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Prologue 6


「もう忍術学園に改名してもいいかもね。富士見小」

真顔で碧が返す。

「いや、富士見小の富士見を死なない方の不死身でどうよ?」

同じく私も真顔で返す。でも真顔にはなりきれずに少し笑いが漏れてしまう。

「「ちょ、2人ともやめて」」

「体育はジャージじゃなくて忍者の衣装とか?」

碧は表情を崩さない。ポーカーフェイス大賞があったら碧が優勝だな。

「え、私忍者の衣装なんて持ってないや。富士見で4月から使う感じ?どこで売ってんのよ」

「東急ハンズとか?案外ドンキとか」

「明らかにパーティー衣装じゃん。もっと丈夫な生地のやつ無いの?」

「教材屋さんとか?事務さんに泣きついたらカタログありそ」

「だから、2人とも」

英はアイスティーを吹きそうになりながらも何とかストローを口につける。静かに笑いを堪えている梨愛ちゃんも同じくアイスティーなんだけど、もう飲むのを諦めているようだ。


「で、梨愛ちゃんは?今何やってんの?」

英と梨愛ちゃんが呼吸を整えるのを待って梨愛ちゃんに話を向けた。モデルさんをやっていると言われても納得する見た目なのだけど、実際の仕事が何なのかとっても気になる。モデルさんじゃなかったらOLさんだろうか?

「ふう……。私?松越屋の1階の美生堂にいるよ」

「美生堂?デパコスのBAさんってこと?」

「梨愛ちゃん、似合う…」

梨愛ちゃんの肌は透き通るように綺麗で。日々紫外線に晒されている私の肌の救援策を彼女なら考えてくれるかもしれない。

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