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熱 (碧 act5)


警察官とお付き合いするのは初めてだ。「何か気を付けることはあるか」と朔さんに尋ねたけど、「特に気にしなくても良いよ」と優しく返されてしまった。


ただ、捜査や個人情報があるから秘密にしないといけないことは多々あるとのことで。それはどんな仕事をしていても変わらないと思う。


だったら。他の職に就いている人と感覚は同じなのかな。気負って付き合うのも返って彼が窮屈なのかもしれない。


開き直りが早いのは私の特技だ。明らかに梨愛が動揺してたけど、それはそれ。梨愛には申し訳ないけど慣れてもらうしかない。


朔さんが非番の日が平日だと、晩ごはんを一緒に食べるようになった。一人暮らしのに慣れてしまうと、誰かと一緒に食べるご飯の有り難みがよくわかる。


「やっぱり、気をつけることは無いの?」

「碧ちゃん……もう何回目かな、その質問。俺と付き合うの、そんなに不安?」

少し呆れたような苦笑いを見ると、もう何人もの女の人に同じ質問をされてきたのかな、なんて思っちゃう。


でもね、やっぱり気になるの。だって、私がスマホでプレイしていた刑事モノの乙女ゲームアプリだと、恋人が人質になっちゃうパターンあるし。人質になった私を朔さんが救出しに来てくれるんだろうけど、現実にそれが起こるって真剣に怖いし。

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