茜色の世界
茜色の世界
空が茜色に染まり、稜線へと向かってゆっくり落ちてゆく西日が、開け放した窓の外から僕を照りつけていた。その日差しは心地よい暖かさで、当たっているだけでとても穏やかな気分になり一日の疲れが取れていくかのように感じられた。
僕はベッドの上に座って窓の傍に両手をつきながら、ある少女が来るのを今か今かと心待ちにしていた。
その念が通じたのか、向こうの道からいつもの見慣れた少女が歩いてくるのが見えた。
その瞬間気分は一気に高揚し、心臓はドク、ドク、ドクと早鐘を打ち始めた。ささやくように吹き付けている風が少女の深い黒のセミロングストレートヘアを優しく撫で、まるで少女が来たのを歓迎しているかのようだった。
少女は僕の家の隣にある雑草だらけの空き地に入り、空き地の端で立ち止まると、どこまでも続く広くて長閑な田んぼを前にして大きく深呼吸をした。
そしてもう一度大きく息を吸い込むと、次の瞬間、美しいソプラノの音色が辺り一帯に響きわたった。少女の声は、美しい渓流のように澄んでいて、どこか楽しそうで、どこか嬉しそうで、どこか自由な感覚を帯びていた。
オペラ歌手のような圧倒的な歌唱力ではないものの、少女が歌う歌詞はただただ流れていくだけではなく、不思議と一語一語が意思を持って心に響いてくるかのように感じられた。
少女が家の隣の空き地で歌っていることに気付いたのは、今から二週間ほど前のことだった。
当時、僕はひどく無気力感と自己嫌悪に陥っていた。中学生になってからバスケットボール部に所属していたものの、一年生の間で何か結果を出すどころか一度も試合に出ることすらなく一年間が終わってしまった。
毎日遅くまで学校に残って辛い練習をこなしているものの、なかなか先輩のようには上達せずにいた。また同級生に比べて技術も体力も、その上バスケットボールをやる上では決して埋めることのできない体格でも劣り、自分だけが一人バスケットボール部の中で置いていかれてしまったような疎外感を感じていた。
以前は毎日嬉々として練習に取り組んでいたが、いつからか惰性だけで日々の練習に参加するだけになり、好きだったバスケを心から楽しむことができず、灰を被ってしまったように興味を失ってしまった。
そして中学二年生になってからはよくバスケ部をサボるようになってしまい、学校が終わってからただひたすらに家へと直行していた。
しかし、家に帰ったら帰ったで何も手につかず、ただひたすら部活をサボったことに対する罪悪感と自分の弱さに対する自己嫌悪で胸が苦しくてしかたがなかった。
そんな生活が数週間続いたある日、その日もまた学校から帰るとベッドの上も突っ伏し、やることもなくダラダラと時間を浪費していた。何かをやろうとは思っているのだがどうしても実行に移すことができず、そんな自分に激しいいら立ちを感じていた。
ひどく堕落した生活なのは分かっていたが、どうすることもできなかった。いや、それ以前に自分がどうしたいのかが分からなかったのだ。感触のない霧のようなわずらいが視界を遮ると同時に、体にまとわりついて僕をひたすら苦しめていた。
そんな時、ふと外から誰かの歌声が聞こえたような気がした。なんとなく気になり、体を起こして窓越しに外を見てみると、隣の空き地に一人の少女がいることに気付いた。
そして思わず窓に手をかけて開けてみると、窓を開けたと同時に美しい歌声が風に乗って自分の心の奥にまで届いてきた。
その澄んだ歌声は自分の心に沁みわたり、積もっていた黒くドロドロとした醜い塊を洗い流してくれるかのようで、その形容しがたい快感に思わず頬が緩んでしまった。僕は少女の歌を夢中になって聴いた。
少女が明るく陽気な歌を歌えば僕も晴れやかで活気にあふれた心持になり、少女が悲しみに満ちた歌を歌えば僕も傷心と哀切の念を抱き、少女が雄大な自然の歌を歌えば周りが美しい緑に囲まれた光景になったかのように感じてしまった。
素晴らしい歌の数々を日が沈みかけて少女が歌い終わるまでずっと聴き続けていた。
そして気づくと、今までの心の憂さが消えていてとても心が軽くなり、不思議と生命力で満ち溢れているように感じられた、
その日を境に、少女は毎日隣の空き地に来て広大な田んぼを前にして歌い、その度に僕は窓を開けて毎日こっそりと少女の歌を聴いて楽しんでいた。
最後まで歌い終わったのか、先程まで響いていたソプラノがピタリと止んだ。心地よい余韻に浸りながらゆっくりと目を開けて少女の方を見てみると、少女の黒い双眸が僕の方を凝視していた。
