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恐怖探究  作者: 篠田堅
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裏バイト

投稿者:フリーターPさん

 バイトというのは色とりどりと満ち溢れるほどの種類が備わっているモノです。

 人は趣味に走るか給料の良さか使命感を携えるかといった根源を以って大人になると手に職を付けていくとされます。バイトはその下準備とも言えましょうか。

 自由に選べないかもしれません、バイトが気に入らないこともあるかもしれません。

 けど生活費を稼ぐためならばやむを得ない事情を持つ者も多数存在するでしょう。


 そんなバイト、実は“裏バイト”というモノがあるのを知っているでしょうか?

 特に有名なモノとして知られているのが“マグロ拾い”というモノがあります。

 初めて聞く人には漁業関係のバイトでそのまんまマグロを獲りに行くようなモノだと誰もが勘違いしたことがあるでしょう。

 それが違うんです。第一、マグロというのは魚の鮪の意味の他に「死体」を指す隠語でもあることを御存じでしょうか?

 このバイトは簡潔に言うと人身事故や飛び降り自殺などでバラバラになった肉片を集めるという脅威の仕事でして、マグロの切り身のように見える人間の肉片を掃除するのです。

 

 もちろん、この話は尾ひれの付いた噂が真相であって本当にあるバイトではないと証明されてます。

 しかし、死体に関するバイトで本当にあったモノがあるのです。

 それが30年ほど前に実在した“死体探し”というバイトでした。

 活動場所は「自殺するならここに行け」と言われるほどお馴染みな自殺の名所である青木ヶ原(富士樹海)が主でして、10月に一度、集団となって死体を捜索する簡単そうなバイト内容でした。

 甘く見てはいけない。ミイラ取りかミイラになる可能性が高すぎたために2年ほどで廃止されたバイトでもあるのです。


 本来は死体を見つけたら報告をし、その数に応じて報酬がもらえる給与なのですが、いつの日かそのルールの中に死体の金品は見つけた者が自由にしていいという不躾な内容が含まれていました。

 これを穴場と狙って参加する人間は数多く存在し、その数は百人を軽く超えた事があるそうです。

 年に一度のバイトですから限定なので参加者は挙って死体を探し回るのですが、さすが自殺大国日本と言えるくらい死体が見つかることもありました(最高記録は70体とも言われてます)。

 国がこのバイトを容認した理由は死体処理にかかる税金の軽減に役立つからと認許してたそうなのですが、却って富士樹海が自殺の名所というイメージが定着したのはこのバイトに関して報道された事が廃止の一番の理由だと言われていました。

 また、バイト業者の死体処理の方法がお粗末で野良犬に死体の肉片を食わせて処理していた所もあったと報道されたニュースもあるらしいですよ?


 そこから現在の自治が行う死体捜索には「ある特殊な訓練」を受けた犬を連れて行う要因になったとも捉えられてはいますが定かではありません。

 とにかく私が言いたい事は、面白半分に樹海の中へと入る事は絶対お勧めしない事と楽して金が入ると言われるような怪しい仕事には関わるなという話です。

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