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疑惑 3


何度も貫かれ、はしたない声が喉の奥から勝手に出てくる。私の意思に反して身体中が時緒の求めに従順になっていた。




夜の闇が深くなっている。時緒の腕の中で、そのまま眠ってしまっていたみたい。


今日こそは、って思ってたんだけどな。時緒は話したくないかもしれないけど。でも何かを抱えているなら、吐き出すぐらいのことはしないも辛くなる。きっと今、時緒は辛いんだと思う。


「う……ん…」

眠っている時緒の表情は、苦しそう。うなされているのかな?うなされてるなら、起こした方がいいのかも。


「時緒…?ねえ、時緒?」

彼の肩の辺りをそっと叩いてみる。

「う……」

うなされたまま、目を覚さない。

「ねえ、時緒?時緒⁉︎」

今度は強めに肩の辺りを叩いた。


「ん…?英…どうした…?」

気怠そうに目を開けた彼は、起き上がった私の身体に腕を伸ばした。

「どうした、って…。時緒、うなされてたよ?」

あっという間にまた腕の中に閉じ込められる。

「うなされてた?」

「苦しそう、だったよ?」

「そうか…」

それ以上何も言わない。ということは、思い当たる節はあるんだよね、きっと。


「時緒、何かあった…?」

彼の身が一瞬硬くなった。

「え…何で…?」

「今、身体が一瞬硬くなったよ?」

「それは英のせい」

「……そうじゃなくて。全身が、だよ?」


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