世界でいちばんかわいい君へ
数時間でざっと書いた話なので、あとで修正するかもしれません。
ある冬の日、夜会から帰宅した母親が大慌てで俺を呼び付けた。事情をあまりよくわかっていないらしいメイドも、とにかく奥方様が、と急かすので、これは一大事らしいと促されるまま母の部屋へ向かう。
母は社交界が大好きでよく夜会に顔を出しているが、帰宅早々こんな呼び出し方をしたことはいままで一度もない。
感情は豊かだけれど品があり、淑女の手本と呼ばれることすらあるらしい母をこれほど動揺させるとは何事だろうかと、俺は嫌な予感を隠しきれなかった。
「…キャロルです」
「キャロル? 入ってちょうだい!」
母自身がこだわって選んだアンティーク調の椅子に、落ち着かない様子の母が座っている。そして、俺の姿を認めるとすぐに立ち上がった。
「ああ、キャロル、どうしましょう。大変なの」
「ど、どうしたんですか、母様」
「母は見てしまったのよ、あんなひどいことってないわ、ああ……。いえ……とにかく、話します。座ってちょうだい」
「はい」
俺が席につくと同時に、メイドが紅茶を運んできた。ハーブの香りがするので、きっと母の気分が落ち着くようにと気を使ってくれたのだろう。
「今日の夜会については知っていて?」
「王妃陛下が主催なさったとは聞いていますが……?」
「ええ、そうね。そして王妃さま自身と、第二王子のアーロン殿下と第三王子のニール殿下がいらっしゃったのだけど」
王妃さまはうつくしい女性で、母と同じように夜会などで人と語らうのがお好きな性質らしい。規模は様々だがよく夜会を開いていて、母もしょっちゅう招待されている。
「それから、アデラもいたの」
「それは……」
また、そういうことなのだろうか。
自然と空気が重くなる。思わず瞳を伏せる俺に、母は何度も首を振りながら、やりきれない表情で言った。
「いままでのこととは訳が違うわ。アーロン殿下は……あの方は……みなのまえで、婚約破棄を宣言したのよ」
その言葉は、まるで雷のように鮮烈な衝撃を俺に与えた。
俺――キャロル・べディングは、我がテルトリ王国の公爵家のひとつ、べディング家の次男として生まれた。
三つ年上の兄が跡継ぎとなることは決まっていたので、いたって気ままに何不自由なく育てられた、紛うことなき貴族だ。
家族仲も良好で、厳格な父や朗らかな母、それに優秀な兄に見守られ、のびのびと育った自覚がある。
さて、そんな俺には幼馴染と呼ぶべき少女がひとりいる。
俺と同じ、今年で16になるはずの、アデラ・ミスリット嬢だ。俺と同じく、公爵家の令嬢でもある。
我が母とアデラ嬢の母の仲が良かったこともあり、同年代だったこともあり、幼少期から他の令嬢令息よりも交流が多く。
これといった喧嘩もなく、俺たちはすっかり仲良くなり、そしてそのまますくすくと成長してしまった。
母はよくアデラがお嫁にきてくれたらと言っていたが、美しく聡明なアデラは「そうしたら我が家の跡継ぎがいなくなってしまうわ。キャロルに婿にきてもらわないと」なんて軽く返していた。
それくらい、我が家とミスリット家は気安い関係だったのだ。母の帰宅後の動揺具合からも、それは伺えると思う。
そう、アデラは、美しく聡明で、かつ我が王国でも有力な貴族の血を引いている。
艶やかで絹のように柔らかい金髪に、淡い碧の瞳。のちに俺と同時に入学した学院でも、片手で数えられる順位の成績を必ずとって帰ってくる。
そんなアデラは幼い頃から引く手数多の才女だったので、五歳で王家から打診が入り、十歳で王族との婚約が決定してしまった。
ちょうど、俺たちのひとつ上に第二王子アーロン殿下がいたので、ぴったりだということになったらしい。
