表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
105/288

Shalimar 8


満紘が膣内から出た後も、腰の痙攣が止まらない。脳も身体も全てがふやけた私は、ただ脱力していた。


「梨愛…そんな姿見せたら、だめだろ」

表情は変えないまま、間髪入れずにまた満紘が挿入ってきた。激しく突かれて快楽と私の声が止まらない。再び律動が早まったとき、私は意識を手放した。







「ん…」

ここ、は…?見覚えのある壁紙、天井が視界に入った。いつもと違うのは、逞しい腕にしっかりと閉じ込められ、金縛りと間違うぐらいに身動きが取れないことだ。



そうだ、私、満紘に抱かれたんだ。



「付き合って」とか「彼女になって」とか言われたけど。ベッドの中での言葉って、信じていいの…?お互い再び服を身に付けたら、この幸せな魔法は解けてしまうんじゃ…?


満紘の腕はびくともしない。腕を外すのは諦めて滑って下がろうとしていたら腕に更に力が込められた。


「梨愛…?」

「満紘。あの、動きたいんだけど」

「だめ。離したくない」

「体勢を変えたいの。満紘の顔、見たい」

一瞬腕が緩められた。身体の向きを変えて満紘の顔を見上げた。


唇が重なる。何度も何度も、触れるだけのキスが降ってくる。太腿に当たる彼自身が再び硬さを取り戻すのを感じる。


「ねぇ、満紘…」

「もう一回しよ…?」

「待っ…」

口づけが深くなる。発しようとした言葉は満紘の口内に吸い取られてしまった。


「梨愛」

深い口づけのせいで頭がぼうっとする。

「俺と、付き合って。好きなんだ。大事にするから」

懇願するような満紘の眼をじっと見つめる。頭は変わらずぼうっとしたまま。私、こんなんで正しい判断なんて出来るかな?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