表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
95/288

Summer panic 6


動物園を出ようとしたとき、時緒とばったり会った。

「お疲れさま」

「お疲れさま。もう帰るよな?」

「うん。流石に今日は疲れたし」

「じゃあ付き合って」

「今私疲れたって」

「いいから」

迷い無く手を絡め取られ、駐車場へと向かった。


「ねえ時緒、私今日疲れてる」

「俺も疲れてる。だから連れて来た」

「私、今日は早く帰ってお風呂入って眠りたいの」

「じゃあ俺と風呂入ればいい」

「え、ちょ、時緒…」

私の反論を待たずに車は動き出した。


こないだ行ったラーメン屋で一緒に食べた後、当然のように時緒の部屋に着いた。

「ねえ私、今日は疲れてるんだけど」

「大丈夫。俺も疲れてるから」

同じ会話を何度も繰り返し抵抗する。そして何度もかわされる。


「英と一緒に風呂入って、一緒に眠りたいんだ。駄目か?」

目を覗き込まれ、真剣な顔で告げているけど、言ってる内容おかしいよね?

「時緒…」

鍵を開けてドアを開け、どうぞと目で合図される。そのまま足を踏み入れた。いつも私はこの人の思うがままだ。簡単な女、なのだろうか。


電気を点けると見慣れてしまった部屋が視界に入った。もう何度、この部屋で時緒に抱かれたんだろう。


「座ってて。風呂入れてくる」

「お風呂ぐらい、私が」

「いいから。英も疲れてるだろ?」

疲れてるから今日は自分の家に帰りたかったんですけど。自分の部屋に連れて来てから優しい言葉を掛けるなんて、ずるい。でもそのずるさに乗っかっているのは、私だ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