挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
力の行方 ルーフェイア・シリーズ08 作者:こっこ

Chapter:02 任務

しおりの位置情報を変更しました
エラーが発生しました

ブックマークしました。

設定

更新通知 0/400

設定を保存しました
エラーが発生しました

カテゴリ

ブックマークへ

以下のブックマークを解除します。
よろしければ[解除]を押してください。

ブックマークを解除しました。

20/65

Episode:20

 でも代わりに、シルファ先輩が答えてくれた。
「ナティエス、殿下じゃない。ルーフェイアはあの魔法を、砲弾に使ったんだ」
「――え?」

 意味がわかんなくて、あたしもシーモアも考え込む。だって防御魔法を砲弾って……意味なさすぎだし。
 悩んでるあたしたちに、シルファ先輩が言った。

「二人とも、ああいう種類の砲弾を硬い箱の中に入れて炸裂させたら、周りがどうなるか分かるか?」
「え? 周りって言われても……そういう箱の中でなら、別に被害とか、出ないですよね」
 そうやって爆発させて、爆弾の処理することあるし。

「そうだな。
 じゃぁ、箱の代わりに砲弾の外殻を、防御魔法で強化したらどうなる?」
「そんなことしたら、箱に入れるのといっしょで中だけで――あっ!」
 思わずシーモアとあたし、顔を見合わせた。

――ルーフェイア、すごすぎ。

 あのレア防御魔法って意外とむつかしくて、ちゃんとダメージ止められるくらいに使いこなせる人って、教官でもほとんどいないの。
 それに使いこなせても、息止めてられる間くらいしか持たないし、範囲も小さい子がやっとくらい。しかも一回使っちゃうと、空間の属性バランスが大きく崩れるとかで、同じ場所じゃしばらくの間使えなくなっちゃう。

 でも発動してる間は、その効果範囲内なら、ほとんど無敵っていい魔法だった。だから昔は、イザってときに盾や兜にかけたって言う。
 そんな魔法を、砲弾の外殻にかけたら。

「中の火薬が爆発しても、砲弾自体が炸裂しなきゃ、不発といっしょってことか……」
「そういうことだ」
 なぜか小さくなっちゃってるルーフェイアのこと、あたしたち肩叩いた。

「すごいじゃない、ルーフェイア。おかげでみんな助かったんだね」
「それは……周辺の魔力の条件、良かったし……砲弾も少なくて、早くから見えたから……」
 褒めたのにルーフェイア、ますます小さくなっちゃってる。
「あと、先輩たち……殿下かばいながら防御フィールド、作ってたし……」

 ほんとに彼女、自慢とか自信とかどっかに落としてきた感じ。これだけのことしたんだから、もっと堂々としてればいいのに。
 これって言い換えたら、それだけのことをあの一瞬で見抜いて、それにあわせて行動したってこと。
 あたしたち、ぜんぜん気づかなかったのに。

 そして思った。ルーフェイアが少年兵あがりってことは聞いてたけど、それって……こういう場所だったんだ、って。
 こんなことが、日常茶飯事の場所。それってあたしでもちょっと自信ないのに、ルーフェイアみたいなおとなしい子には、どれだけ辛かっただろう?
 だったらちょっとくらい泣き虫でも、しょうがないのかも。





Web拍手 ←Web拍手です

FT小説ランキング  毎日OK:FT小説ランキング“ルーフェイア・シリーズ”に投票
 順位だけ見たい方はこちら

NEVEL Ranking  月に1回:NEWVELランキング“ルーフェイア・シリーズ”に投票


◇イラストいろいろです。随時募集中です♪◇
シエラ学院制服  Blue Ocean  ルーフェイア・シリーズ

自サイト美術室はこちら
掲示板はこちら。お気軽にどうぞ♪


筆者サイト
↑筆者サイトへ
最新話へのリンク、改行なし版等があります
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