その瞬間、少女にこっそりと歌を聞かれていることを悟られた恥ずかしさで咄嗟にベッドに体を伏せてしまった。それから僕はようやく自覚したのだ。今まで自分のやってきた行為が、「覗き」などといういかに恥ずかしく不徳な行為であるかということに。それから僕は、あまりの決まりの悪さにしばらく悶絶していた。一通り自分の愚かさに身悶えた後、恐る恐る窓の外を覗いてみると、そこにはもう、少女はいなかった。
僕は再び罪悪感と自己嫌悪に襲われた。それは今までに襲われたそれとは比べ物にならないほどひどい不快感だった。今頃少女は僕のことを心の中で罵りの言葉を吐きながら、心底嫌悪していることだろうと思えてならなかった。少女はもう空き地に来て歌を歌うことはないだろう。そう考えると以前よりも一層胸が苦しくなってしまい、思わず涙が出てきてしまった。
翌日、僕は学校に行く気力さえ起きなかった。元々学校をあまり楽しいとは思えず、部活動にしてもここ最近は極力避けるようにしていたため、学校は僕にとって息苦しい場所でしかなかった。それでも通っていたのは、帰ってくれば少女の歌が聞けるという大きな希望があり、それを聞いて一日の辛さや疲れを忘れて次の日を生きる活力をもらっていたからだ。もうあの少女の歌を聞けないと思うだけでひどく心苦しく、それが自分の行為のせいだと思うとより一層自己嫌悪に陥った。
母には学校に行きなさいとうるさく言われたが、返事もせずただただ部屋のカーテンを閉め切って布団を被っていることしかできなかった。しばらくしてから母が心配したのか、朝食を部屋の前に置いたので食べてみたものの、食べ終わってすぐに全て吐いてしまった。
その後何度も吐き続け、吐くものがなくなったら、今度は胃液が逆流して口の中に不快な酸っぱさが充満した。もう心は荒み、ひどい喪失感を味わっていた。
そんな時、微かに歌が聞こえてきた。それは、聞き慣れた少女の歌だった。
しかし歌声を聞いた途端、胸がえぐられるかのような痛みが襲い思わず胸を強く抑えてしまった。でもその痛みは徐々に和らぎ、その代わり少女にこっそりと覗いて聞いていたことを全て打ち明けて、謝罪をしなければならないという気持ちが込み上げてきた。
正直、もう一度少女と顔を合わせたら、面と向かって罵倒されるのではないかという思いがあり戦々恐々としていた。しかし、僕は少女に謝罪をしなければならなかった。そうしないと、いつまでも僕は停滞したままで前には進めないだろうと思えた。
僕は意を決し、外からの光を遮っていたカーテンを開いて窓を開けた。少女はいつもより家寄りの位置に立っていて、夕焼けの中で大きく深呼吸をしている最中だった。そして次の瞬間、澄んだ歌声が辺り一帯に響きわたった。少女が歌っている歌詞には聞き覚えがあった。
たしかこの曲は……「BELIEVE」だ。
たとえば君が 傷ついて
くじけそうに なった時は
かならずぼくが そばにいて
ささえてあげるよ その肩を
小学校の頃何度も歌った曲だった。優しい旋律が暖かく包みこんでくれるかのようだった。
世界中の 希望のせて
この地球は まわってる
いま未来の 扉を開けるとき
悲しみや 苦しみが
いつの日か 喜びに変わるだろう
黄昏の中で歌われる「BELIEVE」は、本当に全ての苦しみや悲しみを希望に変えてくれるかのようだった。目から雫が流れ、頬を伝って落ちていった。僕は溢れてきた涙を服の袖で強く何度も拭った。
アイ ビリーブ イン フューチャー
信じてる
歌い終わった少女は満足そうな表情で、でもどこか恥じらうような態度で、黒い瞳をこちらに向けて口を開いた。
「そこから降りてきて、くれないですか」
僕は少女の言動に戸惑ってしまった。しかし、すぐに窓を閉めて大急ぎで部屋を出ると、階段を一目散に駆け下りて玄関を飛び出した。
玄関を開けて目の前に広がっていたのは、空き地に生える草も、周囲に広がる広大な田んぼも、アスファルトで舗装された道路も、綿あめのようなふわふわとした雲も、全てが茜色に染め上げられた麗しい世界だった。
そんな世界の中で、少女が一人、こちらを向いて立っていた。夕日に照らされている少女は爛漫としていながらも妖精のようなどこか神秘的な雰囲気を漂わせていた。そんな少女の存在感に圧倒されながらも、僕は少女の方へと向かうと開口一番、
「勝手に覗きながら歌を聞いてゴメン」
頭を下げながら謝罪をした。許してもらえるとは思っていない。罵りの言葉を浴びせられたっていい。ただ単に自分の無遠慮な行為を謝罪したかっただけだった。
「べ、別に気にしてないよ。ただ……ちょっと恥ずかしかったけど」
