Boy meets girl…? 1
──side 梨愛
市内でも有名な商店街の中にある、古民家を改装したカフェ。インスタ映えだとか、エモいだとか言われてローカルニュースでもよく取り上げられている。昼間はカフェなんだけど、夜になるとバーという名の居酒屋と化している。
「今日は…疲れたあ…」
澄麗ちゃんが集合するなりテーブルに突っ伏してるとか珍しい。あ、無言でムクっと起きた。
「成績処理の締切だったの、今日…。私、やり切った…。頑張った、私…」
どこを向くでもなく、放心しながら呟いた。成績処理って、通知表のこと、かな?
「通知表の締切がね、近いんだ。1学期は所見が無いからまだマシなんだけど」
碧も同様に疲れた顔をしている。碧の疲れた顔とか。恋愛絡みじゃなくても碧、疲れた顔するんだ。
「ごめん、遅れた!」
大荷物を抱えた英ちゃんがテーブルに到着した。ここがソファ席で良かった。早めに予約していた私、グッジョブ。
「荷物すごいね、英」
碧が英の荷物を一瞥して目を大きくした。
「動物園を出る時はお風呂入らないといけなくて。毎日帰りは荷物こんな感じなの。…で、澄麗はなんでそんな放心してんの?」
「まさに今日、成績処理の締切でさ。私、もう燃え尽きてるの」
「え、灰になっちゃってんの?」
「私、もう戦えない…」
「戦わなくていいから。ほら澄麗、今日は飲むよ?梨愛、始めようか」
碧も疲れてるだろうに。でもアルコールを摂取し始めるのは勿論大賛成。