『どうせなら王妃になれたらよかったのにね』
王子の婚約者となってしまったアデラは、幼い俺にそう言って寂しげに笑っていた。
『王妃にもなれないなら、それなら、キャロルのお嫁さんになりたかったな』
それが、幼いアデラがつまらなさそうに髪の先をいじりながら言った言葉だった。
アデラの婚約が決まってからも、俺たちの交流は続いた。
世間様に背くような関係ではないし、母同士の仲が良いことも幼少期から仲が良いことも知っている人は知っているので、特別なにか言われるなんてこともない。
15になった春に、ふたり揃って学院に入学してからも、以前ほどではないにしろ交流は続いていた。
アデラは女友達と、俺は男友達と、それぞれ交友関係は広がったけれど、たまには食事をいっしょにとったりして。
俺たちの一つ上のアーロン殿下も学院に通っていたけれど、アデラと仲良く会話しているところは見たことがなかった。それでも、お互いに悪感情があるわけではなかったと思う。
綺麗で、美人で、かしこいアデラは、いつでも人気者だった。そんなアデラを俺は誇らしく思っていた。
そんな日常が崩れはじめたのは、16になった春。
俺たちの学年もひとつ上がり、新入生が入学してきた。初々しく制服に身を包んだお嬢様たちはかわいらしかったけど、なかでも話題になったのは、とある伯爵家の令嬢。
栗色の髪の、小柄な少女だ。綺麗で美しいアデラとは種類の違う、愛くるしいと言うのがふさわしい可憐な少女。
かわいいと話題になるのは予想できたことだったが、予想外だったのは、アーロン殿下までもが興味を示したことだった。
『アデラ、何も言わなくていいの?』
『言っても仕方ないわよ、きっと。それに別に嫉妬もしないもの、正式な結婚まではまだ時間があるし、そういうのもいいんじゃないかしら』
アーロン殿下は伯爵家の娘と仲が良いらしいと囁かれはじめたころ、俺の質問に答えたアデラに嘘の様子はなかった。
実際、殿下たちの交友に関し、アデラは一切口出ししなかったようだ。
『……アデラのほうが美人だし、かわいいし、かしこいよ』
慰める必要なんてなかったのかもしれないが、俺は身内贔屓の言葉を吐いて、アデラを苦笑させた。
たぶん、なんとなく面白くなかったのだ。アデラはがんばりやさんで、なんだってできて、こんなに綺麗なのに、決して興味を示さなかった殿下のことが。
それから、殿下と例の令嬢はどんどん距離を詰め、最近は夜会などでもとうとう正式な婚約者であるアデラではなく、彼女をエスコートするようになっていた。
ドレスを贈り、宝石を贈り、甘い言葉をささやきかける。それに頬を染める令嬢と王子さまはお似合いだったのかもしれないが、いつもいつも蔑ろにされるアデラのことが俺は気がかりで仕方なかった。
令嬢と殿下の距離が近付くたび、婚約者が邪魔くさくなるのか、殿下とアデラの仲は離れていく。殿下が心無い言葉を投げつけている場面に出会したこともある。
俺にはどうしたって理解できない、納得もできないことだったけれど、アデラはいつも冷静だった。気にすることないわと、世界でいちばんきれいに笑ってくれた。
けれど。
我慢強い、がんばりやさんのアデラのことを、殿下は最悪な形で裏切ったのだ。
そもそも、アデラではなく件の令嬢を優先しはじめたころから、アデラには文句を言う権利があった。
王家から申し込みのあった、王族と公爵家の婚約なのだ。当然である。
それでもアデラは、火遊びだろうと許すことにした。そこで、調子に乗ってしまったのだろうか。
アーロン殿下のそれは、ますますエスカレートしていく。
結局、衆人の前で婚約破棄という最低な手段をとったわけだ。
婚約解消ではなく一方的な破棄を選ぶなど、相手に文句を叩きつけるのと同じことだ。何も悪くないアデラが恥をかく結果に終わるなんて、そんなのおかしい。
