた?部屋ですらこんなに足が冷えるのに、外なんて出たら………ああおそろしや!」

「そ、それとこれとは関係ない!初詣は行くからね!」

「もー、一人で行ってくればいいじゃん。あとはほら、友達とかいないの?」

「お姉ちゃんなんかよりはいるよ!?」

「うっ、妹がイジメる………」

「お姉ちゃんが言い出したんでしょ!」

 自慢じゃないけど、むしろ、私は友達が多い方だ。何なら、クラス全員とそれなりの頻度で話してる気がする。

 でも、初詣はお姉ちゃんと行きたいと思う。ほら、初詣って家族と行くものでしょ?両親とも新年早々仕事で居ないし、やっぱり私はお姉ちゃんと行きたい。

 ………去年は、なんだかんだ言ってこたつから出てこなかったけど、今年は違う。昨日、初詣に一緒に行くことを約束させたからだ。

「………ねぇ、こ、これ、見て………」

 急にお姉ちゃんが、テレビを指差す。

『今日の最低気温は、氷点下になります。外出の際は───』

 どうやら、今年の冬は異常に寒いらしい。私の住む地域でお正月が氷点下になったことは、今までなかったと思う。

「想像するだけでぞっとする………」

 ───やっぱり、無理はさせられないのかな。お姉ちゃん今までで二回、低体温症で病院のお世話になってるし。

「ねえ、私はお姉ちゃんと初詣に行きたい。本当に、無理なの?」

「私、おそらく倒れるよ?」

「………もう、いい。ごめん」

「聞き分けが良くて助かるよ。ね、一つ考えたんだけどさ」

 お姉ちゃんは後ろにある棚に手を伸ばし、ノートパソコンをこたつに置く。そして、少し左にずれて座り直し、「隣、おいで」と手招きをする。

 私は一度こたつを這い出て、のそのそとお姉ちゃんの右隣に移動し、再びこたつに足を入れる。

「ひやっ!」

「そんなに冷たいかなぁ、私の足。しかもスウェット履いてるのに」

「冷たいよ」

「そっちは温かいね」

「足、巻き付けないで………寒い」

 お姉ちゃんは、ノートパソコンを開く。素早いタッチでパスワードを入れると、すぐにブラウザを起動した。

「えっと………あの四丁目の神社だよね?検索………よし」

「お姉ちゃん?何してるの?」

「………できた!見て!」

 どこか楽しそうなお姉ちゃんから視線を移し、パソコンの画面を見る。そこには、今日行く予定だった神社───の、写真が映っていた。

「………お姉ちゃん、これ、どういうこと?」

「ほ、ほら………これ、VR写真だからこうやると………」

 お姉ちゃんがタッチパッドの上で指をグリグリと動かすと、景色がヌルヌルと動く。拝殿が映っていたのが、おみくじ売り場、手水舎と、次々と違うものが画面に映る。

「で?まさかとは思うけど………」

「うん。これで気分だけでも味わえたら、と………」

「お姉ちゃん、それ何の意味もないよ」

 私は、お姉ちゃんと一緒に初詣に行きたい。年の初めに、お姉ちゃんの隣で神様にお礼をしたりお願い事をしたりしたい。一緒におみくじ引いて今年の私達の話がしたいし、おそろいのお守りも欲しい。