少女の言葉を聞いて少しばかりホッとしたものの、心の中はまだ自責の念で渦を巻き、自分で自分を許すことが到底できそうになかった。僕はひたすら謝ることしかできなかった。
「本当に、ゴメン。うん、本当にゴメン」
「だ、大丈夫だよ。本当に、何も、気にしてないから」
「本当にゴメン」
「いいよ、大丈夫だよ」
彼女は笑顔で僕の謝罪を受け止めてくれた。ただ、その反応が僕にとってはとても予想外だったので困惑してしばし唖然としてしまった。
「本当に……? 怒ってないの?」
「え、別に、怒ってないよ?」
まだ心のどこかに罪悪感が残っているものの、こうもあっさりと返されてしまうと自分の今までの苦悩がいかにちっぽけな問題であり、ひどく馬鹿らしいものであると感じさせられてしまった。
あんなに無駄に苦しむぐらいだったら、最初から素直に謝っていればよかったと今さらながら思ってしまった。でも多分、僕にはできなかっただろう。
「あのね、一つ、聞いていい?」
唐突に少女が質問をしてきたので、内心少し慌ててしまったものの「あ、はい」と冷静に返すことができた。
「私ね、最近ここに来るようになったんだけど、いつぐらいから私の歌を、聞いていて、くれたの?」
二週間ぐらい前からです、と答えることはやや恥ずかしく感じられた。なにしろ一回や二回ほどではないのだ。言ってしまえば、笑顔で許してくれた少女に引かれてしまうかも知れないと思えた。一瞬誤魔化そうとも考えたが、やはりここは正直に白状するしかないと腹を括った。
「えぇと……二週間ぐらい、前から、です」
僕がそう言うと、少女が驚いたように目を見開いた。
「それって……私がここに来始めてからずっと、ってこと?」
僕は思わず目を逸らして「はい」と答えた。そこからしばらく、僕と少女の間には気まずい沈黙が漂った。
さすがに二週間もずっと見られていたのは少女の心に突き刺さったことだろう。見ると、少女は顔を赤くしながらせわしなくあちこちに視線を泳がせていた。
僕もどうしてよいか分からず、気を紛らわせるために辺りを眺めていた。そうしていると、ふと少女と目が合ってしまった。僕は思わず目を逸らしてしまったが、少女の方が意を決したように話しかけてきた。
「ありが、とう」
思わず「え……」と言葉を漏らしてしまった。あの霧散してしまった言葉は、たしかに僕に向けられた感謝だった。
しかし、僕は何一つ少女のためになるようなことはやっておらず、お礼を言われる筋合いはないはずだった。
「私のすごく下手な歌、聞いてくれて、ありがとう」
「そ、そんなことはないって。すごく、上手だったよ」
少女の言葉に覚えずそんな言葉が口をついて出てしまった。でも、僕の心からの言葉だった。
「本当に?」
「うん、すごくよかったよ」
そう言うと、少女は嬉しそうにはにかみながら、
「ありがとう」
ともう一度お礼を口にした。
しかし少女は、先程とは打って変わってどこか悲しそうな表情を浮かべた。そして、ゆっくりと話しを始めた。
「私ね、少し前まで合唱部に所属していたの。だけどね、先輩やみんなは歌が上手いのに、私だけすごく歌が下手だったの。それでね、周りに迷惑かけているんじゃないと思っていたの。自分だけが足を引っ張っているような感じがしてすごく嫌だったの」
少女の突然の告白に驚いたものの、僕は何も言わずに黙ってそれを聞いていた。
「それで段々合唱部に居るのが辛くなって、いろいろと迷ったけどね、二年生になったのを機にやめちゃったの。もう合唱とは縁を切ろう、って思ったの。……でもね、やっぱり歌が好きでね、すごく歌いたくなっちゃって、学校から帰ってきてからこの空き地で歌っていたの。ここの景色、すごく、綺麗だったから」
少女の視線の先を見ると、見事な夕焼けの景色がそこにあった。いつ見ても、苦悩や悲しみ、辛さを全て受け止めて優しく抱擁してくれるかのようだった。
僕はその景色を見ながら、少女に話しかけた。
「歌、すごく、よかったよ」
「うん……ありがと。でも、ごめんね。あんな下手な歌で」
「いや、すごく、助けられた」
「え……」
今度は少女が言葉を漏らし、驚きの表情を浮かべて僕の方をみた。
「僕も、いろいろ悩んでいたんだよね。すごく苦しかったし、辛かった。だけど、歌を聞いているときだけは、そういうこと全部忘れられてさ、なんというか、聞いていて心が満たされるというか、そんな感じだった。歌があったから生きられた、かもしれない。とにかく、すごく、助けられた」
少女の歌は、上手い人が聞けばもしかしたら下手なのかもしれない。
