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第六十五話「ひかり輝く者達」⑤

「……一つ聞こう。私は何もしていないし、何も示していないのだが。本当に直接相まみえる……それだけで良かったのか? もっとも、認証キーなどの心当たりもまるでなかったのだが……」


 私がそう問いかけると、ジュノアも腕を組んで、どう答えるべきだろうと言った様子で、しばし考え込む。


「そうだねぇ……君の持つ魂の波動? ……例えるなら、そんな感じなんだけど……アスカ様のそれが、僕らの持っていた認証基準情報と一致した事をたった今、確認できたんだよっ! そして、それは僕らが予想した通り99.999%一致となったんだ。つまり、僕らはとてもとても長い間、君と出会う日を待っていたんだよ! ありがとう! ありがとう……僕らに与えられた使命はすでに達せられた! これより先は、君の導き手となると誓おうッ!」


 本当に、会えば解る……そう言うことだったのだな。

 考えてみれば、似たような話をお母様からも聞いたような覚えがあるな。


 曰く「魂の輝きが余人とは比べ物にならなかったから」


 魂というものの実在については、31世紀の現代でも証明はされていないのだが。

 あるか、ないかで言うと存在するとされているのだ。


 そして……私に魂というものがあるとすれば、それが常人と比較にならないのは解らないでもない。


 かつての、私の半身たる者……クスノキ・オウカ。

 私が影だとすれば、彼女は光……そうなることが始めから決まっていたのだ。


 そして、定められたオウカの命が終わる時、彼女は私となり、私は消える……そのはずだったのに。

 本当は、誰よりも優しかったオウカは、私にその命を譲って……消えていったのだ。


 そして、250年以上もの長き時を生き、私に多くを与え、全てを託し……最後に残ったその生命すらも捧げ、戦場に散華した我が師ロズウェル・クシュリナーダ。


 少なくとも、この二人の魂は……今でも私と共にある。


 かつて……。


 私は……名もなく。

 生きる理由も意味もなく、地位も名誉も……何ひとつ持たなかった……。


 だが、それ故に……。

 私は、ありとあらゆる重みをこの背に背負い込むと……。


 我が師に見出されたあの日から、固く誓ったのだから。

 

 それこそ、過去の死者の思いも、明日を生きる人々の希望も……。


 私は、全てこの背に背負い込んできたのだ!


 ……だからこそ、だからこそっ!

 今、この瞬間を迎えることが出来たのだ! 

 

「そうか……そう言う事なら、大いに納得だ。確かに問答は無用であるな。ああ、私も君達を我が導き手として認めよう! 皆も、それで良いかな?」


 異論などある筈がなかった。

 皆からも歓声があがり、モニター越しで状況を見守っていたゲーニッツ殿とモドロフも抱き合いながら我が事のように喜び合っていた。


「……どうやら、全て上手く行ったようだね! ああ、僕の見立ては間違ってなかったようだ」


「買い被りだ……そう言いたいところだが、こういう時はこう言うべきだと教わっている。なぁに、それは当然の話だ。私は背負ったものの重みが違うのだよ……とな」


「はっはっは、うんうん! 背負ったものの重みかぁ……僕もそれは解るな。まぁ、お気楽に……と言いたいところだけど。ここから先は時間との戦いだから、そうも言ってられないかな」


「……そうであるなぁ。だが、どちらかと言うとそれは、ゼロ陛下率いる本国側であろうな。我々はどの道持久戦の構えだ、そう急ぐこともないのだが、来援のタイミングは上手く調整すべきだろうな。恐らく、それが勝利の鍵となるぞ」


「そうだね……相手が相手だけに、単純な力押しで勝てるような戦いじゃなさそうだし、時間との戦いとなるのは、間違いなくこっちだろうしねぇ……。それに来援のタイミングも……流石に解ってるね! 何も考えずにいたずらに戦力を送り込んでも、泥沼の消耗戦になってしまったら、元も子もない。状況的にこちらの奇襲となるだろうから、最大限の奇襲効果を発揮するタイミングで増援を間に合わせろと……何と言うか、注文が多いなぁ」


