再び あの地へ
とある 夕暮れの頃に
ラジオから流れる 哀愁の漂う音楽を初めて耳にした。
その懐かしい感じのする曲が
また聞きたくなり
YouTubeで 見つけた
夕暮れの太陽が沈む頃 その曲を聞きながら
あの日住んでいた場所へ想いを馳せた
雲が架かっていない 澄んだ青空と
沈み行く夕陽と 眩しい程に明るく大きな月が
より一層 その音楽の世界感を感じさせる
あの日 金髪の婦人が入れてくれたコーヒーとは
似ても似つかない味だが
夕陽が沈み行く 部屋で 壁にもたれながら
その音楽に耳を傾けていると
また あの風景が 見たくなった
ストレスと人間関係に疲れ
今すぐにでも この現実から逃れたい
そんな気持ちになり
ルクセンブルク行きの飛行機のチケットを手にした
私は 1人
夕暮れの沈みゆく 海が見える南国の部屋で
その地での出来事を思いだしながら
ルクセンブルクの風景を パソコンにて眺めている。
哀愁が
漂う唄は
サンタナの
哀愁の
ヨーロッパやで