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ファンタジー世界に憧れ過ぎた男の異世界転生

作者:黒ノ時計
 日常が退屈だと思い始めたのは、いつの頃だったろうか――。

 今年で十八歳になる常世明人(男)は、そこそこ裕福な家庭に生まれ、勉強や習い事をわりと自由にさせてくれる家庭で育った高校三年生である。ただ一点、両親は娯楽に関してはだけは口うるさく、遊ぶ友達を選ぶ自由もなければ、テレビゲームやラノベ、アニメといった俗物を家庭内で楽しむ自由は与えられていなかった。
 故に、彼はたまたま、通っていた中学校でラノベや漫画の内容を読んでしまったことがきっかけで、どっぷりとファンタジー世界に浸るようになる。
 周囲の人間が高校進学を機に大人になっていく中、彼はファンタジー世界への憧れを捨てきれず、こともあろうにファンタジー世界の主人公気分を味わうために暴力団狩りをするようになり、高校三年生になった現在でも深夜になると狩りに出る。
 狂気の沙汰とも言える蛮行を夜な夜な楽しんでいた彼だったが、残念なことに、暴力団の一味の銃撃を食らってあっけなく死亡する。
 彼は思う。自分の憧れた主人公は銃撃なんかでは死なないし、そもとも、人間の身体能力ではファンタジー世界の主人公にはなれないと。
 彼は強く願う。このまま終わりたくない。夢を、諦めたくない!
 そんな彼の願いが天に届いたのか、彼は十二歳ほどの、山や森林に囲まれた限界集落に住むみすぼらしい青年の体に魂が憑依し、やがて魔力という新たな力に目覚めた。
 素晴らしい——。これが、俺の求めていた力だ!
 彼は謳歌する——。天より与えられし、この二度目の人生を——。

 俺の名はジョーカー。何者でもないが、何者にもなれる者だ——。
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