母の憤りの理由が俺にだってよくわかった。
王族に婚約を破棄されて、アデラはこれからどうなるのだろうか。社交界は、人の噂話が大好きだ。面白い話ならなんでも食いつくのだから、破棄された側であるアデラにまつわるひどい噂を流される可能性だって充分にある。
母と、おそらく王妃さまはアデラの味方だから、それほどひどいことにはならないと祈りたい。けれど……。
「……その、アデラは?」
「破棄を受け入れて、すぐに退出したわ」
「あ…明日、ミスリット家へ行ってきます」
「ええ。わかりました。朝一番に手紙が届くように手配しておきなさいな」
母は疲れた様子で、けれども微笑んでそう言った。母はアデラのことが大好きだ。きっと火消しのために飛び回る予定に違いない。
母に休んでもらうため退室しようとしていた俺は、一度だけ立ち止まった。
「あの……母様は、アデラがお嫁さんになってくれたら嬉しいって、いまでも思ってますか?」
「もちろんよ。あの子が娘になるなら、あなたが婿に行ったって構わないわよ」
翌日、ミスリット家を訪れた俺を迎えたのは、目尻をほんの少し赤くしたミスリット公爵夫人だった。つまり、アデラの母上だ。
「お久しぶりです」
「キャロルったら、少し背が伸びたわね」
「やっとアデラより高くなったんですよ。まだまだこれからです」
「あらあら」
アデラは女性にしては長身気味で、160半ばほどはあったと思う。俺はもうすぐ170に届くかというところなので、未来に期待である。
公爵夫人はどうぞゆっくりしていってちょうだい、と言い残し、次にやってきたのが簡単に身支度を整えたアデラだった。
「アデラ!」
「おはよう、キャロル」
「あ……おはよう」
アデラは、いつも通りに美しかった。
美人だけれど、にっこり笑うとかわいい女の子になる。外ではあまり見せない笑顔だけど、俺はどちらかというとそちらのほうが好きだった。アデラだなぁという感じがするから。でも微笑むという言葉がよく似合うあの笑い方も好きだった。つまりアデラならなんでもいいのだ。
「その様子だと、昨日のことを聞いて来てくれたのかしら」
「うん。母から……」
「ああ……テレサ様は、私が王宮を出たあとすぐに追いかけてきてくださって…。また、ご挨拶に行かなければね」
「きてくれたら、母も喜ぶよ」
アデラは、きれいで、かわいい、俺の幼馴染だ。
勉強もできるし、歌だってじょうずだし、ハープも弾ける。刺繍も得意で、毎年俺の誕生日にはなにかつくって贈ってくれる。
いつも背筋をぴんと伸ばして、さらさらの髪を風になびかせながら歩いている。その横顔が好きだ。
目が合うと微笑んで手を振ってくれる、その優しさが好き。
凛としていて、強くて、真っ直ぐで、きれいな幼馴染が。
その、アデラが。
「あ、アデラ……?」
「……ごめん。ごめんなさい、キャロル」
俺の大好きな女の子が、いままで一度だって見せたことのない涙を流している。嗚咽も漏らさず、苦しそうに眉を顰めてぽろぽろ泣いている。
俺は、……俺は、いてもたってもいられずに立ち上がり、向かいに座っていたアデラのもとへ駆け寄った。
「ほんとうに、泣くつもりなんて、なかったのよ。こんなの、私らしくないよね? 泣くほどつらかったわけじゃないの」
「うん」
「だけど……悲しい。悲しいよ、キャロル……。私、なんのためにここまでやってきたんだろう? あんな、簡単に。あんな、やり方で」
「……うん。うん…アデラ」
「…悔しい。悔しいし、悲しい」
そう言って、感情を零すようにぽろぽろと泣き続けるアデラを、俺は幼い頃のようにぎゅっと抱きしめた。
