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白雪姫

 男達かれらは見た。自身の操縦する機体に燃える髪の色オレンジをした妖精が舞い降りる様を、「|薔薇の花びらのように(So Sweets Smell)」整然と編隊が組み直され、それは大佐の言葉通り、鋼鉄の機関車を包み込む、その傍らに大人かつての姿を取り戻した幻想少女ドロシーが誇らしげに佇む。


「そう、わたしを把握して」瞑目する仁科 秀行に後ろから抱きつくようにフィアナが信頼に満ちた声で包み込む。心を開いた今だからこそわかる。鋼鉄の機関車(フィアナ

)に秘められた一つ一つを優しく剥がしていく、螺子の一つ一つ、彼女の中を流れる電流けつみゃくまでをも彼は把握する。


「薔薇の刺は密のように甘い」言葉とともに時間、タイミング、方向さえずらして鋼鉄の機関車にミサイル群が肉薄する。


魔女達の狂宴ワルプルギスのよる」言葉を発した時にはすでにその行為は実現していた。多角砲塔が、寸部の違いも無くその薔薇の棘ミサイルを打ち落とす。


世界は明滅し蒼穹そら海底うみへと変わる。それはドロシー達が現出した己に有利なフィールドをフィアナ達の想像が凌駕した事を示す。


黄金の蛇ヨルムンガルド」言葉とともに隊列を変えようとした戦闘機の一部が消失する。


「二機、失ったわ、大佐マスター」「思ったより覚醒が早いな、それとも私が老いたのか」


「二機、もらったわよ、ダーリン」「ああ、乗員は大丈夫なんだろうな」「心配しないで、きっと彼らを愛する機械の妖精達が今頃、目覚めのキスを与えている所よ」「わかった。長引くと不利だ。七人の小人セブンズ・ドワーフ起動、白雪姫スノー・ホワイト、一気に決める」「Ok,My Master!!」

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