でも、情感をこめて歌われた少女の歌は、世界中からすばらしいと称賛される歌手の歌よりも僕の心に強く響き、朽ち果てたような世界から僕を救いあげて明日へと繋がる希望を抱かせてくれた。僕にとっては少女が歌う歌が一番好きな歌だった。
「私も、少し、助けられたかも、しれない」
「え……」
今度は僕が驚く番だった。思わず少女の方を見ると、少女は笑みを浮かべながら話し始めた。
「私、今まで歌に自信がなかったけど、ちゃんと私の歌を聞いてくれている人がいて、そして褒めてくれて、おまけに『すごく、助けられた』なんて言われて、ほんの少しだけ、ほんの少しだけだけど、自信がついたような気がするの。だから、私も、助けられたの」
僕は少女に助けられて、少女は僕に助けられたと言っているのがとても不思議な感じがした。
僕が少女を助けたという自覚は全くなく、むしろ悪いことをしたと思っていたのだが、隣にいる少女の幸せそうな笑顔を見ていると、そういうことでもいいかという気分にさせてくれた。
「私……やっぱりもう一度合唱部に入ってみようと思うの。今度はもっと、自信をもって歌いたいの。やっぱりすごく下手かもしれないけど、下手なりにがんばってみたいの。やっぱり私、歌うの、好きだから」
それは、自信を失っていた彼女の決意表明だった。下手なりにがんばってみたいの。その言葉が僕の耳に強く残った。
そういえば、僕も途中で投げ出しているものがあったことを思い出した。好きだったバスケ。入部したての頃は毎日の部活が楽しみで仕方がなく、必死で練習して、練習が終わってからも家に帰ってひたすら練習をして、自分で上達していったことを実感できた時が何よりも嬉しかったこと。
思い出したら自然と手が震え、あの頃の感覚が鮮明に蘇ってきた。あの新鮮で喜びにあふれた毎日をもう一度。
「僕も、がんばる。下手だけど、下手なりにがんばりたい」
あまり大きな声では言わなかったけど、僕は、自分の意思で強く誓った。
僕と少女の小さな決意を、夕日だけが明るく照らしながら見守っていた。心から笑えるような楽しいことがあったときも、越えられないような壁にぶつかって逃げだしそうになった時も、夕日はこれから毎日、僕と少女の行く先をずっと見てくれるのだろうと思えた。
しばらく僕と少女は、夕焼けの景色を眺めていた。夕焼けは小一時間前よりも濃さを増し、より趣のある深い茜色へと変化していた。もう少しで日が沈み、暗い夜を、だけど明日への希望に満ちた夜を迎えるのだ。そう思うだけで、心が沸きたってきた。
ここで突然、少女が話を切り出した。
「合唱部に入ったらね、今までみたいに平日はここに来られなくなるの。だから……今度から……休みの日に、ここにきて歌ってもいい……かな?」
それは僕にとって嬉しいこと限りない話だった。また少女の歌を聞けるというのは、僕にとってのこれからの楽しみがまた一つ増えたということだ。
「うん、いいよ」
僕はすぐに二つ返事で答えた。すると少女は、視線を逸らして体を少し揺らしながらいくらか恥ずかしそうに口を開いた。
「じゃあその時は、部屋からじゃなくて……ここにきて聞いてくれない、かな?」
予想外の誘いに驚いたものの、断る余地のない誘いだった。
「うん、わかった。楽しみにしてる」
「ありがとう」
少女はそう言うと、僕の方に右手を少し差し出してきた。一瞬何か分からなかったが、すぐに少女がしたいことを理解できた。
急に鼓動が早くなり、全身が火照ってきた。今まで感じたことのない恥ずかしさで、息が止まってしまいそうだった。でも僕は、意を決し、震えながらも少女の絹のような手を優しくにぎった。少女の手は想像以上に繊細で、儚い美しさのある肌触りだった。
少女は少しビクッとして驚いたような感じだった。でもすぐに、恥ずかしそうな、幸せで溢れた笑顔を僕に見せた。その笑顔を見た瞬間、思わず胸が跳ね上がってしまった。
少女がほほ笑んだまま、沈みかけている夕日へと視線を向けると、僕も一緒にそちらへ目を向けた。
茜色の世界で、僕と少女はいつまでも手をにぎってお互いの心を通わせ合っていた。
『終』
あとがき
お読みいただきありがとうございました。
この作品は高校に入って初めて書き上げた作品です。(私の中では二作目です)
文芸部に入って、部誌に載せてもらえると聞いてはりきってきたのを覚えていますね……。はりきったのはいいのですが、最終的に締め切りをちょっと破ってしまったことは秘密です。
当時の私としてはなかなか満足のいく作品でしたが、あれから三カ月ほど経ってみますと、個人的にはツッコミどころが満載ですね……。
そんなこんで精進していきますので、これからもよろしくお願いします。