4話 いざ学校へ後編
おじいちゃん家の中に入るとおばあちゃんが
やってきて僕を迎えてくれた。僕は、
おばあちゃんに挨拶をし終わると僕の部屋へ案内してくれた。もともと父さんが使ってた部屋だ。
まさか僕がこの部屋を使うとは思ってなかった。
昔ここに住んでいた時は、リビングと寝室しか
使っていなかった。父さんの部屋には、本棚には
沢山の書籍があるがため近寄りづらかったため
あまり入ったことがなかった。そして父さんの
部屋に入ると高級感のある部屋に机と
クローゼットと書籍の無い本棚が僕を迎えてくれた。僕は本の無い本棚を見るのは初めてだった。
それにこの本棚に僕のラノベを蔵う(しまう)ことを
想像すると興奮せずにはいられなかった。
そうするとおばあちゃんが入ってきて、
これからのことを説明してくれた。
おばあちゃんが言ったことを要約すると
自分部屋は自分で掃除すること、
お小遣いは5000円、
明日学校へ行って書類を提出しなければならない
ので、学校へ赴か(おもむか)ないといけないこと。
一つ目と二つ目は然程問題ではない。
三つ目が面倒くさすぎる…「まぁしょうがないか
」僕は人見知りだからこんな考えになるのだろう
「はぁー嫌だな…学校に行ったら部活をしている
運動部からアイツ誰だよとか転校生じゃね?とか
言われるに違いない」僕はあまり目立ちたくない
のになぁ。まぁ〜明日は日曜日だし、誰も
いないと願うか…。
それから僕は自室でスマホを操作していると
おばあちゃんが来て夕ご飯ができたことを
知らせにきてくれた。僕はおばあちゃんの料理を
食べるのは東京に引っ越す前以来だった。
流石主婦歴40年以上料理がうますぎる!
そんなことを話題にしながら夕ご飯を終え
僕はお風呂に入った。お風呂に浸かると
またあの考えになる。そう明日の学校のこと
である。不安が不安を生み僕はそれだけで
押しつぶされそうになった。僕は勢い良く
風呂から上がると髪を乾かしすぐ自室へ
向かいラノベ執筆へ移った。ラノベのことを
考えると今まで考えていたことが馬鹿らしく
なってきた。僕は何故か安心してベットに
入り寝てしまった。
4月25日(日)9時までに学校に行けば
いいので、僕は7時に起き朝ごはんを食べ
支度をしたら8時になっていた。
僕は家を出て、明日からはずっと行き帰りを
共にするから相棒(自転車)と一緒に少しの不安を抱え
ながら学校へ向かったのだった。