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12.何が起きているのでしょうかエリーさん


「3回戦目エル・ブロッサム対カッセロ・レイデイ!」


ああ、緊張するよう。前世でも発表会とか緊張しすぎて吐き気するんだよな〜

まあ、あんな啖呵切っちゃったし。やるっきゃないよね!

私は腰に着けていた黒い15センチほどの筒状の棒を構える。

相手を見やると普通の剣を使うようだ。これは勝てる。


「はじめ!」


先生の合図で戦闘が開始された。相手は一直線に向かってくる。なんて言うか貴族のおぼっちゃまって感じだ。戦い方がなってない!...言ってみたかっただけです。


まあそんなことより新武器だよ。あの大ヒット映画のを真似て作ったんだよ。流石異世界。魔法で簡単に実現できる。その名も


「ライトセ●バー!」


私はそう叫んで筒状の棒に魔力を込める。すると紅い炎の剣ができる。


そうだよ!中二病のあこがれだよ。しかも魔法だから灼熱。なんと2000度も出せるんだよ。鉄が溶ける温度なんだよ!かっけぇ!


もちろん相手の剣に当たると相手の剣が溶けた。そして勝利。隠れ勇者舐めんな。


「勝利エル・ブロッサム」


私は控え室に戻ろうとして振り返る。途中で視線を感じたのでその方向を向くと、エリーが呆れたようなそれでも楽しそうな表情をしていた。

よし、後で売り込もう。







まあそんな感じで進んでいたわけですよ。攻略対象も勝ち進んで私も傷一つ無い圧勝。そして次がヒロインちゃんの問題が起きる決勝進出をかけた戦い!と思っていたら、エドワードがヒロインのリリアちゃんをお姫様抱っこで連れ出しちゃったんだよ。


「明らかにおかしいと思いますが。何が起きているのでしょうかエリーさん」

「まず1つ目の可能性はヒロインは前世の記憶を持っている。2つ目の可能性はエドワードが前世の記憶を持っている。3つ目の可能性はリアルのエドワードはゲームよりもヤンデル。」


おおう。エリーの目が据わってるよ。確か、助ける予定の攻略対象はエリーの最推しだったもんね。セリフもかっこよかったもんね!


そんなわけで本来の乙女ゲームから大幅に外れてきていますが、大丈夫なのでしょうか?

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