1話 新天地への準備
僕の名前は漣 翔
僕はどこにでもいるような東京の高校2年生。
趣味はラノベを書くか読むかゲームするか。
彼女と呼べる人はいる(二次元だけどね)
人並みよりオタクライフを満喫している。僕はそんな日々に満足していた。たとえ友達がいなくとも
僕には、これがあるから生きるのは苦ではない。
なんで友達ができないって?
それは僕のコミュ症のせいにほかならない。
身内や知っている人は話しても全く問題ないのだが。
僕が知らない人つまり面識の無い人と話すと
緊張して自分らしくない言動や行動を起こして
しまう。例えば「あ、あ、あ、これねし、し、知ってるよ。」「そ、そ、そうだよね、ご、ご、ごめん」
というように片言になってしまう。はっきりいって
自分のこういう惨め(みじめ)なところが
大っ嫌いだ。しかし、僕にはラノベがある。
ラノベさえあれば嫌なことも忘れることが
できる。その理由はまた次の機会に話すと
します。
僕は、7時に起きた。今日つまり4月の24日(土)
僕は部活には入っておらず、基本休日はラノベを
書くか読むかしている。今日も以前買ってきた。
ラノベを本棚から持ってきて、椅子に座り
読むのだった。そしてしばらくラノベを読んでいると、階段を上ってくる音が聞こえてきた。
僕の部屋の前まで歩く音が聞こえ、僕の部屋の前で
歩いてきた人が止まり、直後ノックをした。
僕は返事をし、入ってきたのは僕の父さんだった。
父さんは張り詰めたような表情をしながら
話始めた「翔、1人で十六夜市に戻りなさい」
僕は突然そんなことを言われて驚いた。
「ち、ち、ちょっと待ってよなんで僕が父さんの
実家に行かなきゃならないんだ?」
「すまん、なんでもかんでも勝手に決めて」
「説明してくれ!」
僕は慌てたように返答した。
「分かったから落ち着け、今から説明する」
父さんが言ったことをまとめると、
母さんと離婚したこと、海外へ出張することに
なったこと、十六夜市にいるおじいちゃんと
おばあちゃんには、話をつけたこと。
まず一つ目の問題、父さんと母さんが離婚した
こと、もともと別居をしていたため、
然程僕は驚くことはなかった。
ただ有名な毛筋に泥を塗ったことが問題だろう。
母の旧姓は川端、そう川端康成の先祖を持つ
人だ。なので色々と手続きがあると父さんも
言っていた。
二つ目の問題は、父さんが海外へ行くため、
僕を十六夜市のどこへ住まわせるのかという
ことらしい。しかしこれは簡単に解決した。
父さんがおじいちゃんに僕を住まわせてほしいと
お願いしたところ大丈夫なようで、安心した。
ちょっと1人暮らし、してみたかったことは
言わないでおこう。
そのため僕はおじいちゃんの家へ住むために
午前から準備する事になってしまった。