ロンドン橋落ちた
「ドロシー、迷っているのかな 私は、あれはかつての自分だから」「大佐、あの時の自分の決断を悔いている? 今の彼と同じように世界を変える力を手にしていながら、扉を開く一歩手前で諦めてしまった自分の行為を悔いているの」
「…いいや、悔いてはいない。あの時お前の手を振り払った自分の行為を今でも正しかったと、そう思っているよ」
「なら、|それでいいじゃない(It’s so right)。 |私は貴方に従う(It’s so right)。たとえそれが、貴方との永劫の別れとなっても、今度は中途半端に期待させるような事はしないでね、大佐」
「淡雪の女王」力有る言葉とともに、彼女に仕組まれた自律工場、七人の小人が彼の想像を創造する。それはまさに雪の女王の名に相応しく、クリスタルのドレスを纏った女精
「魔法、ロンドン橋落ちた」氷で出来た魔法の杖が振り下ろされ、世界を断絶しようと試みる。
「遅い、意識した時にはすでにその行為は成されていなくてはならない、それが鋼鉄の妖精と心を通わせると言うことだ。とはいえ、それだけの力を放てるとは末恐ろしいと言わねばなるまい、ドロシー」
断絶されたはずの世界の後縁からその声は彼らの元へと響く
「OK,My Master!!」意志の疎通は一瞬、言葉や仕草という余計な媒介を介さない伝達は光の速度さえ超え、あるいは時間すら超越しようとする。
「黄金の蛇」言葉を発した時にはすでにその行為は成されていた。黄金の風を纏った飛行機が圧力を持って二人を打ちのめす。そうして世界は再び蒼穹を取り戻す。