細くて華奢なからだは小刻みに震えていて、しばらくすると、アデラはこちらに体を預けてくれた。
ふんわりと花の香りが届く。
「……アデラ、結局婚約は破棄したの?」
「…ええ。もちろんまだ決定はしていないけれど、受け入れるつもりよ」
「もし……破棄はなかったことにするって言われたら?」
「願い下げだわ」
そう言って、やっとアデラはくすりと笑った。
濡れた瞳でもこんなにきれいでかわいいのに、殿下はアデラのどこが気に食わなかったんだろう。やっぱり理解できない。
「じゃあ……さ」
「……? なに、キャロル?」
「俺と結婚しない?」
「……え?」
「あっ、えっと……違うな。」
そっとアデラから離れて跪く。
言うまではどきどきしていたけど、言ってしまえばあまり抵抗はない。改まって言うのはちょっと照れくさいけど、アデラがだいすきなことなんてそれこそいまさらだ。
「どうか、私のお嫁さんになってくれませんか?」
「……お嫁さん?」
「えっと、うん、いや、俺が婿でもいいんだけどっ!」
そこは、あまり問題ではないので。
そもそも、最初から面白くなかったんだ。こんなにかわいくてきれいで優しくて強くてかしこい、俺の大切な幼馴染が、アデラの魅力なんてちっともわかってくれないような王子の婚約者なんて。
アデラは、昔言ってくれた。
王妃になれないなら、キャロルのお嫁さんになりたかったって。
俺も本当は、ずっと思ってた。
王子さまなんかより、俺のそばにいてほしいのにって。
「……ふふっ、」
呆気にとられたようにこちらを見ていたアデラは、不意に笑い出す。
その拍子に目の端に溜まっていた涙がぽろりと零れ落ちて、なんだかそれがすごく綺麗だと思った。
そして。
「わたしで、いいのなら」
「…アデラがいい。アデラがいちばんかわいくて、美人で、賢いんだよ」
いつかみたいに身内贔屓で、そんな言葉を重ねる。アデラよりも素敵な女性なんているわけがないのに、王子はバカだなぁ。
俺が差し出したてのひらに、アデラの手が乗せられて。ふたたびくすくすおかしそうに笑ったアデラは、にっこりと、かわいいあの笑顔で言ってくれた。
「キャロルのお嫁さんになりたいな」
――結局。
アーロン殿下とアデラの婚約は、無事白紙に戻された。無事、というのもおかしいかもしれないけれど。
俺とアデラの結婚に関しては、ふたりともまだ学生なんだし、と婚約にとどまっているけど満足だ。
心配していた周囲の反応は、拍子抜けするくらい好意的だった。これはアデラの人望だと思う。あと、アーロン殿下があからさまに件の令嬢を優先する様子やアデラを蔑ろにする態度を周囲に隠していなかったから、同情的だったのもあるだろう。
もちろんなかにはアデラを悪く言うような人もいたけど少数派だったし、アデラは気にもしていなかったから、俺もあまり気にしないことにした。
俺が求婚した冬から季節は巡り、アーロン殿下が卒業してからは、学院での生活に気にすることは何もなくなった。
殿下は……。アデラに対する勝手な振る舞いを陛下に咎められ、卒業後、学院のある王都から遠く離れた国境近くの街で騎士団に加わり、警備の任につくようだ。それでいろいろと経験を積んで学べということらしい。少なくとも数年は帰還は許されないそうだ。
離れ離れになってしまうのは辛いと、件の令嬢に正式な婚約の申し込みと遠征地についてきてくれないかと申し出たところ、なんとあっさり断られたとか。
そんな令嬢は、今度はアーロン殿下の兄上である第一王子に近付いたものの、相手にもされなかったそうだ。
そもそも第一王子には友好国の隣国の第一王女であられる婚約者さまがいらっしゃるので、変に亀裂が入っては困ると警備が厳重になる結果に終わったようだ。
いまは学院もやめ、伯爵家の領地で暮らしているらしいけれど。
