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2話 旅立ち 前編

急にあんな事言われて現実味を帯びていなかった。正直今でも信じられない。そんなもやもや

した頭で黙々と準備を進めた。しかしある問題が

浮上してきた。僕は超が付くほどのラノベ好きであるため、ラノベが軽く300冊を超えている。

さてさて、どうしたもんかこの300冊のラノベには

僕にとって様々な思い出がある。例えば、

学校で1人になるのが耐えられなくて寂しくなった時、一緒にベットで寝たり、ご飯を食べる時

僕の膝に置きながら食べたり、テレビを見る時も

一緒…そんな大切な本たちをどうしようか

悩んだ。悩んだ末に出た答えは、300冊全部

引っ越そうと考えた。だって可哀想じゃん!

仲間はずれになんてしたくない!

よし!父さんに相談だぁぁ!

僕は父さんの部屋は一階にあるので急いで向かった。ドタドタドタドタドタドタドタドタドタ。

2段飛ばしで階段を下り早歩きで父さんの部屋に

向かった。ドアの前へ行き深呼吸をしてノックを

した。コンコンコン…「入りなさい…」僕は

父さんの返答を聞きドアを開けた。父さんは

椅子に座り何かの手続きをしているようだった。

「父さん相談があるんだ。」

「ん?どうした?」

心配そうに父さんはこちらを見た。

「相談っていうのは、僕の部屋にある

本をおじいちゃんの家に

持って行っていいかな?」

父さんはそれを聞き少し悩みながら答えた。

「私は認めてもいいが、おじいちゃんにも

相談してみないとダメだぞ。その相談は

翔がしなさい。なんでもかんでもやってあげると

翔のためにならないからな。」

「うん。わかった。」

僕はそう返答し、父さんの部屋を出た。

そして、すぐさまに、おじいちゃん家へ

電話した。おじいちゃんは問題無いと

言ってくれた。そして今日の内に準備をし

十六夜市に向かって来て欲しいということだった

…。なので、僕はすぐに自室へ行き荷物の準備を

した。1時間くらいで終わった。時計を見ると、

9時54分だった。朝食も食べずに準備していた

ためお腹が減っていたが気にせず、次はラノベを

ダンボールへ蔵う(しまう)作業に移った。

この作業は比較的簡単に終わった。この部屋に

お礼を言い、自室を出た。父さんに別れを言うために、父さんの部屋を訪れた。入るなり、

僕の荷物を見て驚いた。「翔もう行くのか?」

「おじいちゃんから催促されたから、

十六夜市に向かうよ」「そうか…もう行くのか…

体には気をつけろよ。おじいちゃんと

おばあちゃんによろしくな。」「父さんも

体に気をつけて」16年も一緒にいると言葉が

少なくとも何か通じあえているような気分に

なった。そうして、父さんの部屋を出て

玄関へ向かい家を出た。「さよなら、父さん」

僕は閉めたドアに向かって届くはずのない

言葉を言った。

僕の家から駅まで12分くらいかかる。

駅に着くまで、十六夜市のことを考えていた。

十六夜には7歳の時まで住んでいた。もともと

父さんと母さんと僕は十六夜市に住んでいた。

しかし父さんの仕事の関係で東京に引っ越し、

十六夜市を去った。僕はあまり十六夜市での

思い出はあまりない。なにせ10年も前なのだから

覚えている方がおかしい。しかし人間というのは

面白いもので、自分にとって良かったこと楽しかったことは忘れるが自分にとって悪かった嫌だったことに関しては大人になっても忘れないのだ。

僕も十六夜市で嫌なことがあった。

僕は、いつもある少女と遊んでいた…

その子の名前は太宰 夢。なんと金髪美少女という

ことは覚えている。なぜ金髪なのかというと

クォーターだからである。クォーターとは

祖父もしくは祖母が外国の人でその息子、娘が

子供を産んだ息子、娘のことを言う。

クォーターを訳すと4分の1、例を挙げるなら

バスケットボールを思い出してほしい。

バスケットボールの試合は4分の1で

分かれている。

夢は外国の人の血が入っているため金髪なのだ。

その娘と僕は良くないことが起こった。

責任は100%僕にある。それは僕が夢を

遠ざけたからだ。確かあの日は…


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