 こんな画面一つでそれが全部叶うとは思えない。

 でも、一応お姉ちゃんが私の為に考えてくれた妥協案だ。無下にするのも良くないかな。

「まず、手水舎で手を清め………よく考えたら、あんな気温の中で冷水を手にかけるなんて、本当に凍らない………?正気の沙汰じゃないよ………?」

 画面に手水舎が映る。想像しただけで寒気がしたのか、ブルブルと身体を震わせるお姉ちゃん。

「どうするの?お姉ちゃん台所まで行ける?」

「んー………はい、手を清めるだけならこれでいいんじゃない?」

 そう言いながらお姉ちゃんは、ウエットティッシュを私に差し出した。

 袋から一枚抜き取り、手を拭く。ひんやりとして気持ちいい。お姉ちゃんは、これですら寒そうなご様子。

「次は、お祈りだね。ほら見て、誰も並んでない!後ろを気にせず祈り放題だよ」

「いや、画面に拝殿映してもそこに神様居ないよね………」

「私はそもそもあそこで神様呼べるとは思わないけどなー。結局気分の問題なんだからいいのいいの。細かいことは気にしない!」

 細かいこと、かなぁ………もはや神社の存在意義に関わる重要なことじゃないかなぁ………

「えっとー、『初詣 作法』で検索………うん、これかな?」

 お姉ちゃんが操作すると神社は一瞬で消えて、初詣の作法をまとめたサイトが映る。私はパソコンは得意じゃないから、何が起こってるかいまいちわかってないけど。

「二礼二拍手一礼………だって。ペコペコ、パチパチ、祈って、ペコリ」

「何それ、ちょっと可愛い」

「ほら、やってみよ?願い事はあとで聞かせてね」

「うん」

 ペコ、ペコ───はっ!うっかり心の中で唱えそうになってた!とにかく、お辞儀を二回。

 手を二回叩き、合わせると同時に目を瞑る。ここで、願い事だよね。まぁ、内容なんて決まってるんだけど。

「う………ん?」

 お姉ちゃんの足がもぞもぞと動いて、くすぐったい。目を閉じているせいか、冷たいはずのお姉ちゃんの足が、少しだけ温かく感じる。いや、そもそもこたつ自体はこんなに温かいのに、今までお姉ちゃんの足がずっと冷たかったことの方がおかしいのか。

 目を閉じてから二十秒が経った。そろそろ、目を開けていいのかなぁ。でも、何だかお姉ちゃんの隣で目を瞑ってるのって、いいかも。もう少し、このままでいいかな。

 それからしばらく経って、何秒か数えるのもめんどくさくなって………眠くなってきた。でも、このままお姉ちゃんに肩を委ねて眠れたら、すっごく気持ち良さそう───

「………あの、そろそろ次行きたいんだけど」

「はっ!」

 あ、危ない。うっかり意識を持ってかれかけた。

「ちなみに、何をそんなに熱心に祈ってたの?」

「来年こそ!お姉ちゃんと!初詣に!行けますように!」

「わ、わぁ………私は、来年は寝正月にしたいって祈ったんだけど、それじゃあどっちかしか叶わないねー」

「どうにかならないの?最近はもこもこの靴下とか、温かいタイツとか、色々あるよ?」

「私が今まで、それを試さなかったと思う………?」

「いっそのこと、こたつにキャスターつけるとか」

「そ、そこまでして私と行きたいの?」

「うん。お姉ちゃんと行きたい」

「………いやー、何だか嬉しいね。私のこと好きすぎじゃない?こんな不甲斐ないお姉ちゃんなのに」

 言われて、少し考える。

 たぶん私は、所謂シスコンってやつなんだと思う。普通、思春期や反抗期になって段々家族との距離感は変わってくるものらしいけど、私には何故かそれがこない。パパとママについては会う機会が少ないから必然的に距離が空いちゃったけど、ずっと近くにいるお姉ちゃんの事は、いつまでたっても嫌いになれない。

