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結婚

 気づいたら真っ白な空間にいて目の前にカウントダウンが表示されていた。吸血鬼は人類とは敵対しているのでチュートリアルがないみたい。暇なのでゲームの設定を整理しておく。


 この世界はもし地球に魔力が存在したら?というパラレルワールドが舞台だ。現実でできることはVRでできるよう設定されているのでかなりリアルである。

 プレイヤーは女神と魔神の小競り合いで開く揺らぎからやって来ているので不安定で長い間寝ていたり急に世界から消えたりする存在である。

 女神によって揺らぎからやって来た人がいきなり殺されたりしないよう現れるのは第一の町に固定されている。

 ただ来てしまっただけなので出来れば対魔神に協力して欲しいが迷惑にならない範囲で好きにしてくださいってかんじだ。

 現実世界はこのパラレルワールドよりイメージ的に上位の世界らしく、この世界に落ちてきた時の運動エネルギーてきなものを女神が不老不死の能力に変換しているらしい。

 ざっくりとした設定はこんなかんじである。


 5 4 3 2 1 0!

 白い光に包まれて街の前の草原に日傘をさした状態で転移された。

 早速このゲームでの私の最大の目的の兄のコードへ申請を送る。コードはギアの時点で分かるから既に教えあっていた。


『結婚をプレイヤー リリーに申請しました』


 鈴蘭のスズなのでリリーで合わせて貰った。お兄ちゃんは可愛くて華奢なので似合うだろう。


『申請を承認されました。ご結婚をめでとうございます』


『ピロン♪ 称号《原初のリア充》を獲得しました』


 ヤッタ~!打ち合わせしてあったとしてもやっぱり嬉しい、嬉しすぎる。これからは夫婦だから二人であんなことやこんなことも…むふふふふふ。(このゲームは全年齢対象です)

 ん?称号だ。


原初のリア充


 薬指の指輪がアクセサリー枠を消費しなくなる。結婚相手との念話が無制限で使える。


取得条件 全プレイヤーで初の称号かつ結婚すること。


一言 1つのサーバーにつき1つしか得られない原初の〜。まさかのリア充。威厳が無くなりますね。爆発しろ。


 おい。まぁ私は今機嫌がいいので気にしないのだ。中々効果も良いし。

 早速待ちあわせ場所の最初の街の北門へダッシュ。街の南に転移されるのでなるべく分かりやすくて人が少ない見つけやすい所にしたのだ。

 偶に日傘からはみ出てジュウジュウと音が鳴っていたが気にしない。人混みに飲まれる前にたどり着かなくては。

 いたっ!スピードを緩めずに全力で抱きつく。


「お兄ちゃーん!」


「おう!」


 左足を引いて勢いを殺しながら受け止めて貰った。


「いやー結婚しちゃったね♪」


「ね♪じゃねーよ。なんでフレ申じゃないんだよ」


「えーでも速攻で承認してくれたよね?」


「ぐぅ」


「ぐぅの音は出るんだ」


「因みに結婚するとどうなるんだ?」


「え?そんなことも知らないの?夫婦になるんだよ。新婚だよ新婚」


「それ知らねーわけねーだろ、ゲームのシステム的に」


「まずハラスメント防止システムが全解除されるから本当に信用できる人とじゃないとできない。手を出されたら事故ならともかく通報すればバンだけどね。他にも全アイテムイベントリの共有」


「え?それやばくね?戦闘中補給し放題じゃん」


「そうだよ。イベントリが埋まったら私が片付けるから気にせずに狩りとかしていいよ。欲しいものとかは念話してくれればいいから、称号あるし」


「便利だなぁ。でもこれリアルで知り合いじゃないと超ハイリスクだな。」


「そうだね。勿論お金も共有だから。今からどうする?」


 今は8時頃である。日光が痛いがこれくらいは無視できる。


「ってお前焼けてんじゃねーか」


「いいよすぐ再生するから」


「そう言う問題じゃねーよ、じゃあ日陰もありそうだし西の森に行くか」


「はーい」


 むふふ。お兄ちゃんが気遣ってくれる。って


「そこ15レベ以上推奨じゃない?」


「マジか。まあなんとかなるだろ」



はい。基本はこんな感じです。

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