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第一話 戦場
目を覚ますと、隣に鎧を着こんだ兵士の死体がある。動かないだけで、もしかしたら死んでいないかも知れない。自分の体を見ると、やはり同じような鎧を着ている。誰のものとも分からない血が赤黒くこびりついている。あたりを見回すと、一面に死体がある。一部は呻いているから生きているに違いない。歩き回っている者もいる。空は夕焼けで、西陽が世界を赤く照らし、血の紅色と混ざって美しい。遠くに目を凝らすと人の集団がこちらに近づいて来ている。あれは救援隊に違いない――そう思った直後に僕は気を失った。
基本的に3話まではこんな感じなので、前世の話とか神との大したことのない会話などが冗長な方は4話まですっ飛ばして下さって結構です。
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