「確かに、不甲斐ない」

「ひどっ」

「いいじゃん別に。私はお姉ちゃんにお世話して貰いたいわけじゃないもん。ただ一緒にいろんなことしたいだけだから、不甲斐ないなんて関係ないよ」

「むしろ、私がお世話されちゃってる側だしね」

 お姉ちゃんは、くすりと笑う。自覚があるなら、少しは身の回りのことを自分でやってくれはしないか。

「それで、次は?」

「おみくじかな。それについては、『おみくじ』って調べればそれっぽいサイトがあるはず」

 そう言うとお姉ちゃんは、画面を切り替える。作法のサイトが消え、おみくじを入れた箱のイラストが表れた。その下に、『クリックで引く!』と書いてある。

「ほら、ここ」

 お姉ちゃんは、タッチパッドを指差して、私にくじを引くように促す。私は、言われるがままにくじを引こうとしたけど、一つ気になることがあった。

「ねぇ、お姉ちゃんは一緒に引けないの?」

「へ?いや、私も引くよ?」

「一緒に!」

「えっと………あらかじめ引いておいたおみくじを二人で同時に開く、っていう意味?」

 私は、頷く。

「んー………探すのめんどくさい。スマホで同じサイトいけばいっか」

 そう言うとお姉ちゃんは、棚から自分のスマホを手に取る。ちなみに私と同じ機種の色違い。

 ………色も同じにしたいってママに言ったのに、紛らわしいからって断られた。

「じゃあ………引く?」

 私に画面を見せるお姉ちゃん。パソコンと同じく、『クリックで引く!』と書いてある。

「お姉ちゃん、せーので引くよ!」

「はーいはい。じゃあ………」

「「せーの!」」

 私はパソコンのタッチパッドを、お姉ちゃんはスマホの画面を、指で叩く。

 画面の中で、おみくじの箱から、くるくると回りながら紙が手前に飛び出してくる。動きがカクカクしていて、パラパラ漫画みたい。

 そして、画面いっぱいに紙が映ったところで、紙がピカッと光る。光が消えると同時に、おみくじが開いた。

 ───目を、疑った。

「うそ、凶………」

 別に、おみくじなんて本気で信じてるわけじゃない、けど。それでも………お姉ちゃんと一緒に引いたおみくじがこんな結果になったのは、悲しい。

「お姉ちゃん、どうだった?」

「吉だよー。そっちは凶………これは、来年は寝正月で決定かな?」

 横でニヤニヤと、意地悪く笑うお姉ちゃん。

 私は………つい、ぼやいてしまった。

「なんで、そんなこと言うの」

「え………?」

 ───私は、何を言ってるんだろう。冷え性のお姉ちゃんがお正月に外に出たくないことなんて、当たり前のことなのに。

 わがまますぎるよ、私。

「ちょっと………なんで泣いてんの………?」

「な、泣いてないっ!」

「こら、服!びしょびしょじゃん!ほら、ティッシュ!」

 涙が、止まらない。おかしい。こんなの、おかしい。

 貰ったティッシュで、眼を掻きむしる。あっという間に、ティッシュは水を含んでぐずぐずになる。

 こんなに泣いたの、何年ぶりかな。

 わかってる。お姉ちゃんは本当に優しい。今日だって、お姉ちゃんを困らせる私のことなんて放っておいて寝ていれば良かったのに、私のために、初詣に近いことを考えてくれた。

 でも───もう、我慢なんてできない。

「お姉ちゃんっ!私の事嫌いなの!?」

「………そんなことないよ。ちゃんと、大事な妹だと思ってる」

「うそっ………!何なの!?せめて、こたつでくらい優しくしてくれたって、いいじゃん!!!どうせ行かなくても、『来年は一緒に行こうね』って言ってくれれば、いいじゃん!!!」

 お姉ちゃんの肩を掴む。思い切り揺らす。お姉ちゃんは俯き、声も出さない。

 返事もないなら、ちょっとくらい抱きついてもいいよね。腕にしがみついて、顔をぐりぐりと擦り付ける。涙を、どんどん染み込ませる。

「………ね、靴下とかコートとか、あるだけ全部持ってきて」

「え───?」

「ちょっと、おみくじの結果が気に食わないなぁ。こんな可愛い妹がいるのに、なーんで私が大吉じゃないのか理解できない」

 お姉ちゃんは、私が凶を引いたことには触れなかった。それにしても、不器用でめちゃくちゃな言い訳だ。

「駄目………無理しないで………」

 以前、低体温症になったお姉ちゃんに触れたときの感触を思い出す。そのまんま、氷でも触っているような冷たさ───私はあれが怖く思えて、お姉ちゃんを無理矢理連れ出せなかった。