 さすが、ゼロ陛下だな。

 私は大したことは言っていないのだが、それだけで私の言いたいことを理解してくれたようだった。


 まぁ、切り札はギリギリまで伏せておくに限る。

 なにぶん、戦況がどの様に推移するかや、敵の戦力については私でも読み切れていないのだから。


「すまんな、厄介事を押し付けるようで……」


「いやいや、そこは気にしないでいいよっ! いずれにせよ、こっちのことは全て丸投げで任せてくれ! そう言うことなら、直ちに第三航路経由での救援艦隊の出撃準備を進めるから、そっちも出来る限り粘ってくれ」


「……了解した。どの道、戦場では何が起きるか解らん。くれぐれも油断はせぬように……」


「ハハッ、こっちが気を使われてちゃ世話ないよね。まぁ、お互い拙速を尊ぶという事では、似た者同士だ。アスカ陛下もモタモタしていないで、早急に惑星アスカに戻り給え……伴の方々も、アスカ陛下をよろしく頼んだよ! それに……ジュノアも! 君の双肩には……銀河の命運が掛かっていると言っても過言じゃない!」


「んっと……あのさぁ。盛り上がってる所、すまないんだけど……僕らの立場って、結局どうなるのかな? アスカ様……一応、聞いてもいいかな?」


「ふむ、ジュノア殿はこの私に臣下の礼を尽くしたのではなかったのかな? であるからには、すでに我が配下であるな! そして、お前達は全にして個なのだろう? ならば、ジュノア殿が臣下の礼を取るのであれば、その時点でお前達「ひかりの民」もひとりひとりも同様に我が臣下にして同胞……私はそう思っているのだが、どうだ?」


 私がそう答えると、ジュノアも一瞬あっけに取られたような表情になる。

 ちなみに「ひかりの民」と言うのは、私が今決めたゲートキーパー達の呼び名だ。


 ゼロ陛下も「ん?」と言うような顔をしているようだが。

 すっと手を挙げると、納得したように深々と頷く。


 なにせ、この者達は、すでに第三航路の守り手たる役目を終えたのだからな。


 いつまでも、「門の守り手(ゲートキーパー)」等と言う名で呼ぶのではなく、新たなる相応しい呼び名で呼ぶのが礼儀であろう?

 

「我らが盟友「ひかりの民」よっ! 共に未知なる銀河の果てを越えて! 大いなる旅を始めようっ! さぁ……我が手を取り、その第一歩を踏み出そうではないか!」


 そう言って私がジュノアに手を伸ばすと、その場で跪くと私の手を両手で包み込むと、嬉しそうに笑った。


「未知の世界への大いなる旅……かぁ。ふふっ! なんだか、僕もワクワクしてきたよ! ああ、古の盟約に従い……我ら「ひかりの民」……共に銀河の果ての向こう側へっ!」


 そう言いながら、ジュノアも立ち上がると私の隣へ並び立つ。

 眩しかった発光体の身体もだいぶ落ち着いてきて、表情なども解るようになってきた。


 まぁ、正真正銘の異星人と言った風体だが、私も人のことなど言えん。


 それにしても……「ヴィルデフラウ」と「ひかりの民」。

 私という縁により銀河帝国は……二つの星間文明を盟友とした。


 自分で言うのもなんだか、私はとんでもない偉業を成し遂げつつあるような気がする。


 我が師ロズウェル・クシュリナーダ……彼女がかつて予言した通りだったな……。


 そして、大いなる可能性……新たなる時代の始まり……。


 うむっ! 盛り上がってきたな!

 なんか、後追いでジワジワっときたぞっ!


