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力の行方 ルーフェイア・シリーズ08 作者:こっこ

Chapter:05 露見

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Episode:47

◇Sylpha
 学院からの報告に、驚くしかなかった。
「あれが陽動、なのか?」
「ロアの話では、そのようです」
 送られてきた資料を、全員で細かく見ていく。

「確かに素人が立てたにしては、この作戦は緻密過ぎるな。ロデスティオが裏についているほうが、よほど納得できる」
「そうですね。ロデスティオの軍も、2段構えで展開するようですし……」
 それにしても、誘拐も爆弾テロも陽動の一部とは、あまりに大きすぎる規模だ。

「ねぇねぇ、どーゆーことなの? ミルちゃんわかんなぁい!」
 とつぜんの、真後ろからのつんざくような嬌声に、耳が痛くなった。

――本当に状況を理解していないのだろうか?

 かといってこのまま放っていおいては、延々と騒ぎつづけるかもしれない。だが私の説明で、果たしてミルが理解できるかどうか……。
 どうしたものかとエレニアの方を見ると、彼女は「わかった」という風でうなずいた。

「静かにね。いま説明してあげるわ。
 殿下とルーフェイアを攫ったのが、過激派の『神々の怒り』なのは、もういいわね?」
「うん、それは知ってる〜♪」
「そこがロデスティオと裏で手を組んで、クーデターを企んでるらしいわ」
「あ、そなの」

 ミル……。
 他のメンバーも絶句する。
「ちょっとあなた、『そなの』って……」
 やはり呆れたエレニアが嗜めようとしたが、ミルのほうが一枚上だった。

「あれ、エレニア先輩知らないの? この国これでね、こういうクーデターまがいってしょっちゅうなんだ〜。
 けど、ロデスティオと組むのは、初めてかなぁ? 行くとこまで行っちゃったみたい」
 けろりとした顔で言い放つ。

「そう……なのか?」
「うん♪
 アヴァンってけっこー古い国でしょ? だからね、そのデントーとかをまもろ〜!ってのと、そんなんいいから発展だ〜!ってのとが、しょっちゅうぶつかってるし」
「それは、知らなかったな……」
 伝統に彩られた美しい国だとばかり思っていたが、内情はかなり複雑なようだ。

「……大人の考えることなんて、どこ行ってもくだらないね。まぁいいけどさ」
 どういう過去があるのだろう、シーモアは斜に構えた調子で酷評する。
 もっとも学院の生徒は、小さい頃に大人から酷い目に遭わされているのが大半だろうが。

「それで先輩、これからどうするんです?」
「殿下が攫われたことはまだ伏せられてるけど、一部の報道関係に、この資料を見ると手が回ってるわ。
 そこから話が漏れるのは、時間の問題ね」

 そうなったら、アヴァンの国民も報道も、すべての目がそちらを向くだろう。
 当然だがそれ以外のところは、関心が薄くなる。

「殿下が監禁されていると分かれば、捜索と救出をしないわけにいかない。警察と軍が動く」
 だがこの国は、軍の規模が小さい。今でも国境線の警備だけで手一杯なのに、両方問題なくやれるとは、とても思えなかった。




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