「アデラ?」
「ん……」
春の日差しが降り注ぐ中庭で、うとうととうたた寝をする婚約者を微笑ましく見守る。
寝顔はやっぱりあどけなくて、春の妖精みたいだ。
そう言うと、アデラにあなたの贔屓目は昔からひどすぎよと笑われたのだけど。
「……キャロル?」
「おはよう」
「…おはよう……もしかして、ずっと見てたの?」
頷くと、呆れたのと照れたのが混ざったような表情で、アデラは怒ったふりをする。
「あなたって本当に私の顔が好きね」
「かわいいし、綺麗だから。でも顔だけじゃなくて、アデラならなんでも好き」
抱きしめると花の香りがするところも、細くて柔らかくて華奢なところも、照れると必ず顔を逸らして隠そうとするところも。
逃げないでってささやいたら、ばかって怒るけど、逃げないでいてくれるところ。
アデラの好きなところなら、アデラと一緒に育った歳の数だけ無限にある。
「……ねえ、キャロル?」
「うん?」
「あなたは、シンシア嬢にちっとも魅力を感じなかったの?」
「シンシア? 誰?」
「……そう。感じなかったことはわかったわ」
「ええ? 誰なの? アデラの友達?」
「アーロン殿下の恋人だった彼女よ」
「え、ああ……」
そんな名前だったっけ? 覚えてないや。
彼女のことは、友達もみんなかわいいって言ってたなあ。なんだかんだすぐに殿下と仲良くなってたから、みんな近付けもしなかったらしいけど。
「でも、俺にはアデラがいたし」
「ただの幼なじみだったのに?」
「ただの幼なじみでも、いちばんきれいなのはアデラだよ。前にも言ったじゃん」
「……そういえば、そうだったわね」
俺の言葉は確かにいつも身内贔屓だけど、それが嘘だったことなんて一度もないんだから。
アデラは呆れたように俺を見て、やがて諦めたようにふふっと笑った。花のような笑顔と、花のような香りが届く。
「キャロル。好きよ」
「え? ……ええっ?! ど、どうしたの、アデラ?」
「どうしたのって……思ったから言っただけよ。いけない?」
「い、いけなくないけど」
拗ねたように言うアデラはすこし子供っぽい。なんだか昔みたいだ。
好きだなんて、もうたぶん何年も言われていないことだからなんだか照れてしまう。
「あなたは? キャロル」
「好きだよ。大好きだ。じゃないと求婚なんてしないよ」
「あら……そうなの? 私はてっきり、傷心の幼なじみを憐れんでかと」
「えっ!? そ、そんなふうに思ってたの!?」
傷心の幼なじみを気遣ったのは確かだけど、それなら求婚までする必要はきっとなかったはず。
たしかに言葉にはしなかったけど、当たり前に伝わっていると思い込んでいたからちょっとだけへこむ。
「好きだよ、アデラだけが好きだよ……昔からずっとそうだから」
「……そういえば、私もようやく言えるのね。私も、ずっと好きだったわ、キャロル」
婚約してからもう何ヶ月も経っているのに、今更変な感じがする。お互いがお互いを好きなことなんて十年以上前から知っていたのに。
アデラもそう思ったのか、くすくす笑いながら俺の肩にもたれかかってくる。
「……ねえ、アデラ」
「なあに」
「いますごくキスがしたいんだけど、しても許されるかな?」
「……してみたら、わかるんじゃないかしら」
物心ついたときから一緒にいたアデラと離れる未来なんて、ちっとも想像ができない。だからきっと、これが正解だったような気がする。
だから、世界一かわいくてきれいで素敵なアデラ。
きっと幸せにするから、これからもずっといっしょにいようね。
乙女ゲームの世界で、アデラは悪役令嬢ポジションの転生者という裏設定がありました。キャロルは一生知らないままだと思います。
アデラ視点とか第一王子視点を書きたい……