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8.なんか我ながら化け物じみてるね。


ああ、さらば観察生活(スローライフ)。2日もなかったけど。


私は少し憂鬱になりながら、大勢の視線の中、迷わずにエリーの所へ行く。エリーはあからさまに「え?こっち来んの?私まで見られるじゃん!まじこっち来んなし。」っていう顔をされた。死なば諸共じゃ。


「ねえ、この静寂どうしたらいいと思う?」

「私そんなに強くなかったですよー、ヒロインの方が凄そうですよーってアピールすれば?まあ、まずは確認ね。」


なるほど。私は、エリーと私以外には見えないようにしてステータスを開いた。

ちなみに、ステータスは自分が許した相手以外には見られない。よくある、鑑定スキルというものがないからだ。(その気になれば作れるかもだが)


「ステータス!」


............................................................................................................

エリエル・ブロッサム(エル・ブロッサム)

MP:∞

火:SS

水:S

氷:S

風:S

土:S

雷:S

光:SS

闇:SS

スキル:光を統べる者・創造神・闇を統べる者・破壊神・神の寵愛

............................................................................................................



「「おっふっ」」


やばい。これはやばい。ヒロインでさえ3属性なのに私は全属性が使えるなんて。しかも全属性がS(限界)以上。スキルもやばい。(ていうか何で今まで確認したことがなかったんだ私ぃぃ⁉)


「え?光を統べる者と闇を統べる者って聖女と魔王の特有スキルじゃないですっけ?しかも神の寵愛って勇者のスキルですよね?」

「あれ?言ってなかったっけ?うちの両親って異世界召喚された聖女と聖女に浄化された魔王だよ。あと、浄化ってことになってるけど実は魔王が聖女に一目惚れして、魔王辞めるので結婚してください。って求婚して、はい喜んでって聖女も実は一目惚れで即決っていう裏話があるよ。」

「わーお。じゃあ何?召喚特典の聖女スキルと魔王の特有スキル、転生者特典に勇者スキルって事?」

「多分ね。なんか我ながら化け物じみてるね。」


こそこそと話し合う。思ってたより私って人外?

まあ、まずはみんなの視線が集まっているこの状況を打破しなければ。

私とエリーは頷き合う。


「あーあ。そんなにすごくはないですわねぇ。」

「ああ、結構光ってたのに、ランクはEか。溶けたのは、さっきの光の属性持っていた子がすごすぎたせいじゃないかな?」


皆に聞こえるくらいの声で言う。みんなの視線がヒロインに行く。

セーフ!!


「それにしてもエルっちやばいな。MP∞って聞いたことない。もしかしたら世界滅ぼせるんじゃね?」

「滅ぼせたらどうしようねえ。あれじゃね?国に目えつけられんじゃね?早くね?こういうのって中盤からがお約束だろう?入学2日でって早くね?」

「ステータス偽装しとけば?」

「おう。光と闇はEで火がAその他は無しで。MPも一般より少し多いくらいにしとく。」

「...いつまで隠してられるかなー?なんかもう手遅れな気もするけど。」


ああ、言わないでくれ。私だってわかってる。先生の視線が凄く痛いもん。はあ、せめてヒロインの恋の邪魔にならなければいいんだが。

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