ありふれた日常
俺はいま強敵を相手にしている。
鋭い牙と鋭利な爪を持ち、俊敏な動きで近づくことさえできない。
その体は漆黒毛並みに覆われ、その鋭い目は獲物を狙う野獣そのものだ。
俺は最近この異世界に転生したした異世界人だ。
ギルドに登録し何とかこの世界の生活にも慣れてきた。
相手が俺に向かい威嚇してくる
俺も相手の目を睨みつけ戦意を高める。
どれくらいの時間がたったのだろうか
一瞬のようであり数時間にも感じられる。
そんなことを考えていたら
先に相手が動いた!
咆哮『NYAAANNN』
一瞬目の前が真っ白に染まる
モンスターが俺の脇を通り抜ける!
「しまった!」
その口にはしっかりと獲物をくわえ
その目は勝ち誇ったかのよう見えた。
この日の食事は白米とみそ汁のみの質素な食事となった。
「ああ…サバの塩焼き食いたかったな……」