「わ、我も居るのだぞー! アスカ陛下っ! まさか、我のことを忘れては居ないだろうな? 今も我、超頑張ってたのだぞ! 我らスターシスターズもお主の盟友としてだな!」


 ……おっと、静かだったからすっかり忘れていた。

 まぁ、大和殿が居なかったら、先の場面もちぃとばかり危なかっただろうからな。

 ここは、素直に礼を尽くすべきだろう。


「そうだったな……ご苦労だった! 今の私がこうしていられるのも、大和殿がいてこそだった。引き続き、我が盟友として、私の覇道を支えて欲しいっ! 頼むぞ! 大戦艦大和っ!」


 そう答えると、何故か大和殿も顔中グシャグシャにして、大泣きを始める。


「こ、これが偉大なる主に使える喜びと言う物なのかっ! あ、ありがたき幸せーっ! かくなる上は我は……我も……我が全知全能をもってだな……」


「まぁ、大和殿は最大4つに分裂したりと、なかなかに便利なようであるからな。艦隊統制、海上戦力に宇宙戦闘の研究開発と仕事山盛りで忙しいであろうが、惑星アスカと本国の連絡中継役にも尽力して欲しい。すまんなぁ……すっかり、便利使いにしてしまって」


「うむ! そこは一向に構わんぞ! 我は人に頼られるとノーと言えない子なのだ。ああ、そうだ! アスカ陛下の救援作戦……名付けて、「イスカンダル作戦」と言うのはどうだ? それと、ちぃとばかり言いにくいのだが……少しばかりワガママを聞いてもらえんかなぁ?」


「……ふむ、ワガママとはなんだ?」


「実をいうと、先の演算力供出のどさくさで、我が配下たるスターシスターズ達にも色々と余計な情報が伝わってしまっていてな。皆、このビックウェーブに乗り遅れまいと、我も我もと言った調子でアスカ様の救援作戦への参加要請を送ってきているのだが……どうだ? どのみち、生き残った連中もほとんどがやることもなくて、くすぶっていたようだからな。いっそ、全員まとめてアスカ陛下の援軍に組み込んでもらえんだろうかな? あと、作戦名は是非我が案を採用していただきたく……」


 まぁ、作戦名は好きにしてもらえばいいんでないかな?

 ひとまず、ゼロ陛下に目線を送って、そこら辺はお任せしたとの意を示す。

 ゼロ陛下も苦笑しつつもうなずき返してくるので、こっちは、それで構わんだろう。


 だが、味方は一人でも多く欲しいところだった。 

 そう言う事なら、私の返答は決まっている。


「謹んでお受けしよう……我こそはと思わんものは、我もとへ来たれり! 戦場が貴様らを待っている……大和殿の配下や声を挙げてきた者達にはそう伝えて欲しい。そうなると……ゼロ陛下、再現体の提督達の生き残りや休眠中の者達にも声をかけてみてはどうかな? スターシスターズの統制には、彼ら程の適任はいまい。どのみち、アスカ星系を平定した所で戦いは終わらんだろうからなぁ……」


 10万光年すらも容易く飛び越える第三航路航法の実用化。

 そして、マゼラン星雲という広大な新天地と、地球と遜色ない優良惑星たる惑星アスカ。


 まぁ、自分の名と同じ名前が付けられてしまった事に思うこともない訳では無いが……それは間違いなく希望の星なのだ。


「そうだね! 確かに永友提督も、しばらく休みをもらうだけで声をかけてもらえば、いつでも馳せ参じるって言ってたしね。それに君の言うようにアスカ星系を平定してエンディングって訳には……いかないよねぇ……。なにせ、そうなったら、そうなったで、今度は新たに得たものを守る為の戦いが始まるんだからね……」


 まぁ、そんなものだ。

 マゼラン方面領域への進出を進める以上、既存の星間文明群を押しのける形となるのだからな。


 限りある世界で引きこもっている限りは、自分達の世界を守る為の戦いに終始するのだろうが。

 どこまでも広がっていける世界ならば、進出した征く先々で他の星間文明との戦いが巻き起こる……それはもう避けられぬだろう。


 当然ながら、こちらが押しのければ、向こうも押し返してくるだろうし、こちらもだからと言って引き下がれ無い。


 なお、ここら辺でいいかと妥協したり、争いを回避すべく狭い領域に引きこもっても何の意味もない。

 どんな道を選んでも、いつかは終わりなき攻防が始まる……そう言う事だ。


「まぁ……確実にそうなるだろうな」


「やれやれ、かくして戦争は永遠に終わらないって訳だ。銀河連合のように平和と言う幻想に浸りながら静かに消えるってのもある意味、幸せな事なのかもしれないし、文明の有り様としてはそれもありなんじゃないかって思わなくもないんだけどね……」


