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力の行方 ルーフェイア・シリーズ08 作者:こっこ

Chapter:01 依頼

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Episode:11

「アヴァンか〜。あたしもう、2ヶ月くらい行ってないなぁ〜♪」
「え、そんなに行ってるの?」
 そういえばミルって寮生活じゃないから、休みの日にどうしているのか、あたしたちそれほど知らなかった。

 けど「もう」2ヶ月くらいなんて彼女、よほどアヴァンに縁があるんだろう。この点だけは心強い。
――他が心配だけど。
 そうこうするうち、あたしたち女子寮の2階まで来た。さすがになんとなく気圧されたんだろう、ナティエスが黙る。
 もっともミルは相変わらずだ。

「ねぇねぇ、それで“くらいあんと”って〜?」
「もう、それをこれから、シルファ先輩に訊くんじゃない」
 こんなことを平気で言っちゃうんだから、ミルの神経ってどうなってるんだろう?
 半分呆れながら、シルファ先輩の部屋の近くまで行く。

――あれ?

 遠目に、ほんの少しドアが開いているのがわかった。
 もしかしてあたしたちが入りやすいように、開けておいてくれたんだろうか?
 と、かすかに話し声が聞こえた。

――さて、私は行きますね。
――タシュア……。
――私がいると余計なことを言うでしょうし、それにエレニアはいづらいでしょうからね。私の意見よりも、全員で意見を出し合ってよく考えなさい。

 先輩たち……。

「どしたの?」
 立ち止まってしまったあたしに、みんなが声をかけてきた。
「あ、ごめん。
 あのね、えっと、みんな武器、もってる? いちおう先輩に、見てもらったほうが……」
「言われてみればそうだね。じゃぁ先に部屋へ戻って、取ってこようか」

 シーモアたちが納得して、いったんここから離れた。
――よかった。
 とっさだったけど、いい言い訳だったと思う。
 2人で話しているところにみんなで押しかけたら、迷惑なことこのうえなしだ。

 そしてあたしは、先輩の部屋へと向かった。先に行って、すぐミルたちが来るのを、伝えておこうと思ったのだ。
 ほんの少し開いたドアに、手をかけかける。

――あ。

「シルファ」
 タシュア先輩が、ダガーを手渡す。
「持っていきなさい。それなりの物ですから、役に立ちますよ」

 たったそれだけだけど、どれだけシルファ先輩のことを思ってるかすごく伝わってきた。
 涙がこぼれそうになる。
 絶対この任務、成功させないと……。
 そうして立ち尽くしていると、不意にドアが開いた。

「ルーフェイア、こんなところで何をしているのですか」
 いつもと同じ声と表情。
 でも……。
「先輩」
「なんです」
 どうしても、言わずにはいられなかった。

「きっと、きっとみんなで、戻ってきますから」
「失敗するなどとは、思っていませんよ」

 これは、シルファ先輩への信頼だろうか?
 あたしが意味を計りかねている間に、銀髪の先輩は立ち去った。




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