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CHANCE(梨愛 act1)

キラキラした物に囲まれて仕事をする。それが私の夢だった。


宝石のついたアクセサリー。ブランドショップのディスプレイ。商品を魅力的に照らすライト。その瓶ですら可愛い、香水たち。


そして──。宝石のように陳列されたコスメたち。リップ、アイシャドウ、ファンデーション、パウダー。他にも沢山。百貨店に陳列される化粧品はどれも可愛くてキラキラしている。見ているだけで、手に取るだけで、幸せだ。女の子に生まれて本当に良かったと思う瞬間に毎日出会える。


デパコスのBA。私の仕事はそう呼ばれている。お金が無かった中高生の頃はドラッグストアやバラエティショップに入り浸ってなけなしのお小遣いでコスメを買っていた。アルバイトをするようになってからはデパートの化粧品売り場に足を踏み入れることに成功した。当時高校生の私には、とっても勇気のいる事だった。


カウンターに来るお客様は様々だ。フルメイクでキメてくる猛者もいるし、鼻ひげ生えちゃってるけど肌が綺麗な未開拓なお客様もいらっしゃる。猛者とのコスメトークは仕事を忘れて盛り上がるし、未開拓なお客様を仕上げた瞬間はたまらない。私、本当は魔法使いなんじゃないか?って頻繁に思ってしまう。


サンプル目当ての方は多い。でも、タッチアップしてその製品を買ってくれた時はやっぱり嬉しい。私の見立てた魔法が、お客様が帰宅後も続くのかと思うとワクワクしちゃう。

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