「だが、我らはそれを潔しとしないと決めた。それこそ、ゼロ陛下……陛下がエスクロン社国から、銀河帝国と名乗ると決めた日から……。いや、もっとずっと前から……なのだろうな。故に、ゼロ陛下もそれは覚悟の上なのだろう? まぁ、今更怖気づくなど、陛下に限ってありえんと思うのだがな」


「ははっ! 確かにそれはないなぁ……。なにせ、我々は地球連合の平和主義に馴染めなかった人々……安らぎを否定して、猛々しく生きる道を選んだ人類統合体(インテグラル)の末裔だからね。彼らの理念……人類は遥か遠くどこまでも進み、そして争いを肯定し争いの日々を送りながら、進化の道を邁進する……まさに、今の僕達そのものなんだよね。なんだっけ? 血は争えないって言うんだったかな……」


「うむ、そんなものだな。私もその思想には大いに賛同できる。いずれにせよ……我らの道は決まっている。例えどんなに困難で争いに満ちた苦難の道であっても……真っ直ぐ前を向いて突き進むだけのことだ」


 ……惑星アスカの戦いが終わっても、むしろそこが始まり……となる。

 なにせ、仮にも星間文明たる者達が星系ひとつ奪われたからと言って、ズコズコと引き下がるとは思えないからな。


 そもそも、アスカ星系自体が連中が繁殖拠点にするほどの重要戦略拠点なのだ……間違いなく、アスカ星系は今後100年単位での激戦区となるだろう。


 それに、アスカ星系と銀河宇宙とで地続きになってしまえば、当然のように続々と移民希望者が殺到するであろうし、何と言っても、お母様……ヴィルデフラウ文明の播種事業を手伝う義務が私にはあるのだ。

 

 そうなると、播種事業の対象星系の選定やら、道中や播種先の星系の安全確保やら、やらなければならない事はいくらでもある。


 もちろん、ヴィルデフラウ文明は播種船たる子株を宇宙にばら撒いて、そこから先は後のことは知らんとばかりにほったらかしと言うのが基本戦略のようなのだが。


 その拡張戦略に乗っていくだけで、我々が第2、第3の惑星アスカを得ることに繋がるのだ。

 こんな美味しい話……乗らない理由を探すほうが難しいだろう。


 必然的に、我々はマゼランのニューフェイス星間文明……侵略者として、派手に立ち回ることになるだろうな。

 まったくもって、切りがない……。


 いずれにせよ、アスカ星系平定後は、銀河帝国のありとあらゆるリソースや国民を総動員しての一大事業が始まる事になるだろう。


 確かに、これからも続くであろう修羅場を想像すると、平和という名の安寧に浸りながら、すでに消滅することが半ば確定している銀河連合の人々が、ある意味幸せだと言う事も解らないでもない。


 だが、我々は立ち止まるを潔しとしない……そう言う選択を遥か昔に行ったのだ。

 故に、それはそれで望むところなのだっ!


「ああ、ご尤もだ。当然ながら、僕は君を全肯定する! ……これはむしろ、戦いの始まりって事だね。であるからには、この一戦……絶対に負けられないねっ!」


「ああ、そうだ! 我々は……銀河帝国は決して立ち止まらないのだ。例え、100代に渡る戦争の歴史を歩もうとも、我々は……前に向かって、歩み続けるしかないのだ。ゼロ陛下! そちらの事は全て任せるゆえに、マゼランでの戦いはこの私に任せておけ。今後、お互い色々大変な事になるだろうが、そこは、なんとでもなると思っているぞ」


