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転生した元社畜男子は聖女になって人生逃げ切る事を諦めません!  作者: hazuki.mikado
一章.聖女と出会いと王宮と
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人外美形とピンクちゃん

お爺ちゃん、存外カッコいいです~執筆者も書いてて吃驚!

 来週にデビュタントを控えた身ではあるが、ミリアンヌは今日も今日とて我が道を突き進んでいます。



「センパイっ絶対にココですよ!」


「え~。そうかしら、コッチじゃないの~? ほらあ、あそこに目印の大岩があるじゃないの~」


「うーん、あの大きな岩かと思ったんだけどな~」



 王都の最北端の地。もうすぐ辺境伯の領地という場所にある深い森の中。


 一人は、ゆったりとした白い詰め襟のスタンドカラーのキャソックに真っ白なトラウザーズ、茶色い皮のロングブーツを履いた、ミルクティー色のサラサラロングヘアの人外並に超絶美形の青年。


 もう一人はベイビーブルーのテールコートに、ベージュのトラウザーズ、黒いロングブーツを履いた、ストロベリーブロンドのポニーテールを揺らしている妖精のような小柄な美少女。


 言わずと知れた、ミリアンヌと大神官様@若返りバージョンの二人である。



「絶対にこの辺に洞窟があるハズなんですよ~!」


「私もソレには賛同するけどお~。でもさあ、まだまだ先でいいんじゃないの?」


「何言ってんですか。場所を特定しといたら、後々有利になるじゃないですか~」


「ウ~ン、そうねえ・・・ あっあれじゃないの? ミリー、あの木の横の大岩!」


「おおお~ 何かソレっぽいです行ってみましょうよ」


 

 全く人気のない森の中で二人が探しているのは、魔王の卵が産まれるであろう洞窟・・・ そう、『魔王が生まれちゃう前に卵をぶっ壊す作戦』である。


 二人揃って大神殿の転移門から、ちゃっかりここまで転移魔法でやって来て探索中なのだ。


 で、何でこうなったかというと、以前『エルフが街の娼館へ現れた事件』の時に大神官の身で見張りも居るはずなのに、どうやってバレずに街までやって来たかを問い詰められ、神殿内の転移門を使って外出していた事がミリアンヌにバレてしまったから・・・


 まあ、じゃあ神殿から森へ行けるんじゃね? ということになり二人で神殿を抜け出して現在に至る訳である・・・



「あ、あった! 洞窟! ほら」


「あら、ホントだわ入り口の脇に祠があるわ~。ココだわねえ」



 二人して苔むした祠の奥に見える洞窟の入り口から、中を除く。



「ウ~ン暗いわねえ」


「洞窟ですし・・・」


「行く?」


「行きましょう。そんで卵見つけたらぶっ壊しましょう!」


「・・・生まれてたらね」



 肩を竦めながらミリアンヌの後ろを付いて行く人外美形。そのエメラルドの瞳の端に動く人影が写った。



「待ってミリー。誰かいる・・・」


「へ?」



 大神官の掌から光が生まれ、洞窟内の天井にフワリと登る。眩しい輝きが洞窟の中を照らし出す。


 眩しい光から目を守るように腕を翳して立っている青年は



「何でこんな辺鄙な所に人がいるんだよ!」



 と怒鳴ったのであった。


 





お読み頂き感謝です(^^)




実は大神官様の名前を全くもって考えてなかった事に驚愕中です・・・

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