「連れてきたいのか寝正月にしたいのか、どっちなの………」

「そもそも!何で急に気が変わったの!?私が泣くまではテコでも動かなかったのに!」

「ずっと抱きつかれてたら、なんか暑くなってきたから………かなぁ」

「え、何言って───」

 言われて、気付く。お姉ちゃんの脚、さっきと違ってまったく冷たくない。

「案外私も、シスコンなのかも。一人なら初詣なんて、絶対行かないけど………一緒なら多分、大丈夫」

 お姉ちゃんは、やっぱり優しい。優しすぎる。

 確かに、今のお姉ちゃんの脚は温かい。でも、ニュースで気温を聞いたときのお姉ちゃんの悲壮な顔を思い出すと、やっぱり無理をさせることになるんじゃないかと思う。

 それに、今だって。やっぱり、どうしても自分に言い聞かせてるように見える。

 ………私も、少しはちゃんとしないとね。

「いや、いいよ」

「え?でも………いや、来年こそ私も、外に」

「それも、大丈夫。でも、来年も───」

 私は、床を押してお姉ちゃんの方に身を乗り出す。ピクリと反射的に離れるお姉ちゃんの、柔らかいほっぺたに───口をつけた。

「一緒に、こたつで初詣しようね」

 私は、恥ずかしさを抑えて笑いながら、それだけ告げて急いで逃げる。ズルリとこたつから抜け出て、音を立てて走って、自分の部屋に駆け込んだ。

 ………深呼吸をする。

 静かな部屋に、私の息の音だけが、響く。

 吸って───吐いて───そして。

 ───やっちゃった、やっちゃった、やっちゃった、やっちゃった!!!

 お姉ちゃんとちゅーしたのなんて、何年ぶり!?私がまだ幼稚園生の時以来だよね!もう駄目!恥ずかしくて死にそう!

 ベッドに、寝転がる。今朝のお姉ちゃんよりも強く、布団にしがみつく。

 結局私は───お姉ちゃんに大事にされたくて駄々をこねてただけ。無理して一緒に初詣に行ってくれる、その決断をしてほしかっただけ。

 こんな最悪な欲、お姉ちゃんに叶える義理なんて無かったはず。なのに、あんなこと言ってもらっちゃって。シスコン宣言なんてされちゃって。私は、嬉しくてしょうがない。

 布団が、どんどんぐしゃぐしゃになっていく。カバーが、外れかける。

 もう、しばらく目を見て話せそうにないから、一度寝てしまおう。そう思って、一度布団のカバーをつけ直し、ゆっくり潜り込む。

 ───あれ?足音が、聞こえる───

 ガチャッ

「そういうことなら、一緒に寝ようよ」

「はぁぁぁぁぁ!?!?」

 思いっきり、飛び起きてしまった。

「ふふふ………可愛い妹と一緒に布団で………ふふふふふふ………」

「ま、まって!今はほんと、まずいって───」

 お姉ちゃんは、指を器用に動かし、「何かを揉む」ようなジェスチャーをしながらにじり寄ってくる。

「えいっ」

「やぁぁぁぁぁ!!!」

 何の躊躇もなく、抱きついてこないでー!!!

 まずいまずい、このままだと心臓が壊れる。逃げ───られない。やばい、これ………幸せすぎる。

 冷え性のお姉ちゃんは、冷たい。冷たいはずなのに、抱きつかれてるとすごく温かい。いや、熱い。何でだろう。

「ほーら、一緒に寝よ?夢でなら一緒に初詣行けるかもよ?」

 そう囁いたお姉ちゃん。次の瞬間、私は首筋をほんの少し、吸われた。

「も、もう!バカーーーっ!!!」

読んでいただきありがとうございました。よければ感想、レビューよろしくお願いします!

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