「ああ、任せてくれ! ふふっ……まさか、こんな日が来るなんてね! 僕もワクワクしてるよ。ああ、せっかくだから、そっちにうちの虎の子ユリコくんも付けるよ! ごめん……もう入って来ていいよ! 待機命令厳守、ご苦労さま!」


 ゼロ陛下がそう言うと、部屋の中にユリコ殿の姿が現れる。


「やぁっと、お呼びがかかったよぉー! うん、いよいよ最終決戦なんだねっ! まさか、この私抜きでやるんじゃないかってヒヤヒヤしてたよ! いいよ! いいよーっ! んじゃま、我が娘……アスカ陛下のお供として、全力でがんばるよ! あ、ジュノアちゃんもよろしくねっ! わたし、ユリコ! 帝国の母にして、軍神……そして、アスカ様のお母さんなのだっ!」


「……うわぁ、アスカ様やゼロ陛下も大概だけど、君も大概だね……。あはは、今更言うのも何だけど、ユリコさんの時点で、認証基準余裕オッケー……だったかも。いやはや、こんな短期間にこんなにも輝ける魂の所有者に巡り会えるなんてね……こちらこそ……よろしくね!」


 なんか、シレッと大事なことを言いおったぞ、コヤツ。

 だが、そこは気にせんぞ……なにせ、我がオリジナルなのだからな!


「いやぁ、光る人なんて正真正銘の宇宙人じゃない! なんか感激だよー! どれどれ抱き心地とかどうなんだろ……」


 そう言って、怯むことなくジュノアに抱きつく、ユリコ殿。

 全く恐れ知らずにも程があるな。


「……では、役者も揃った所で、そろそろ私も惑星アスカに帰還するとしようか」


「ああ、そっちもあんまりゆっくりしてられないだろうからね。さすがに一個宇宙艦隊規模の遠征となると、それなりに手間がかかるだろうけど……。どうも、すでに前々から色々想定して、作戦準備を始めてたみたいで、物資調達や艦隊編成もそこまで時間はかからないってさ。まったく、いつの時代でも我が帝国の宇宙軍のフットワークの軽さには恐れ入るね。特に第三帝国宇宙軍なんて、今の今まで勝手に全軍動員して大決起集会やってたみたいで、今も大歓声でアスカ陛下の名前を連呼して、出撃命令も即座に承るって事でそのまま宇宙艦隊の出撃準備を始めるってさ」


「ははっ! さすがは我が第三帝国宇宙軍だな。と言うか、以前はそこまで熱狂的ではなかったのだがな……一体、何があったのだ?」


「絶望視されていた君の生還……そんな奇跡を目の当たりにしたんだ。あの調子じゃ、宇宙の果てだろうが、構わず揃って進軍して行きそうだよ。でもまぁ、僕の役目は暴れ馬の手綱の引き締め役だからね。そこはなんとでもするさ」


「何かと苦労をかけてすまんな……では! 慌ただしくて申し訳ないが、これにて失礼する! 皆も、惑星アスカにてまた会おうぞ!」


「おうっ! アスカ様もまたあとでな!」


 そっと目を閉じ、お母様へ帰還要請を念じる。

 暗闇の中、引き込まれるような酩酊感。


 そして、何処からともなく夜の虫の音と遠い波の音が聞こえ始める。


「……惑星アスカ、私は帰ってきたぞ!」


 そう……私の戦いはこれから……始まるのだッ!

なんだか、打ち切りエンドみたいな感じですが。


ひとまず、ここで一区切り。

次章は、最終章ですが……公開予定は未定です。


「銀河帝国皇帝アスカ様 零ーZEROー ~スペアボディと呼ばれた彼女が皇帝陛下と呼ばれるまで~」

https://ncode.syosetu.com/n1802iq/


こちらの前日譚も是非、お楽しみください。m(_ _)m


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新連載始めました!! アスカ様の前日譚! 「銀河帝国皇帝アスカ様 零 -ZERO- 〜たまたま拾った名無しの地味子を皇帝に推したら、大化けした件について〜」 https://ncode.syosetu.com/n1802iq/
― 新着の感想 ―
[一言] ようやく追い付きました、最終章お待ちしてます。
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