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⑶『箱に詰められた、ハート型の神々』
⑶『箱に詰められた、ハート型の神々』
㈠
どこにも、正解の書かれた石など、転がってはいないのだろう。しかし、石は転がるし、それが音楽になっては、世界に散りばめられることになる。音楽の崇拝ならば、やはり、音楽の神々も、我々を直視し、なだめるだろうか、いろいろあるよ、という風に。
㈡
ただ、俄然言いたいのは、やはり、音楽にしても小説にしても絵画にしても、その他の芸術にしてもであるが、一定の法則をもって、箱に詰められてしまうということだ。拡散ならば、やはり、その箱を破壊し、周知の事実に芸術を捧げるべきなんだろう。
㈢
まさに、そんなハート型の神々は、世界を是正し、確かな現象へと芸術を浮かびあがらせるのであって、それは、適切な神々の行動なんだろうと思う。しかし、いずれにしても、我々の眼中に入るべきは、崇高な芸術であれと、願ってやまない。